初音ミク誕生12年、都市のVR化、無意味の意味〜今月気になった話題(2019/8)


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 俺の夏休み……終わっちゃった……。
 ──と思ったけど、始まってすらいなかったぜひゃっほぅ!

 というわけでおはこんばんちは。健康診断に行ったり原稿を書いたり推し事をしていたり忙しくしていたら、月末恒例のまとめ記事の存在を忘れていました、僕です。

 いやー、8月はほんっとーにいろいろあった気がしたけど、9月も9月でイベントが盛りだくさんなんだよなー! やべーなー! VTuber界隈たーのしーなー! ぐへへへへ。

 そんなこんなで時間も遅いので、前置きもほどほどに。毎月末恒例「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナーです。記事末尾に2014〜2018年の「8月」のまとめ記事も掲載しておりますので、過去の話題を振り返りたい方はそちらもどぞどぞー!

 

社会・時事

機械の声だから、人と人とをつなげることができた

今も昔も「音楽」は等しく人を救ってきた。そういう意味ではボカロも特別ではないのかもしれないけれど、「無機質な機械の声だからこそ深く届いた」歌も数多くあるのも間違いない。僕自身、救われてきた1人だから。

「セカイ系を作っているという意識は、昔からなかった」

“帆高の叫ぶ言葉は、政治家が言ったり、SNSに書いたりしたとしたら、叩かれたり、炎上するようなことかもしれない。でもエンタテインメントだったら叫べるわけです。僕はそういうことがやりたかった”

自分が「お笑い」に感じている苦手意識が書かれていた

わかる。おもろいんだけど、節々から暴力性やいじめの雰囲気を感じられて苦手……。/“日本のお笑いは面白い、それは僕もそう思っているけれど、ケツバットが(その面白さを伝える)邪魔をしていると思うんですよ”

生活

その発想はなかった

普段以上に狂気を感じる企画だったけど、男の裸体を夢に見るほどに全力で仕事に取り組む橋本さんの姿勢と、最後のけいすけ君の笑顔を見て、最後はすっきりした気持ちで読み終えることができた(大絶賛)

「おとなの自由研究」っぽくて好き

8月だからか、「おとなの自由研究」っぽさが強く感じられて最高(DPZは割とそんな記事多いけど)。学びがある。/“味は砂糖とライムとラム酒で決まってるからただ香りが欲しい”

ビジホの特別感ほんますこ

読んでいるだけで、意味もなくビジネスホテルに泊まりたくなるタイプの記事だ……。ビジホの朝カレーって、なんであんなに心惹かれるんだろうね……。

お金と時間があればハマりそう

写真を見るだけで心底から「いーなー!」ってなる。いーなー! 金銭的な余裕と詳しい知り合いが身近にいれば、割とハマりそうな世界ではあるのよね……。

異文化体験だ……!

知らない世界の話だ……ある種の異世界体験だ……(楽しそう)。オタク目線の等身大の体験語り、むちゃくちゃ好きなのでみんなもっと書いて……。

考え方

「主語が合わないと話がまず噛み合わない」という気づき

紛うことなきネタ記事なのに、「主語が合わないと話がまず噛み合わない」「大きい主語だと自分の意見を忘れる」など、シンプルながらすごく重要そうな気づきがあってすごい。

“観客席に居続けるだけでは、決して、見えてこない”

徹底して相談者個人に寄り添った真摯な回答でありながら、同様の悩みを抱えている人の多くにも響きそうな言葉。本当にすごい。

“反射で叩いた人たちもまた想像力の欠如ゆえですから”

「自分の知らない世界や分野では、誰だって想像力を働かせるのは難しい」と考えれば、自分にも無関係な話ではないのかも。

インターネット

コンテンツメーカーに読んでほしい、アツい文章

VTuberに関わる人、コンテンツに携わる人、すべてに読んでほしい、不確かなものの先にある情景についての話。/“「面白さ」が暴走しすぎないように、人に向き合った「面白いコト」を創れるようになりたい”

紛れもない「インターネット」のひとつの形

良くも悪くもあけすけで、殺伐としているイメージも強いけれど、「おもしろいものは評価され、大勢で乗っかって全力でおもしろがる」土壌が整っていた気もする。

失敗のケースも書かれていてわかりやすい!

各パターンについて「失敗」のケースを例に挙げて書かれているからわかりやすい。ただ、変に影響力を持つのも良し悪し……というか、目立つことによるデメリットも大きくなりつつあるように見えるのよね……。

こんなことになってたのか……!

紹介されている声が本当に“リアル”で、(こう書くとアレかもだけど)おもしろい。/“「ゲームができなくなったときは、何か、うああああぁああぁぁ! って感じだった」(男子)”

完全に理解した

なんてこった……僕はこれまで「完全に理解した」を理解していなかったのか……。でもこれでようやく「完全に理解した」と言えるぞやったぜ。

やさしくてあったかい、1人のゲーマーが紡いだ言葉の数々

 任天堂の元社長・岩田聡さんの言葉をまとめた本。

 「大企業の社長の言葉をまとめた本」と聞くと堅苦しいビジネス書のようでもありますが、本書の読後感はまったくの別物。お偉いさんでも何でもない、「岩田さん」という一個人がその経験や考え方を淡々と語っているような、そんなイメージを抱きました。

 やさしくて、やわらかくて、楽しそうで──でも、情熱にもあふれていて。あったかいけれど、アツい読み物。

 遠い存在に感じていた「岩田さん」の人柄をこうして垣間見、身近に感じることができたのは、いちユーザーとしてとてもありがたく思います。

やさしくてあったかい、1人のゲーマーが紡いだ言葉の数々『岩田さん』

〈意味〉に疲れたら、〈無意味〉で休もう。

 僕らの日常は数々の「意味」に囲まれている。看板や地図といった「意味」がなければ目的地にはたどり着けないし、ルールやマナーは人間関係を円滑にし、本やテレビは未知の知識と「意味」を教えてくれる。でも同時に、過剰すぎる「意味」はしばしば僕らの心を疲弊させる。

 そんな「意味」に対抗する手段として本書が明らかにしているのが、「無意味」の価値。曰く、意味と意味のあいだに生まれる「無意味」には、慌ただしい日々における余白として、人の心を休める効果がある、と。

 情報や意味から逃れ、リラックスしたいときに読んでほしい1冊です。

読書感想『無意味のススメ〜〈意味〉に疲れたら、〈無意味〉で休もう。』

エンタメ

記憶に残る1stライブでした……!

PANORAの広田さんによるライブレポ。現地の盛り上がりを詳しく振り返りつつ、「花譜」という存在の魅力と彼女を取り巻く環境についてもアツく語った、素敵な読み物。

「産みの苦しみ」をひしひしと感じるインタビュー

記事中だけでも見られる大量のキャラデザ案が、産みの苦しみを物語っている……。自分はイラストもデザインも門外漢だけど、こうやって並べて見るとおもしろいな。

夢中になって一気に読んでしまった……!

漫画だから絵でおどろおどろしさを演出し、恐怖を煽ることもできるはずなのに、終始淡々と進んで、状況と展開と会話とコマ割りでゾッとさせられたのが、心底すごいと感じた。

特技はイオナズンです

プレイしたのが遅かったので、どちらかに入れ込んでいるわけではないけど、この感覚はすごくわかる……。/“ビアンカ以外の相手を選んだ時に、その後もビアンカが山奥の村に存在し続けるという事実に耐えられない”

 

他の年の「8月」を振り返る