毎月恒例、「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナー、今回は2022年4月編です。2014〜2021年の4月の振り返りも末尾に掲載しているので、お暇な方はどーぞ!
社会・時事
虚構の歴史が現代に根付くメカニズム 偽文書研究『椿井文書』著者に聞く
- 「虚構新聞のエイプリルフール」は毎年楽しみ。
- はたして今年は、メディアで最近よく見かける『椿井文書』についてまとめた本の著者インタビュー。「嘘」の面白がり方についての指摘が面白いなー。
- デマにゴシップに陰謀論、SNSでもよく見るあれやこれやに当てはまりそうな。
流行らなければ廃れない――及川光博デビュー26年、語ったミッチーの「生き残り」戦略
- 「継続」の秘訣を紐解いた、すごく素敵なインタビューだった……!
- "流行らなければ廃れない"
- 世界が変わらないなら、自分が変わればいい
- 不完全な自分を研究・分析しアップデートする
- 好きなこと以外しなかったから、26年続けられた
- 「僕にとっての成功は数字や順位ではなく、長く続けることなんです」の一言、26年続けてきた人の言葉と考えると、重みがすごい。
『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』編集者が語る 世界を理解する為の観察力の鍛え方
- 佐渡島さんゲスト回。さっすがというか、刺激的かつ共感できる指摘が盛りだくさんでおもしろかった。
- 「観察力」の話。すでに意識的に実践できている部分もありつつ、「その見方はなかった!」という視点の話も多くて為になる。
- 「歴史というのは、音を立てずにやってくる」「音を立てている場所にいかなければ」という指摘を聞いて、なんだかビリビリと感じるものがあった。多分、現在進行系で起こっていることよねこれ……。
生活
若かりし頃の日記で泣く
- この「日記で泣いた日記」もまた、すごく素敵な記録だと思う。
- 楽しい思い出も辛い記憶もやがては薄れてしまうけれど、その瞬間を断片的にでも切り取ることで残るもの、読み返すことで蘇ってくるものはあるし、その言葉に救われることだってある。
- 「個人的な日記」は、将来の自分にとって最高のコンテンツになり得るし、「学習メモ」や「レビュー」は、ネットで公開しておけばどこかの誰かの役に立つ可能性がある。
- だから、目に見える文章として「記録」しておくことはそれがどのようなものであれ、すごく意義のあるものなんじゃないかな……!
最初のデートで彼女を連れて行きたいお店に、今日は僕を連れて行ってください
- 中野のボードゲームカフェ! はちゃめちゃに惹かれる……!
- 看板の「食事もお酒もボードゲームも」のフレーズからして、見かけたらその場で吸い込まれそう。いいないいな〜〜〜!!
散歩をはじめて10年以上。50歳を迎えた今も「散歩」はいつだってずっと楽しく、新しい発見がある
- 散歩いいよね散歩――と思って読み始めたら、「散歩」のレベルが違った。格の違いを見せつけられた。1日40km……プロの散歩人(さんぽびと)だ……!
絵画のこと全然わからんけど何これ
- 謎文章どころか、最後の3段落をまるっとメモしておきたいくらい、自分にはぶっ刺さる体験記だった。
- 初見の感想を言語化できなくても、何度も味わい尽くしてやっと「表現」が降ってくることもある……はず……!
- 言語化できない存在、コンテンツを目の当たりにした瞬間の感動って、本当にすごいよね……。
客観的に自分の変化を知る方法『同じ小説を数年おきに繰り返し読む』以前読んだときと全く違う感想に「気に留めてなかった文章が響く」
- ほんまこれなので、本でも映画でもアニメでも音楽でも、その時に感じたことを一言二言だけでも書き記しておくのおすすめ。
- Twitterで呟いておいて、作品名でログ検索する形でもOK。
- 小説なら感情移入するキャラクターが変わることがあったり、実用書だったら以前よりも知識が増えたことでスラスラ読み進められたり。あるいは作品構造を知ることで、「あ、ここでこういう描き方をしていたのは、当時は気づけなかったけど伏線だったのか!」なんて気づきもあったりして楽しい。
考え方
カル・ニューポート「絶えず気が散るせいで、脳の働きがどんどん悪くなっている」
- 「メールボックスをチェックする」という行為によって集中力が阻害され、集中状態に戻るのに時間を要する問題。
- いろいろと耳が痛い、と同時に納得できる記事でもあるのだけれど、現在の自分の仕事上、文中で指摘されているとおりに過ごすのは現実的ではないのよね……。
- とはいえ、少なからず中毒的にSNSやゲームに接してしまっている現状はよくないとも思っているので、参考にできる部分は参考にしたい。
いつも見てくれていた人がジャンルを去った。でも「描く理由は何だって良い」
- 二次創作は、原作という大自然を相手にしたスポーツである。
- 自然災害がきっかけで描けなくなるのはどうしようもないし、オタクは何かにハマらずにはいられない生き物。だから気長にゲームでもして待とうぜ――という、いたく納得できる助言だった……!
50代になっても物事を新しい角度で見られるのは面白い。怒髪天・増子直純さんに聞く人生後半戦の楽しみ方
- 最初の見出しの表現「全部が『伏線』」からしてアツい……! 自分はまだまだ若造だけれど、勝手ながら共感しちゃった。
- たしか入社2年目くらいの時にそうありたいと思って、現時点でも「そういえばアレ、伏線だったのかー」と感じることがたまにある。
- いつまでも「この世界にはおもしろいこと、楽しいことがいっぱいあるんだなー」と感じていたし、そのおもしろおかしさを若い世代に伝えられるおじさんになりたい。
意見を持つということ
- 興味深いお話だった……! 環境や他人の存在によって変わる、「意見」の話。
- 特にSNS上では、ある話題について言及しようとすると、否が応でも「他人の意見」が先に目に入ってきてしまう。それらを参照したうえで考えた「意見」が、はたして完全に自分自身のものなのか……と考えると、やっぱりどうしても影響を受けてしまっている部分はある気がするにゃー。
インターネット
「トレパク」を誘発する業界構造 イラストレーター中村佑介が語る「トレパク」の本質
- トレパクをする人の心理と、イラストレーターにそうさせてしまう業界の構造。「燃やす側」の傾向や、SNSの影響力の功罪についても指摘されていて、めっちゃ興味深い内容だった。
- 中村さんといえば、7年前(!)にふらっと覗いたトークショーがすごくおもしろかった覚えがあるのと、読み返してみたら、今の自分のライター業にも少なからず影響を与えていそうな気がする……!
広告収入でしか稼げなくなる人たち。
- 実に2年ぶりにnoteで記事を購入したんだけど、めっっっちゃくちゃ納得感があっておもしろかった……!
- “「広告収入で一度稼ぐと、それ以外のビジネスに上手く切り替えていけなくなるジレンマ」があるのではないか”という問題提起もそうだし、「横展開」の指摘もそう。
「メタバース」「電子工作」「サーバ管理」を一挙に体験できる“マイクラ”の魅力 そのIT要素を一挙紹介
- 自分が子供の頃に、あれこれ検索してhtmlを勉強しつつホームページを作っていたように、今の子供たちは、マイクラを通してプログラミング思考を身につけている――と考えると、すごいしやばい……。
- 今の自分よりも「できること」が格段に多いだろうし、その差は今後も広がっていく一方なのでは……! なんて、焦燥感を覚えるレベル。
エンタメ
阿弥陀仏が口から出ている空也上人立像、どうやって運んだ?特別展 「空也上人と六波羅蜜寺」輸送担当者に聞く
- 展覧会の美術品にせよ、展示場の製品にせよ、こうやって遠くから「運ぶ」人がいてくれるからこそ、間近で見ることができるのよね……。
- 意識しないとなかなか気づけない、裏方さんたちの仕事。かっこいい。
『星のカービィ スーパーデラックス』のアレンジ楽曲が第64回グラミー賞を受賞。「メタナイトの逆襲」をビッグバンドがカバー
- 「Twitterくん! またトレンドトピックの判定ミスってるよー!」と思ったら、ミスじゃなかった。
- 受賞したのは「ベストアレンジ(インストおよびアカペラ部門)」。
- ゲーム音楽がノミネートされることは過去にもあったそうだけれど、受賞は2011年以来……ってことでいいのかな?
- それにしても演奏がかっこいい!
【シャニマス】プロデューサーと未経験者が語る! シナリオ読書会【シーズ】
- オモコロのシャニマスガチトーク記事だヒャッハー!! ……とワクワクしながら読み始めたら、まさかの木下龍也さんが出てきてリアルにコーヒー吹きそうになった。なんで!?
- ちょっと前に興味を持って、ちょうど半月前にポチってたばかりなんですが!!
『プロセカ』ユーザー数がこの半年で1.5~2倍に ― TikTokでバズるなどして高校生がこぞってプレイし、彼らがボカロやネット音楽に興味を持つようになる
- リリース前のインタビューでも「若い世代の人たちに、ボカロ曲を聴いてもらうための『入口』となる作品を目指す」と話されていたけれど、実現しちゃっててマジすごい。
他の年の「4月」を振り返る
- 2023年:生成系AI、KOTY休止、13,000円の防音室
- 2021年:僕がスカートをはく理由、優秀さについて、ドリキャスがつないだ縁
- 2020年:オンライン読書会、テレワークによる変化、新型コロナと一人暮らし
- 2019年:令和元年、着物を着る理由、魔法のiらんどの今
- 2018年:イラク日報文学、サブカルムカデ委員長、前向きなネガティブ
- 2017年:マストドン普及、けものフレンズとコンテンツ論、ネガコメの行方
- 2016年:理不尽な研修、“ゆとり世代”の疑問
- 2015年:挫けそうな社会人へ贈る言葉、お寿司はおやつ
- 2014年:退職した新入社員への説得、ネット上に数多ある“おすすめ”