読書(小説)

クリエィティブ精神の剛速球を喰らった小説『世界でいちばん透きとおった物語』

杉井光 著『世界でいちばん透きとおった物語』の感想・レビュー記事。「電子書籍化は絶対に不可能!?」などの文句を添えておすすめ本コーナーに並べられている、2023年上半期の話題作。

VTuberのFPS大会を舞台にした物語がおもしろくないはずがない!『FPSゲームのコーチを引き受けたら依頼主が人気VTuberの美少女だった』感想

すかいふぁーむ著『FPSゲームのコーチを引き受けたら依頼主が人気VTuberの美少女だった』の感想・レビュー記事。

ラスト1ページに本気で身震いした青春ミステリ『その日、朱音は空を飛んだ』感想

武田綾乃著『その日、朱音は空を飛んだ』の感想・レビュー記事。7人の少年少女の視点から謎が明らかになっていく青春群像ミステリ。ラスト1ページに絶句した。

214回の出会いと、一度きりの別れの物語『Hello,Hello and Hello』

葉月文著『Hello,Hello and Hello』の感想・レビュー記事。第24回電撃小説大賞で金賞を受賞。切なくも温かい、214回の出会いと、1回きりの別れの物語。

『恋する寄生虫』を読んで、人間の愛おしい「バグ」に思いを馳せる

三秋縋著『恋する寄生虫』の感想・レビュー記事。イラストに惹かれてジャケ買いした、寄生虫でつながる男女の恋愛小説。読書感想文っぽくまとめてみた。

死後に“ロスタイム”があったら?死者に寄り添う少年少女の青春小説『時給三〇〇円の死神』

藤まる著『時給三〇〇円の死神』の感想・レビュー記事。独特な「死後」の世界観と、「死神」として働く少年少女の関係性に惹かれる青春小説。

『りゅうおうのおしごと!』がアツい!原作を一気読みしてマジ泣きした

白鳥士郎著『りゅうおうのおしごと!』の紹介・レビュー記事。アニメ版と絡めつつ、最新刊まで一気に読んだ感想をまとめました。

初めて「エモい」と感じた、普通じゃない家族の物語『平浦ファミリズム』

遍柳一著『平浦ファミリズム』のレビュー・感想記事。

『最後の医者は桜を見上げて君を想う』を読んで、死生観に想いを馳せる

二宮敦人著『最後の医者は桜を見上げて君を想う』の感想記事。お涙頂戴、感動の医療ドラマ……ではなく、誰もが直面しうる理不尽な「死」の病を介して、「死生観」を再考する小説。

この先生きのこるためアイドルがサヴァイブするラブライブなSF『最後にして最初のアイドル』

草野原々著『最後にして最初のアイドル』の感想記事。第4回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞。『ラブライブ!』の二次創作を下地にした小説。

小説『君の名は。Another Side:Earthbound』で描かれる“宮水家”のサイドストーリー

加納新太著『君の名は。Another Side:Earthbound』の感想記事。映画の外伝小説でありながら、作品世界をより魅力的に彩る短編集。

『砕け散るところを見せてあげる』2周目でわかる、恋と罪と家族の物語

竹宮ゆゆこ著『砕け散るところを見せてあげる』の感想記事。少年少女の恋と罪、“UFOを撃ち落とす”までの物語。

学生時代の書評を供養する〜①津村記久子『ポトスライムの舟』

学生時代に書いた、津村記久子著『ポトスライムの舟』の感想文。

青春の一冊『カラフル』白黒つけられない、極彩色の世界で

「思い出の1冊」というテーマで真っ先に思い浮かんだ、森絵都さんの『カラフル』と、それにまつわる自分の思い出語り。

小説版『言の葉の庭』〜誰もがどこかおかしくて、病んでいて、それでも日常を歩いている

新海誠著『小説 言の葉の庭』の感想記事。同名映画を、監督自らノベライズ。劇場版と異なり、6人の登場人物の視点から物語が展開される「群像劇」の構成。映画を観た人には、ぜひおすすめしたい一冊。

比嘉智康『たまらん!』は言葉遊びと多角関係がたまらんラノベ

比嘉智康著『たまらん! メチャクチャな青春ラブコメに巻き込まれたけど、生まれてきてよかった。』の感想記事。うむ、これはたまらんライトノベルでござる。

『下読み男子と投稿女子』全ての物語が楽しくて仕方なかった、あの頃の読者へ

野村美月著『下読み男子と投稿女子 〜優しい空が見た、内気な海の話。』の感想記事。「ライトノベル」を題材にした王道の青春モノかと思いきや、いろいろと感じさせられる作品でした。

『猫語の教科書』愚かなる人間の家を乗っ取るための19の方法

ポール・ギャリコ『猫語の教科書』の感想記事。猫の、猫による、猫のためのハウツー本。原題「The Silent Miaow」がしっくりくる。

『新釈 走れメロス』友との約束を守“らない”ために走る、現代版メロス

森見登美彦著『新釈 走れメロス 他四篇』の感想記事。『山月記』『藪の中』『走れメロス』『桜の森の満開の下』『百物語』といった近代文学作品を今風に新釈した短編集。

『文中の(  )にあてはまる文字を入れなさい』感想

弍杏著『文中の( )にあてはまる文字を入れなさい』の感想記事。KDP小説。

『東京公園』人生の「途中」を誰かと寄り添い合えるのは素敵だなって

小路幸也著『東京公園』の感想記事。実在する東京の公園が複数登場するため、実際に訪れてみたくなった。映画もあるらしいので、そっちも気になる。

『ちょっと今から仕事やめてくる』選ぶべきは、社畜か、死か、ヤマモトか。

北川恵海著『ちょっと今から仕事やめてくる』の感想記事。すぐに仕事を辞めることはおすすめできないけれど、「選択肢」の重要性を思い出させてくれる作品です。

自分だけの「本棚」と、それを見せ合いっこする楽しさ

「ライトノベル」批判に関して、思うこと。定義だなんだとよく言われる部分はあるけれど、「馬鹿にしている」層の大半は読まずに悪口を言っているだけに過ぎないのでは。それらはスルーして、好きな人は好きなままに「おすすめ」を語れば良いと思う。

旅する魔女の短篇集『魔女の旅々』が面白い

定規著『魔女の旅々』の感想記事。KDP作品ということで、安価ながらとても楽しめる、好みの内容でした。それと、AmazonのKindleストア発の書籍化作品が増えないかなーという話。

竹宮ゆゆこ『知らない映画のサントラを聴く』贖罪と、人生を回り続けるための物語

竹宮ゆゆこ『知らない映画のサントラを聴く』の感想記事。恋愛モノというよりは、贖罪の物語。何か取り返しの付かないことをしてしまったり、大切なものを失ってしまったりしたときの処方箋。『とらドラ!』『ゴールデンタイム』っぽい。新潮文庫nexより。

映画『レディ・プレイヤー1』原作!日本のロボが大暴れする『ゲームウォーズ』を読んだ

アーネスト・クライン著『ゲームウォーズ』の感想記事。スピルバーグ監督によって映画化が決定。2017年、全米公開予定。

並行世界を扱った3冊の小説から見えてくる「比較」の功罪

「ループもの」と呼ばれる作品が人気を博する一方で、パラレルワールド=並行世界を題材とした作品はさほど多くない。そんな「並行世界もの」から、おすすめの小説3冊を紹介。それら作品に見られる、「比較」することの残酷さについて考えてみた。

『お茶が運ばれてくるまでに』世界は、美しくなんかない。それ故に、美しい。

時雨沢恵一著『お茶が運ばれてくるまでに―A Book At Cafe』の感想記事。

小説版『ゆめにっき』〜わたしはあなたの夢を見る

日日日著『ゆめにっき』の感想記事。原作はフリーゲーム。

きっと『何者』にもなれない、ぼくらのものがたり

明日は祝日出勤。だけど仕事なんかしてる場合じゃねえ。たった今、読み終えた、朝井リョウさんの『何者』。昨年度に就活を経験していたこともあり、「HAHAHA!こんなヤツいたわー!ウケるわ―www」などとニヤけながら読み進めていたところ、最後の最後に打…