毎月恒例、「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナー、今回は2024年4月編です。2014〜2023年の3月の振り返りも末尾に掲載しているので、お暇な方はどーぞ!
今月のベストワン
米津玄師「さよーならまたいつか!」インタビュー|“キレ”のエネルギー宿した「虎に翼」主題歌
- きっと、何度も読み返すことになる記事。
- 主観と客観、創作と祈り、「詠み人知らず」の世界と、「準備」に満たされた人生。どの話もめちゃくちゃ示唆に富んでいておもしろい。
- いや、すごいなこれ。「(今回の場合は)客観的に曲を作るのが難しい、応援歌になってしまっては無責任じゃないか」と分析する一方で、「人間は状態の連続」であり、その主観の不確実性をも説きながら、その作り変わり続ける過程での“祈り”として創作が、音楽活動があるんじゃないか、とも。
- 「昨日の自分と今日の自分は別人」なんてよく言うし、そういう意味では「主観」だって移ろい続けていて当たり前。それは感覚としてわかるのだけれど、そのたゆたう自認が「“祈り”としての創作」に結びつくことが、そして、その移り変わる「主観」をある意味では「客観視」しながら作品を生み出しているように読み取れてすごい。
社会・時事
【特別版】芥川賞・九段理江さん「芥川賞を獲るコツ、わかりました」小説家になりたい人が、芥川賞作家になった人に聞いてみた。
- 「呼吸をするように〇〇する人」のレベル100だ……! 「誰にも読んでもらえない無人島でも書く」はガチすぎる。
「むしろ筋肉を鍛えれば言葉も研ぎ澄まされていくと思います。言葉を書くとか発するとか、言葉を使うことってすごく肉体的なことだと思うんですよ。喋る時も声帯を使うでしょ。だから自分の肉体を意識的に鍛えていなければ、言葉も怠惰になっていく。筋トレは敬愛する三島由紀夫に倣ってはじめたのですが、彼はそのことを知っていたんだと思います」
代表藤田が新入社員に伝えた、社会で活躍するために必要なこと
- 「運が7割、実力が3割。だがその“3割”が成否を分ける(要約)」という話、自分の実感としてもしっくりくる。
- 特に今は「運を手繰り寄せる」ための戦略にばかり目が向かっているように感じられることがしばしばある一方、淡々と着実に“3割”に注力してきた人がチャンスをつかみやすくなっているような印象も。
アメリカのZ世代女子の間で今、流行っているのは「読書会」
- 「アメリカでは日本以上にBookTokが流行している」という話が以前からちらほら流れてきていたので、やっぱりその流れなのかしらー?
- メディアとしては「遅さ」と「深さ」をある種の特徴として持っている本が、秒単位で画面をスワイプして速攻で消費されるTikTokと合わさり、コミュニティ形成に繋がっている。そう考えると、このムーブメント自体もおもしろいよねえ……!
生活
神社の境内にあるピザ窯を使って露天ピザパーティーをしてみる
- 「神社にピザ窯」のフレーズだけで惹かれるのに、ポスターと実際の現地のビジュアルがこれまた良すぎる……!宮司さんが本当に気さくそうにポーズを撮ってくださっていてかわいいw
漢字はその古さゆえに「最近発明されたものなのに、それを表す字は数千年前からあった」という不思議な現象が起きる→「銃」や「駅」「缶」などの例が集まる
- おもしろ〜〜〜!!
- 「もともとはこういう意味だったが、別のモノ・コトに当てはめることで新しい意味を持つようになった」という単語は多くの言語でありそうだけど、「銃」の由来はおもしろいな……!
桁違いに読書の質が上がる超簡単な読書法
- 「1冊1冊熟読しようとすると、積ん読がたまっていく一方だよ〜!」という問題はあるのだけれど、結局のところは、熟読しないと本から得られるものも少ないのよね……。
22時以降にスマホを見るのを(なるべく)やめた
- ふと思い浮かんだ疑問について調べるだけでもスマホを触らずにはいられないので、もう電源自体を落としちゃって、スマホ以外の活動をするしかないよね……。やっぱり本かなあ……。
考え方
緊急開催!おまえらインプットどうやってるんだ座談会
- ウワーーーーーッ!!!! 僕も同じくらいの時期にインプットノートやってたーーー!! グワーーーーッ!!!! まあでも意味がなかったかと言えば、割とそんなこともない気はする……?
- 47%の日本人は1ヵ月に1冊も本を読まないし、6割は年に1度も映画館に行かない――って考えると、「読んだ本や観た映画の感想を書く」なんて希少種にも程があるわけで、わざわざ感想を書いてネットに放流しているすべての人に感謝!!!!
「病気を公開しながら、音楽を作っていく」――サカナクション・山口一郎、うつ病との闘い
- 仕事や生活、創作やネット上での活動で、今まさに不安な気持ちが大きくなりつつある人、メンタル面で不調を感じている人に読んでほしい記事。迷わず「休め」と判断を下せる社長さんもすごい。
- このあたりのお話、きっとネット上で活動している多くの人に関係のあることなんじゃないかしら……。加えて、ライブ配信やSNSでたくさんのファンやコメントと向き合っていたら、メンタルに不調をきたしても不思議ではないはず。そういう意味でも、相談できるスタッフや友達の存在は重要なのかなと。
解決法の「とっかかり」をなんとなく把握しておくことが大事だという話
- 「そういうのもあるのか🤔」と知っておくだけでも、いつか役に立つことって結構多い気がする。「知識の背表紙だけ最低限覚えておく」っていう言い回しもいいなー!
インターネット
文字メディアの“ライター&編集者”が動画に向いていると感じる理由。動画メディアの時代こそ「テキスト操り力」がマジで大事
- おもしろかったー! 特に「カット」の捉え方に関しては仰るとおりで、身近なところだと切り抜き動画ひとつとっても違いがわかっちゃう印象。
Twitch配信の収益化は「コミュニティ形成とほぼ同義」 担当者が語るストリーマー成功の必要条件、そして“初心者”へのアドバイス
- プラットフォームとしてのTwitchの価値観を窺い知れるインタビュー。Twitchに限らず、これから「ライブ配信」を始める人は必読かも。何をするにしても、長く続けて成功するための方法って、やっぱりこれに尽きるんだろうなー。
メタバースは今の時代に早すぎるのか? VR法人COOが語る、大「仮想空間」時代到来の条件
- 現状はいろいろと不便すぎるメタバース。にもかかわらず、すでに大人数がそこで過ごしていて、魅力的なコンテンツが日々生まれている。その事実が、この世界のポテンシャルと可能性を示しているのかなと。
- 「最も成功しているメタバースはDiscordである」という指摘、これだけだとピンとこないけれど、通して読むと結構な納得感があるなー。
「好きな惣菜発表ドラゴン」を観て音楽用語を学ぼう
- ついに音楽ナタリーで取り上げられるほどのドラゴンに……!
- 好きなアレンジ発表ドラゴンと好きなコーラス発表ドラゴンが好きすぎて、最近めっちゃリピートしてます。好き好き大好き。
エンタメ
「エロゲ」を知らない私にブルーアーカイブがくれたもの
- 今も語り継がれている往年の名作は、いつの時代だって、何歳の時に触れたって、新鮮な気持ちで楽しめる。
- でも一方で、その時その瞬間にリアルタイムで接すること、時代性や周囲の人と熱を共有することで生まれる空気感もあって、それはたしかに唯一無二の、かけがえのない体験になるのかなと思う。
「CLANNADを愛する人は,Yahoo!掲示板にいた」
- CLANNAD本編の話はほとんどないのに、ため息が出ちゃうくらいに素敵な、文字通り“人生”のお話であり文章だった……。インターネットだ……。
- 知ったかぶりを知ったかぶりで終わらせない人って、めちゃくちゃすごいと思ってる。
愛が「CIRCUSのDC ~ダ・カーポ~って知ってる?」と聞いてきたら,「全クリした」と返した。知ったかぶりだ。その後に急いで買って遊んで感想を合わせた。ほんと泣けてくるが,後出しのプロだった。
他の年の「4月」を振り返る
- 2023年:生成系AI、KOTY休止、13,000円の防音室
- 2022年:偽文書研究、継続のコツ、観察力の鍛え方
- 2021年:僕がスカートをはく理由、優秀さについて、ドリキャスがつないだ縁
- 2020年:オンライン読書会、テレワークによる変化、新型コロナと一人暮らし
- 2019年:令和元年、着物を着る理由、魔法のiらんどの今
- 2018年:イラク日報文学、サブカルムカデ委員長、前向きなネガティブ
- 2017年:マストドン普及、けものフレンズとコンテンツ論、ネガコメの行方
- 2016年:理不尽な研修、“ゆとり世代”の疑問
- 2015年:挫けそうな社会人へ贈る言葉、お寿司はおやつ
- 2014年:退職した新入社員への説得、ネット上に数多ある“おすすめ”