毎月恒例、「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナー、今回は2024年3月編です。2014〜2023年の3月の振り返りも末尾に掲載しているので、お暇な方はどーぞ!
社会・時事
訃報
- 堀井雄二さん、桂正和先生、尾田栄一郎先生、岸本斉史先生からの追悼コメント。
- ドラゴンボールはリアタイ世代ではないのだけれど、物心つく頃にはTVアニメの再放送か何かを見ていた記憶があるし、多分初めて読んだ「少年マンガ」の1つで、1巻だけ買ってもらった完全版を夢中になって何度も繰り返し読んだ覚えがあるし、落書きするキャラは自然とみんなあのツンツンヘアーを真似して描いていたし、のちにハマるテリワンが今の自分に影響を与えている面も少なからずあるしで、あれこれ考えちゃいますね……。
- 直接は会ったことのない人の訃報に際して、その人が生み出したものを媒介することで、その作品の思い出を振り返りながら、たくさんの人と一緒に喪に服すことができるのは、きっと素敵なことなんだろうなと思う。
萩尾望都が仏紙に語る「漫画を描いて、母の抑圧からの解放を模索した」
- おもしろかったー! つい最近『11人いる!』を読んだばかりで、他の作品も読みたいなーと思っていたから、すごく良いタイミングだったかもしれない。
- 「男性が少女漫画を読めない問題」に関しては、「読もうとしても読めない」というより、「読みたくても読めない空気があった」ことが大きかった気もする。
SFは自由であり希望である──redjuice × 長谷敏司対談
- 「基礎知識がないと嘘はつけない」のは本当にそのとおりだと思うし、今以上に外部からの「借り物」を使うことが日常的になっていくとしたら、「基礎」の重要性もまたますます高まっていくんだろうなと思う。
接客サービスの本質は「お店とお客との闘い」 経営学教授が研究からひも解いたお客さんとお店の理想的な関係
- あえてわかりにくく、緊張させることによって、その後の満足感を演出する。
- 落語やお笑いで言われる「緊張と緩和」の概念に近いのかなと思った。笑いも食事も、等しくエンタメであることには変わりなく。
Z世代に「オールドコンデジ」なぜ流行? 秋葉原のカメラ専門店で聞いてみた
- 写ルンですブームの次は、コンデジの波が来ている……ってマジ〜!?
- 「画素数の低さが求められている」「撮影の設定も“粗さ”を出す方向で」といった指摘もあり、すんごく興味深い内容だった。
生活
香水を、読む
- ほとんど興味のなかった自分が「香水……ええやん……」と関心を持つくらいおもしろい前半から一転、後半が本編だった。「限界化してもうどうしようもないオタクたちの会話」そのものすぎて最高。
行動をチャンク化して「1日に1ターンしか行動できない」から脱却する
- これだーーー!! 特に疲れている時ほど「新たな行動を起こすためのエネルギー」が必要になって1ターン行動になりがちなので、「“1ターン”を1つにまとめてしまう」のは有用な考え方なのでは〜〜〜!?
子育ては短いような長いような
- すごく素敵な文章で、ぽかぽかとあったかい気持ちになった。
- 寂しさもありつつ、こうやって振り返ることができるようになることもまた、「幸せ」のひとつの形なんだろうなあ。
考え方
「勉強しろ」じゃ啓発は難しいから。スベり覚悟の「セキュリティ芸人」が笑いで“脆弱性”を伝える理由
- ネタの笑いどころがわからなくても、そこでセキュリティに関心を持ってもらうきっかけになる。「お笑い」が自然と気づきや学びに繋がる構造になっていておもしろい!
- セキュリティなんもわからんけど、「パソコンのログインパスワードにしてはやたらと強度の高い文字列が書かれている付箋風ステッカー」が良すぎる。
- 啓発が強すぎると笑いにならない。なるほどな〜〜〜!!
「どんなに売れてもバイトは辞めない」——芸人・みなみかわさんの“芸能界にしがみつかない”仕事論
- バランス感覚がすごい!
- ちょっと言い換えると、「複数の環境に己の身を置くことの大切さ」の話でもあるのかも。
- それは、「多様性社会でいろんな価値観を知っておいたほうが良い」ということでもあるし、「たくさんの場所でさまざまな人とやり取りをすることで得られるものがある」という意味でもそう。
個人開発のアプリ「暗記メーカー」が100万ダウンロードされるまで
- 高校生の頃からアプリ開発をされている方が、自身のアプリとやってきたことを振り返る読み物……なのだけれど、めちゃくちゃ読みやすいし大切なことが書かれているしでおもしろかった……!
- 特にこの部分、きっと何事にも当てはまる話なんじゃないかしら。本来は「自分が欲しいもの」「好きなもの」「やりたいこと」が根っこにあるはずなのに、周囲と比較され続けるうちにこの順番がバグってしまって、最初のきっかけや欲求がどこかにいってしまう問題。やるせねえ〜〜〜!!
失敗から早く立ち直るために必要な、「絶対悲観主義」とは - ミーツキャリアbyマイナビ転職
- 誰しもに当てはまるものではないけれど、このマインドでいることで気持ちが楽になる人、能力を発揮できる人は結構いるんじゃないかしら。一時期の自分も割とこんな感じだった気がする。
インターネット
突然ブームになった「好きな惣菜発表ドラゴン」とは? ほっこりするニコ動の動画、作者に制作のきっかけを聞く
- 食堂や自宅にいる発表ドラゴンくん、かわいくって最高だな……。
「アルジャーノンに花束を」を読んで感想ツイートしたら文庫版の帯に採用された→「読んでみたくなった」
- シンプルに「1人の読者の声」として胸に響くフレーズだし、ある種の人間にとっては嬉しい「帯になる」が実現したことにも夢があるし、それを採用した出版社さんもすてき。
「ティンパニに頭から突っ込む曲」のコンサートを見てきた
- 「ティンパニに頭から突っ込む」のはこの前話題になっていたけれど、「デカい金色のメガホンで歌う奏者」は初見でびっくりした。インタビューもあっておもしろーーー!!
コミュニティとワールドの密接な関係 VR宇宙博物館コスモリア インタビュー(天野ステラ×えんでばー)
- めっちゃおもしろいインタビューだった!!
- 趣味から生まれた、匿名でのチーム制作。バーチャルでの創作活動や、コミュニティ運営の参考になりそうな知見がたっぷり。
エンタメ
クイズが大嫌いな男がクイズ大会で優勝を狙ってみた
- 超大作……もとい、超名作だった……!!
- みくのしんさんのクイズ嫌いは別の記事でも読んだ覚えがあったので、過去の体験から来る根深さと、それが解消されていく過程が、読んでいて気持ちよすぎた。
【特別対談】『Fate』奈須きのこ ×『崩壊:スターレイル』David Jiang ―「本当に自分が描きたいものかどうかわからない」に、どうやって立ち向かう? 「夢」と「欲望」を具現化する方法
- すんごい……すんげえ……それこそオタクの「夢」のような対談だった……。
- そしてそれ以上に、きっとクリエイターさんにこそぶっ刺さるだろうおもしろ話が盛りだくさん。これは保存版。
- ってか、もしかしなくてもこれ、コラボの匂わせだよね!?
- 思春期にFateに触れた男の子は、いつだってあの赤い外套を羽織った背中を幻視してしまうので……。少年は荒野を目指すものだから……。
発売から25年。椎名林檎『無罪モラトリアム』はなぜ衝撃と呼ばれたのか─亀田誠治が語る「ないがち」な革命
- その前置きのとおりに、本当に「大事なこと」が後半に語られている。「ないがち」を生み出すために必要な、先人の蓄積と「好き」の熱量。めちゃくちゃ素敵なお話。
話題の『ストグラ』考。ここはストリーマーが夢を叶える街。特別じゃない人のロールプレイをする花火のようなひととき【GTAオンライン】
- めちゃくちゃ素敵な記事だったー! 運営さんインタビューもだけど、最後の“木こりのNPC”をフックにした話がすんごくよかった……。
推し活に年間100万円!多様化する令和のアイドルとは…?K-POP、VTuber、歌い手…大学生の「推し」事情
- 現役大学生の推し活事情!ジャンルごとにちょっとした違いもありつつ、「好き」の熱量が伝わってくるインタビューでおもしろ〜〜〜!!
他の年の「3月」を振り返る
- 2023年:クリエイターの時代、食のプロフィール帳、オリジナルコンテンツの広げ方
- 2022年:失敗の楽しみ方、タコピー完結、メタバースでの生活と仕事
- 2021年:学びの本質、ハルウララの有馬記念、エヴァが思い出になった日
- 2020年:令和の“蘇”ブーム、集中力の使い方、特化型VTuberのコンテンツ論
- 2019年:“オンリーワン”の地獄、ソロキャンの楽しさ、Vケット2
- 2018年:選択的夫婦別姓、VRの美少女おじさん、読解力の重要性
- 2017年:マナー広告の是非、炎上経験者インタビュー、けもフレ最終回
- 2016年:いらすとやフィーバー、批判と主張、信頼の積み上げ方
- 2015年:不寛容になる会社員、数字から解放されたブログ飯
- 2014年:黒子のバスケ脅迫事件、悪口との付き合い方