生成AIと意識、オシラサマ、凄いやつになる方法〜今月気になった話題(2025/2)


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毎月恒例「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナー、今回は2025年2月編です。他の年の2月の振り返りも末尾に掲載しているので、お時間のある方はどうぞ!

 

今月のベストワン

凄いやつになる方法

  • なんとなしに読み始めて、「三流」「一流」のくだりで「これは自分とは別のステージの人の話だ……」と感じたけど、以降は心当たりのある話も多くて学び〜〜〜!!!(感嘆符)
  • ネットでもリアルでも、多くの人が「速さ」を重視するようになったことで、逆に「遅さ」とそれに伴う「深さ」が目立ちやすくなった、そこから生まれる価値が、誰の目にも明らかな差別化に繋がっている側面はありそう。

社会・時事

「認知症の母の介護でつらい時期、救ってくれたのは『悪役令嬢』でした」――おじさん×悪役令嬢で話題のアニメ『悪役令嬢転生おじさん』。原作者・上山道郎インタビュー

  • すっごく良い記事だった。特に2ページ目以降、作品が生まれたきっかけのお話。
  • 大変な私生活と、その時に読んで救われた作品、戯れにTwitterに投稿した線画が契機になって――と「偶然」の積み重ねであると分析しつつ、上山先生自身が「それでも連載を続けられたのは自分だから」と自信を持って断言されているのがカッコいい。
  • 「悪役令嬢の集合無意識」という表現で笑った。

「オシラサマ」は家族であり神様であるーー陸前高田市立博物館の特別展が信仰現場となった理由

  • 『千と千尋』のビジュアルのイメージが強かったのでちょっとびっくり! こちらはこちらでかわいいな……! 「大正十五年」かと思ったら、「天正十五年」でひっくり返った。せ、せ、西暦1587年〜〜〜!?

売上約5000億、東洋最大級の百貨店「三中井」はなぜ消えた? 激動の歴史を最後の看板を守る洋菓子店に聞く

  • こんなん“歴史”じゃん……! これまたまったく知らない世界の話でおもしろかった。

【楽園の謎】終戦まもない梅田駅前にごく短い間だけ存在したとある施設の謎に迫る話→「探究心に感激しました」「調べもの愛がひしと伝わる」

  • 「気になって調べてみた結果こうでした!」じゃなく、過程までがっつりまとめてくださっていて読みごたえ抜群! 資料にあたるのみならず、骨董市での聞き込みとかもしていてすっごい……!

なぜ証明写真が“綺麗に”撮れなきゃいけないの? 「盛り」の研究者と一緒に考えた

  • 「プリクラ感覚で証明写真機を使う若者がいる」という話は聞いたことがあったけれど、この指摘にはなるほどなと。制約があるからこそ、遊びがいがある。ひと昔前のコンデジが流行っている話とも通じる部分がありそう。

生活・学び

どんどん上がるコンセント?関西空港の目立たない大工事

  • まったく何も知らずに「どういうこっちゃ?」で読み始めたので、めちゃくちゃ興味深い話だった。30年で4mは大きすぎるし、いろいろな工夫によって解消しているのもすっごいな……!

なぜ冬は死ぬ人が増えるのか、実は謎だらけ、なんとハワイでも

  • まず「冬季超過死亡」というワード自体が初耳!
  • 寒さによる悪影響はいろいろありそうだけど、「年間を通じて気温が変わらず、温暖なハワイでも同じ傾向がある」と言われると、たしかに不思議だ……。

ヤフオクで買ったぬいぐるみがどこから来たのか知りたくて、ニューヨーク市立博物館に聞いてみた

  • 読み進めれば進めるほど、合間合間に出てくるGreenpawsくんが愛らしく見えてくる……☺✨️ どんなものでも人でも、ルーツ探しの旅っておもしろいよね。

パン寿司の美味しさを信じてほしい

  • 肉寿司やライスバーガーもあるくらいだし、ぜんぜんありありなのでは〜〜〜!?
  • 「とろたくのクロワッサンサンド寿司」が、意外にもビジュアル含めおいしそうに見える。うまそう。

生成AIは「意識」を持てる?「意識の秘密」に挑戦する科学者がヒトの脳と“機械の脳”を合体させたい理由

  • おもしれえ〜〜〜!!
  • デジタル不老不死、いろいろな問題が噴出することはフィクションでも描かれているけれど、それはそれとして実現した世界を見てみたい気持ちはめちゃくちゃある。

考え方

能力はカバーできるけど、人間性はカバーできない

  • 「単に否定するだけなら、子供でもできる」 ことばがつよい!!(正論)(それはそう)
  • そう考えると、SNSの最たる悪影響って、「単に否定するだけ」があまりにも気軽にできちゃうことなのかもしれない。周りのコメントに毒されて、それが癖になっちゃう危険性。ヤバい。
  • 「好き」と「肯定」は気楽にどんどん発信していいし、それができるのが、SNSの良さ。「嫌い」と「否定」はよく考えて発言しないと、ただ文句を言うだけの人だと思われてしまったり、癖になってしまったりする危険性がある。それがSNSの怖さ。

DeNA南場智子が語る「AI時代の会社経営と成長戦略」全文書き起こし

  • AI時代に必要なのは「質問力」だという話はよく聞くし、個人的にも納得していたのだけれど……「起点力」とは言い得て妙だなー!
  • 物事の「起点」を作り出す意志や視点、そこに「質問力」も関わってくるのは言うまでもないし、何かを「始める」ことに長けた人がどんどん新しいものを作り出していくようになるのは、まず間違いなさそう。

Preferred Networks「死ぬ気で学べ」体現、600回以上続く読書会

  • タイトルがパワフルすぎて尻込みしつつ読んでみたら、普通に楽しそうな(“ガチ”ではあるものの)「社内読書会」のお話だった。こういう機会・場のある組織やコミュニティっていいよねー。

インターネット

「毎日2~3回くらい配信して最初の3カ月はフルタイムの仕事も続けてた」ksonさんが語るVTuber時代の超多忙生活と、配信者の“承認欲求”問題

  • 前後編含めてむちゃくちゃ良いインタビューだったので、今まさに活動中の配信者やVTuberさんに届いてほしい。
  • 「ニコ動全盛期に「好き」の気持ちでやっていた配信者は今も生き残ってる」「長く続く人はあまり視聴者数を気にしていない」「自分の楽しさを優先している人は安定感がある」やっぱりそういうことなんすよ!!!

私が活動を始めたのはニコニコ動画全盛期の最後くらいでしたけど、まだ「お金になる」とか「仕事にできる」とかは思いつきもしなかったです。逆に「好き」っていう気持ちでやってる人しかいなかったので、あの頃の配信者って今でも結構生き残ってますよね。

オッサンに片足突っ込んだ男がなんとなくゲーム配信始めた

  • 「コメントがゼロでも3時間喋れる」 「視聴者の悪ノリに付き合ってたら9時間配信してた」
  • これは才能では……!? と思いつつ、そうやって楽しめる人でも、やっぱり視聴者数は気になってしまうものなんすね……。

解放された状態でスーパーで買い物しよう

  • え!? ごま昆布って「すごい」の!?!?(と思ったけど、そういやここ数年買って食ってない)(そして塩ふきしいたけは視界にすらなかった)
  • 「ジジイのイーブイ」というワードセンスにひとしきり笑いつつスタンディングオベーションをした後、結論を読んでしんみりした気持ちになった。生きよう。

エンタメ

月ノ美兎はなぜ「MVを分岐させてゲームにしよう」と思ったのか?「自分がやる意味のあることをやりたい」と語る委員長に、斬新すぎるアイデアの源泉を本気(マジ)で聞いてみた

  • MVの話のみならず、委員長のクリエイティブの源泉や方向性にも迫る、素敵インタビューだった!
  • 「アドリブ力に自信がない」というお話はたしかに一瞬意外に感じたけど、普段の企画動画やイベントでの様子を見るに、「本気で準備して創り上げたものを見てほしい」という気持ちが大きいのかなと思う。

シスター・クレア×社築対談 やりたいことを積み重ねて7年、同期2人が振り返るライバー活動

  • 「バズったことがきっかけで人気になる」ようなケースって実のところあんまりなくって(もちろん起爆剤になることはあれど)、目に見える「変化」は基本的にゆるやかなもの。
  • 結局は自分が好きなことを積み重ねるのが一番の近道で、何かのきっかけになるようなバズも、その積み重ねの結果に過ぎないんだよなあと常々思う。

 

他の年の「2月」を振り返る