2016年10月の話題〜PSVR、情報の正確性、“常識”の在処


やっはろー! 世間的にはハロウィンわっしょいな今日このごろ、そんなことよりソシャゲーのハロウィンイベントに忙しい僕です。ってか、今年もあと2ヶ月とかマジやべーな! いろいろタスクがたまりまくりんぐなのでお仕事します、はい。

というわけで、毎月恒例「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナーです。今月は珍しくマンガの感想記事もいくつか書いていたので、その辺もついでにまとめました。『なでソラ』はいいぞ。

 

社会・時事

過去の「常識」は、現代の「非常識」になってもおかしくない

労働問題に限らず、特定の世代・時代・社会の「普通」や「常識」を押し付けたところで、問題の解決になるかと言えば怪しいよなあと。個々の状況に対応する柔軟性から、全体へ向かって社会を上書きしていく必要性。

VR世界に病み付きになる人が出る日も遠くない……?

すごくおもしろいレビューだった。自分は間違いなくゲーム酔いしやすいタイプだと思ってたけど、“実体験があると、脳が五感を補正してくれる”は、なるほどなーと。

そもそも「ネット」に対する認識がズレている印象

“残念ながらインターネットの記事というのは、きつい言葉や、非常にショッキングなワードがないと振り向いてもらえない世界っていう一面があって”

そういえば「ブロマガ」発表当初も話題になってた

「商標不使用取消審判」に「商標無効審判手続」、勉強になりますわー。

地図制作における「取捨選択」と「ユーザー目線」

“上手な編集者が地図をつくると、現地に行ったときに「あ、同じだ」といった感覚に陥るんですよ”

生活

交互浴はいいぞ

交互浴……覚えましたし。武蔵小山の方の清水湯がマイベスト銭湯。江戸遊は、夜行バスで帰ってきた早朝にお世話になってました。

高速道路のお供はタリーズブラックです

いろいろ試した結果、いつもエメマンとタリーズブラックに戻ってくるワシ。でも舌がアホなので、目隠しされたら当てられる自信がない……というか無理ぽ……。

もしかすると自分も……

これかも。おまけに自身も声を張らないと相手に伝わらないし、それでも聞き返されることが多いので自然とだんまりマンに……。

過去最高にロンドンに行きたくなる記事だ……!

交差してる階段が好み。/“建築的には "Brutalism"(ブルータリズム)とよばれる形式で「獣のような(brutal)」という名の通り、荒々しさをウリにしている”

考え方

いくつになっても、新しい自分と出会える

長年の違和感が氷解していく流れが気持ちいい。何歳になっても新しい自分を発見できるのは、きっと素敵なことなんだと思う。

「とりあえず下書き保存」にする勇気

ブログに何を書こうが基本的には自由だと思っているので、むしろガンガン脱線させている自分。本気で書きたい話題の場合は、同じく、頭を冷やすために下書き保存。自分の場合は一晩寝かせることが多いっす。

その時の自分の精神状態によって左右されるケースも

「子供の泣き声」を話の肝としつつもいろいろな視点が散りばめられているようで、読んでいて腑に落ちた。

大丈夫?おっp

ニホンゴ、ムツカシイネー。

インターネット

僕も女子大生だったのか……

言われてみれば、やってることは画面メモの延長線なのか……。他者と共有できる分、使い方の幅はすごく広がっていて良い。/スクショのシャッター音はマジで不要だと思う。

 “「大抵の情報は大して拡散の必要性がないと思うこと」”

質の良し悪しも含めた、「情報」との向き合い方。誰もがSNSを使うようになってからしばらく経つけれど、時折それを振り返る機会を持つことは大切だと思う。

特定分野のオタクはライターとしても強い(気がする)

自分が意識せずともその時々で興味関心は変わるし、好きなモノを雑多に取り上げることで得られた仕事もあるので、好き勝手で良いや、と開き直ってます。

† 我が漆黒の館を訪れし旅人よ―― †

ダミーエンター……ウェブ拍手……毒吐きネットマナー……ぐおおおおお

ファッション音痴にも優しい、身体と衣服の話

哲学者である筆者によるファッション論――でありながら、中心にあるのは身体論。「そもそも、人間の身体ってどんなもの?」から始まり、「衣服」と「ファッション」を複数の視点から捉え直す一冊となっている。

そもそもヒトの身体はちぐはぐなものであり、衣服はそういった不安定な人間に属性を付与し、様々な社会的規範のイメージを縫いつけるものである、と。ゆえに、ファッションはそのイメージを“着崩す”ことから始まり、ズレていてもその距離感覚を認識する助けになる。

ファッション音痴な身としては、本書を読んで随分と楽になりました。

「株」がひきこもり・ニート問題を解決する?

元ひきこもり相談員として活動してきた経験から、「ひきこもりに就職は無理だ」と断言する筆者。閉塞感の漂うひきこもり支援の現状をなんとかして打破するべく、執筆された一冊となっている。本文は熱量を感じられる書き口となっており、すいすい読み進めることができた。

しかし一方で、本書で最適解として提示されている「株」には疑問も覚える。ひとつの考え方として読むぶんには参考になりそうだけれど、「株」は万能ではないと感じた。閉塞感の漂うひきこもり・ニート支援の今を突き崩す提言として、何らかの変化をもたらす一冊となれば。

エンタメ

『ef』前後編のムービーはいま見てもヤバイ

『はるのあしおと』のカーブミラーを介した季節転換→傘を広げる流れが今でも好き。改めて見ると、『ef』後編の雨水+光の表現、『言の葉の庭』につながる部分があったのかな……なんて考えてしまう。

舞い、流れ、咲き、波紋のように響き奏でられる「音」のイメージ

おなじみ「バンドもの」のなかでは珍しい、「和楽器ガールズバンド」のマンガ。目立った趣味もなく、夢中になれるものを探していた(元)地味っ娘主人公と、和楽器仲間を探していた能天気な三味線女子、2人が出会って始まる物語。

何よりも「音」の表現が特徴的で、色とりどりに描かれた和柄の多種多彩っぷりに目を奪われる。白黒ページの上であるにも関わらず彩り豊かな和柄が作品を形作り、「音」のイメージを伝えてくれる。

楽器や奏者によっても変わる「音」の奔流が、バンドメンバーがそろったときにどうなるのか。続きが楽しみな作品です。

外国のお客様(腐女子)から出版社の営業さんとの仁義なき戦いまで

一口に言えば、「ガイコツな書店員である本田さんと愉快な仲間たちを中心に繰り広げられる、書店の“実録コメディ”」。

見た目がガイコツな本田さんをはじめ、仮面・カボチャ・ガスマスクといった風貌の書店員さんたちはみんな魅力的。個性豊かなお客様たちとのやり取りも含めて、「こんな書店で働きたい!」と思えるような内容になっています。

また、外からは見えない裏方での作業や版元さんとのやり取りなど、書店員さんの悲喜こもごもを多彩な視点で描き出しているのも本作の魅力。徹頭徹尾笑いながら読める、素敵なコミックエッセイです。

「嘘」の上塗りによって入り乱れる、複数の恋のベクトル

自分の容姿にコンプレックスを持つ男主人公と、男性恐怖症を抱えたヒロインが繰り広げる、青春ラブコメ――かと思いきや、関係性は思いのほか複雑。目付きの悪い残念主人公・五木くんは、姉のカリスマメイク術によって、男勝りのスーパー美少女・イツキちゃんに変身してしまうのだ!

少女マンガではおなじみの「メイク」という魔法を施すことによって、意中の相手に急接近する展開それ自体は真新しくないものの、その行為に伴う「嘘」に焦点を当てているのは珍しいようにも思える。童話では決して報われることのない「狼少年」の恋の行方は――。

可愛くて切なくて温かい、めぐる季節の物語

Twitterをはじめ各所でもたびたび話題になっていた、にいちさんの短編マンガ作品集。多くはウェブ上でも読むことができるものの、ファンとしては一冊通して読める形で持っておきたかったので。

ウェブ未公開の描き下ろしでは全作品の主要キャラクターが登場し、各々の「その後」が垣間見えるストーリーになっていて良かったです。それぞれは独立した短篇でありながら、どこかでつながっている感じがまた好み。

 

他の年の「10月」を振り返る