2018年4月の話題〜イラク日報文学、サブカルムカデ委員長、前向きなネガティブ


どもどもー。桜が咲いたと思ったら、あっという間にゴールデンウィーク。このまますぐに梅雨に突入して、気がつけば夏になっているんじゃないか──と、季節の移り変わりが早く感じられるようになっている僕です。……加齢か。加齢だな!

世間的には連休ですが、なんとなく引きこもりがちな今日この頃。外に出るにもお金がかかるし、金欠気味な自分は、ほぼ近場で過ごすことになるんじゃないかなーと。後半にいくつかのイベントに参加するくらいで、あとはシコシコとパソコンに向かう形。まあそんな連休があってもいいでしょう、うん。

さて、そんなわけで、毎月末恒例「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナーです。末尾に2014〜2017年の「4月」のまとめ記事へのリンクも貼っているので、GWをぼーっと過ごすことになりそうな方は、暇なときにでも目を通してみてくださいな。

 

社会・時事

“年齢にかぎらず『くだらない人はいます』”

あえて「言葉にしない」ことで何かを伝える作品=名作の法則。読みたい。/“小説家の仕事は安易な名づけをすることではなくて、名づけられないものを、名づけられない形で、誰かに仮託して物語にすること”

“ネガティブは「慎重」「冷静」とも言える”

素敵なインタビュー。「お笑い芸人」に苦手意識を持っていた子供時代、唯一好きだったのがヒロシだったことを思い出した。/“僕の考える“利益”とは金銭面だけではなく、気持ちよく仕事ができることも含みます”

「新鮮な驚き」を誰かの目線で追体験するのは楽しい

自身とは異なる生活圏で感じたことをまとめた記録って、国や地域に関係なくおもしろいよね。それを知ってる人も知らない人も、他人の目を通すことで得られる気づきがある。

師匠、かっこいい……!

「記者さんの質問があまり新聞っぽくなくて良いなー」と思ったら、学生記者の記事なのか……!無意識に冒頭を読み飛ばしたのか、最後まで気づいてなかった。

“『イラク派遣よもやま物語』”

妙にTLに流れてくるから何かと思ってチラ読みしてみたら、たしかにむっちゃおもしろい。いろいろな背景があることを考えつつも、等身大の現地生活と国際交流が描かれた滞在記として、興味深く読める。

生活

なにこれ超たのしそう!

ひとりでも十分に楽しめそうなのが良い。チェア友がいればそれも良し。黒目川、行ってみようかしら……。

ガルパンはいいぞ

「なんでもある」がゆえに、無目的のぶらり旅が好きな人におすすめできそう。自分は小学校3年間を茨城で過ごしたことで、干し芋を食べると自然とテンションが上がる体質になってしまった。

たまには旅館にも泊まりたい……

なにこれ住みたい、じゃなかった、泊まりたい!食べ物が好みばかりでヤバい。道後温泉もしばらく行ってないなあ……。

このすっぽりとまとまる感じは魅力的

オーガナイザーってなんぞ?と思ったら、バッグインバッグをそう呼ぶのか……!

なんだかんだで物理的な「手ざわり」って重要だと思う

「使った額がわからなくなる」より、「今、いくら使えるかわからない」ことによる不安のほうが大きい気がする。現金なら、財布を開けば「まだこんなに使える」のか「こんなに使っちゃったのか……」が明確だから。

考え方

劣等感に由来する嫌悪感を持っている人の助けになりそう

すっごい共感。/“たとえ他者から見て陳腐な話題であったり、車輪の再発明、練習問題をやっただけでも、それは一人の人間の考えた軌跡である”

“どんな苦しみをこの人生の中で味わうか、それを自分で選ぶことができる”

ある日ある時、それまで抱いていたモヤモヤが晴れる瞬間があって、それはたしかに「出会い」ではなく「気づき」だったと思う。何かに気づきたい、気づければいいなと期待して、人に会ったり遠出したりする感じ。

「大人が、楽しんでいる姿を子どもに見せる」ことの大切さ

読むものを制限しないこと、結構大切なんじゃないかと感じた。これは良い、あれは悪いと決めつけてしまうと、いちいち判断を仰ぐのが面倒になって読むのをやめてしまうケースもあるように思う。

“人が多い都市部より、人が少ない地方の方がポジションを取りやすい”

すごい納得。ある種の「キャラ付け」というか、個性やスキルを自分の立ち位置として確立しやすい感じ。/“それがたとえどんなポジションでも、「◯◯=あの人」が成立した時点でひとつアドバンテージになる”

「自虐」以外で使ってはいけない表現や言葉、結構あると思う

このコメントに共感。大人ですら区別できないんだから、学校の教室で同調圧力が働いたらどうしようもないよなと。/“「笑わせるショーを作る芸人」と「現実に生きてる人間」の区別をつけれてない人、多い気がする”

インターネット

“「かわいい」は万国共通のメッセージです”

むちゃくちゃおもしろい視点だ……!ますますVRの世界に飛びこんでみたくなった。そしてやはり、かわいいは正義なんですね……。

トーク力のみならず、リテラシーと知識量がとんでもない委員長(かわいい)

たまたま初めて見たライブ配信が飛田新地の回だったので、「やべえよ……パねえよ……」って思いながら聞いてた。本人もそうであるように、ネット住民ホイホイな空気が好き。

VRデビューのために「稼がなきゃ!」って気持ちになってる近頃

いい加減、数年ぶりに「パソコン買わなきゃ……!」って気持ちが高まりつつある。なお資金。

“同じ家に住んでいるからといって、分かり合えるとは限らない”

“正しくあることよりも、私は間違っているし、あなたも間違っている、けどそれでいいじゃないか、と言ってくれる人間を見つけることの方が、正しくある事よりもずっとずっと、大事なのではないだろうか”

わかりみがある

現代日本語の書き言葉検索アプリで見つかった「-み」の単語が37語だったのに対して、Twitterでは390語が確認されたってすごいな……。めっちゃ興味深い研究。

「なんかつまらん」を打破し「好き」を見つけるための技術

本書が目指すのは、「『なんかつまらない』を解決する」こと。

即物的な快楽ではなく、成功や承認でもなく、自己完結的な「没頭」によって、毎日を楽しく過ごす方法を紐解いています。

多くのビジネス書で重視される「お金」や「成功」は二の次の、意識の低い「幸せ」の探し方。だが、それゆえに実践しやすく、「没頭には不安が不可欠」という指摘に、救われる人も多いはず。

なんとなくモヤモヤや違和感を抱えている人、物事に集中して取り組めない人、自分の「好き」が見つけられない人──。幅広い層に勧められる1冊です。

相手に伝わる文章を書くには?「問い」から始める文章術

本書が目指す「文章力」とは、「読み手の心を動かし、人を揺さぶる」こと。

文章の巧拙はさておき、まず何よりも読み手の納得・共感を得るために、「問い」を掘り下げることの重要性を説いています。

小論文の書き方をベースにしながらも、その方法論をさまざまな文章に応用できるように分解し、「伝わる・揺さぶる」ことをゴールに据えた考え方を提示。実例も豊富で、会社員はもちろん学生にもおすすめできる1冊となっています。

「書くことは考えることだ」の1文で始まる本文が印象的で、自分の頭で考えることの大切さを改めて確認できました。

ファインダー越しの“笑顔”に恋するカメラ漫画

恋をするとその人の姿がつねにフレームに写るんだ──。

ちょっと不思議なカメラを手にした少年が、ファインダー越しに笑わない先輩の“笑顔” に恋する物語。「ことば」が独特で大好きな、たなかのか先生の新作マンガ。

ストーリー上は主人公の「片思い」をメインに据えつつも、同時に「カメラ」や「写真」の魅力を描いている。ふんわりと陽光を浴びているようでいて、青春のみずみずしさが染みわたるようにも感じられる作品です。

一口に言えば、とっても「やさしい」作品……なのだけれど、きっとそれだけじゃないんだろうな、という予感もある。

エンタメ

劇的な展開はなくても、淡々と物語は続く

素敵な漫画。少し前に祖父とお別れしたばかりだったので、いろいろと感じ入ったし、骨を拾った瞬間のことが思い出された(素手ではない)。

 

他の年の「4月」を振り返る