毎月恒例、「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナー、今回は2022年6月編です。2014〜2021年の6月の振り返りも末尾に掲載しているので、お暇な方はどーぞ!
社会・時事
テレワークの孤独感を解決するには? 産業医に聞く、仕事における「しんどい」気持ちとの向き合い方
- 「人生は60点で合格」「低空飛行でも飛び続ける」という考え方に共感。
- にんげん、みんながんばりすぎだと思うので、ほどほどに休みましょ。
- 自宅よりも外のほうが執筆作業がはかどる現象、いくつか理由がありそうとは思っていたけれど、「環境音」はたしかに要素として挙げられそう。
ネガティブなので自分を褒めるのが苦手だとおっしゃる方も多いのですが、そういう人は、ネガティブな気持ちを抱えやすいからこそ、その後どうやって気持ちを切り替えたかを評価してほしいです。
ママが2人になるのだけれど
- 「わからないや」と言って席を立ち、しばらく犬を撫でて物思いに耽ってしまうくらいには戸惑いもあっただろうお父さんの、結婚式での言葉でちょっと泣きそうになった。
- 幸せな家庭が、家族が増えたらいいな。
無作法と批評性
- 「お客様は神様」じゃないけれど、「無作法であることを許される」ような環境が、どのような場面であってもはびこりすぎているのかなと思った。
- いずれにしても、無作法であることはその人自身も損する可能性が高いと思う。たとえ正当性があっても、周囲の第三者からの心象が悪くなりかねないし、正当性がなければ「単に態度が悪い人」でしかなく、自分でも間違いを認めて謝りにくくなる。
- いくつかのコミュニティに端を発する「無作法なネットコミュニケーション」が当たり前に見られる今、逆に「SNSで礼儀正しいやり取りができる」だけで、まともな人だと見られやすくなっている説……?
「正しい要求をしている時、人間には無作法にふるまう権利がある」という考え方にはたしかに一理ある。けれども、その逆の「無作法にふるまっている人間は正しいからそうしているのである」という推論は間違っている。
生活
きのこ専門店で食べた「きのこの刺身」が絶品すぎたので食べてほしいんです
- きのこに!? 日本酒!? えっ!! 行きたい!!!
- めちゃくちゃ自分好みの予感しかない「舞茸クリームポテトサラダ」はマストですな……。
緊急開催!少食はつらいよ座談会
- 「けぷけぷ状態」!! わかる! わかるぞ!! 少食かと言われると自分はそうでもない気がするけれど、言語感覚に謎の親近感を覚える!!! けぷけぷ!!!!
小さな地下街の飯
- うわ〜! 良〜〜〜!! こういうの好〜〜〜〜〜!!!
- これまでは街中で見かけても階段を降りる勇気がなかったので、次は挑戦してみようと思った。あったけえ……。
考え方
「自分を愛するってどうしたらいいの?」──宇多田ヒカルの思考を辿るインタビュー
- 後半の「愛」と「痛み」、精神分析の話がめちゃくちゃおもしろい。
- ポジティブとかネガティブとか、何かを属性付ける要素やイメージとは一線を画した、「生きる」ことのヒントが詰まっているように感じた。
無意識にあることが自分の言動や選択に多大な影響を及ぼしていて、なんでこんなことを繰り返しちゃうんだろう、なんでこうしちゃうんだろうっていうのをひもといていくのが趣旨です。自覚できると怖くなくなるし、悪影響を及ぼす力が減るから。過去に囚われないで生きるために、過去を理解しようということです。
東貴博さん、52歳の大学生活。人生を「おさらいしている感覚」があって学ぶことが楽しい
- 社会学を通して「自分がこれまでの人生で体験してきたことを、おさらいしているような感覚」になっている、という話がおもしろい!
- 仕事に生かすことよりも、勉学を通して得た「軸」によって変化した、日常の小さな行動に目が向くようになったことが楽しい。これぞ「学び」の本質なのでは……!
1300万円で落札されたNFTアートの作者は、ネットに「黒歴史」を残してきた元アイドル
- まさかこのサイトで早くもVR方面の人のインタビューを読めるとは思わず、びっくりした。しかもせきぐちさん!
- すさまじい行動力と、それに裏打ちされた経験の積み重ねが現在の活動に生きていて、マジでカッコいい。
- 長年にわたってネットを活用してきて、やがて第一線で活躍するようになったクリエイターさんを見ていると、こういうスタンスで取り組んできた人が結構多い気がする。
私は自分で体験せずに「次にくるもの」を予測できるほど賢くないので、触ってみないと気が済まないタイプです。一通り触ってみた中で、リアクションの数やコメントの内容から、一番たくさんの人にリーチできると感じられたのがYouTubeだった。
「言葉をたくさん知っていることがなぜ大切か」……自分の感情を整理し、自らの悩みや眼前の困難を正確に把握して、効率的に手を打てるようになる
- あらゆる場面で役立つ、「言語化」の能力の話。
- 言葉にすれば、「わからない」を「わかる」に変換できるから、冷静になれる。
- 自分の悩みや考えや感情を言語化できれば、周囲にも相談できる。助けを求めやすくなる。逆に誰かが困っているときは、その人の言語化を手助けできる。
インターネット
なぜ人気? にじさんじVTuber壱百満天原サロメの底知れない魅力を語る
- コメントでもTwitterでも言われているように、「純粋に人を楽しませるための、誰も不快にさせないポジティブな笑い」を提供できているのが何よりもマーベラスだと思っておりますわ~~!!
配信の感想を見ていると、翌朝に仕事や学校がある人にとって、「1時間楽しんで寝る」というスタイルが取れるのはかなりポイントが高いようだ。
お嬢様言葉の有用性
- それですわ〜〜!
- ですわ口調ではないけれど、普段の会話で「〜わ」とか「ほにゃらら〜?」みたいな変な擬音をなんとなく自分が口に出してしまうのは、もしかしたらふわふわ言葉を使うことによって精神の安寧を確保する自己防衛だったのかもしれない(早口)
ちくちく言葉はやめてふわふわ言葉を使おうというのもあながち間違いではないのかもしれないというか、びくびく言葉・キレ言葉をやめてお嬢様言葉を使うことは人生に有用だなという発見だった。
きちんとした文章を書かないといけない、なんてない。
- 文章は「後から書き換えられるもの」だから、自分にとっては「話す」よりもむしろハードルが低いのよね。
- だから逆に、「話せる」人はみんなすごいと思ってる。マジリスペクト。
エンタメ
鍵がない - 伊藤拓登
- めちゃくちゃよかった……波に乗り遅れたのが悔やまれるくらい……。
- どこからか登場した1人のヒーローが何もかも解決してくれるんじゃなくて、大勢の他人の、ちょっとした善意と親切によって、自暴自棄にならず世界が回っていく感じ。日常もそんなもん。
【インタビュー】小島秀夫が見据える未来、映画とゲームがクリエイティブの可能性を拓く
- 「体内にとどまるものを作りたい」の一言を読んで「ウワーーーッ!!」ってなった。それや。クリエイティブって、そういうことや。
- 短い時間でサクサク消費できるお手軽コンテンツにだってもちろん魅力はあるけれど、「人を救う作品」「人生を変える作品」って、こういうものだと思う。ちょっと消化不良なくらいなほうが、印象に残ることがある。
- 宮部みゆき『小暮写眞館』が気になる。
体内にとどまるものを作りたいですね。新しいものって味わった経験がないから賛否があって当然だと思うし、消化に悪いわけです。いまはエンタメが消化される時代でそのスピードがどんどん加速していますが、本来新しいものは食べたことがないから違和感があって、拒絶反応を示す人もいて賛否が出てくる。
体内に異物として入っているからすぐ消化できないし、10年・20年してなんとなくわかってくる。そういうものを作りたいと思っています。
海外から見た日本のアイドル(後編) ~ マーティ・フリードマンが掘り下げる「日本アイドルの特殊性」
- 日本のアイドルソングとダンスミュージック的なK-POPとでは、そもそも音楽の構造やファンが求めるものが違う、という指摘。
- まさか「日本は音楽教育のリテラシーが高い」なんて話にまで及ぶとは思わず、めちゃくちゃおもしろく読めた。
- たしかに小学校ではピアニカやリコーダーをさせられたし、「ちょっと男子〜〜〜!」ネタがほぼ全世代で共有されているくらいには合唱コンクール/音楽祭で歌わされるし、カラオケが生まれた国だし、アニメにはOPとEDがあるし……って考えると、日本人って音楽大好きなのかしら……?
他の年の「6月」を振り返る
- 2024年:きぬた歯科と広告、ハトを飛ばす会社、理想の老い方
- 2023年:Apple Vison Pro、日本の住所のヤバさ、AIで生成される“写真”
- 2021年:30代にとっての“友達”、わからん科目攻略法、“オタク”になりたい若者
- 2020年:90年代東京の動画、ニコ動と青春、ホットサンドメーカー
- 2019年:おもしろがり力、不可解で不確かなもの、ネタとしてのタピオカ
- 2018年:飲み会の遠足化、勉強する意味、嫌儲の起源
- 2017年:ネイティブ広告の是非、合理的配慮、写ルンです講座
- 2016年:電子書籍の行方、✝女子座談会✝、炎上を防ぐ為には
- 2015年:きんもーっ☆から10年、拡散する「炎上」と言葉の意味
- 2014年:日記を書く意味、パロディとパクリの境界