好きと嫌いの活かし方、予測不能な広辞苑、フェイクドキュメンタリーの現在〜今月気になった話題(2024/8)


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毎月恒例、「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナー、今回は2024年8月編です。2014〜2023年の8月の振り返りも末尾に掲載しているので、お暇な方はどーぞ!

 

今月のベストワン

「余暇こそ人生の中心」「好きを分解」デイリーポータルZの企画術

  • めちゃくちゃ良い記事だった! 今このタイミングで読むことに意味があるように感じたし、やっぱりネットにはDPZのような存在が必要だなあと思う。
  • 尖ったことをしているように見えて、その実シンプルで好きなことをやっている。その「素直さ」こそが、もしかしたらDPZの魅力なのかも。
  • 文章でも動画でも、「せっかくネットで発信するなら、おもしろいことをやらなくちゃ」という空気が今のネットには漂っていて、だからこそDPZの、いい意味で「気の抜けた」記事を読むと安心する。

社会・時事

米津玄師1万5000字インタビュー|4年間の旅の先 たどり着いた失くし物の在処

  • 「自虐」に対する解像度の高さに惚れ惚れしちゃった……。自分がずうっと問題意識として抱えていたことでもあるので、そういう見方もあるんだ、と。でもたしかに、芸人さんの不快にならない自虐芸もこれだよね。
  • “がらくた”と廃品回収車、「壊れていてもかまいません」のエピソードがなんだか気になった。何を持って“壊れ”ているのかはわからないけれど、実はみんなちょっとずつ壊れていて、それでもツギハギしながらなんとかやり過ごしているんじゃないかなって。

広辞苑の第一版は予測不能でおもしろい

  • 普通に読むだけでも興味深いけれど、後半の読み比べがまたおもろいなー!
  • 「ロボット」の説明に書かれている、「実力がなくて地位にいるだけの人」の文章で「ワ、ワァ...!」ってなっちゃった。

とある博物館の売店を運営することになった話

  • 詳細なデータまで書いてくださっていて、すっごく興味深い読み物! 「『かわいい』は買わない」という話は意外だけど納得感も強い。そして“お母さんファイアウォール”が強すぎる。

「アイドルは引退後どうする?」"第2の人生"の現実

  • 広報や営業の分野で重宝されている、との話から感じる納得感……!
  • MCで鍛えられたトークや、常日頃からのセルフブランディングによって培われた「見せ方」のスキルは、今まさに必要としている企業も多そう。

生活

【検証】デアゴスティーニの創刊号だけ見て何ができるかわかるか?

  • 最初のページだけでもおもしろかったけれど、3ページ目で壮大な「おまけ」が始まっててすごい。実際のところ、創刊号の購入者の何割が完走&完成させているんだろうか……!

ラーメンの湯切りに使うあの道具、じつは「てぼ」っていうんです

  • てぼ!! あなた、てぼっていうのね!!!
  • 湯切りで酷使されているように見えていたので、2、3年くらいで買い替えるのかな……と思ったら、お店によっては半年、との話。想像以上……!

出身高校、ケータイは一切使用禁止だったが一眼レフは黙認されており、結果的に10年以上前の青春の記録がはちゃめちゃ高画質で残っているのは怪我の功名

  • こんなにも色鮮やかに、ビジュアルとして「思い出」が記録されている学校生活……すてきすぎる……。

「メルヘン廃墟」には本当に人がいないのか? かつて憧れだった「清里」のいま

  • ミルクポットの形をしたお店がすっごくかわよい!
  • こういうのを見ると「VRで行けたら」とまずよぎるのだけれど、それはそれとして実際に足を運んでみたくもある。

【行列確実】パラパラ系チャーハンの名店「兆徳」の玉子チャーハンが美しすぎる理由

  • 「こんなにシンプルなビジュアルだけでもおいしそうに感じること、ある……?」と慄きながらGoogleマップの「行ってみたいリスト」に登録しようと思ったら、すでに登録されてたでござる。行かねば。

インターネット

PCの前で泣いてた弱小レイヤーが、マルシルに救われるまで。

  • 「好きは、似合うを超えるのかも」の一言が刺さった。コミケとコスプレ文化、SNSの良いところが詰まったエピソードで大好き。

『ポケモン 赤緑』のRTA in Japan走者、マルチタスク超人として恐れられる。赤も緑もプレイするし、コメントも読むし乱数調整もする

  • トレンド入りしているのを見て覗きに行ったら、理解不能な光景が繰り広げられていてマジですごかった。このレベルのマルチタスク……人類に可能なんだ……。

芸能人や作家に「さん付け」しないのは失礼?公に活動している人には敬称をつけないルールが失われている「SNSだと公人も隣人なのよ」

  • まとめにも指摘があるように、主にSNSによって「公」と「私」の境界が曖昧になったことによる変化なんだろうなあと。
  • 子供の頃は、テレビに出てくる芸能人を呼び捨てにするのが不思議でならなかったので(しばらくして慣れたけど)、敬称を付ける最近の風潮のほうがしっくりくる。

エンタメ

『ONE PIECE』考察と陰謀論は似ている?フィクションと宣言しない方がバズる時代にこそ、「フィクションと謳った上でそういったものに勝ちたい」。『行方不明展』を手がけるテレビ東京・大森時生氏とホラー作家・梨氏にフェイクドキュメンタリーの現在を聞く

  • 令和最新版の現在進行系で展開している「コンテンツ」の話だこれ!! めちゃくちゃおもしろかった!!
  • フェイクドキュメンタリーの流行の下地に、SCPとロールプレイの土壌がある。なるほどな〜〜〜!! そのお話の流れで「メズマライザー」が出てくるのがまたおもしろい。

9周年の「FGO」で学ぶ清少納言、平安の女流作家が「枕草子」で伝えたかったことは 1000年の時を越えてゲームで示された新解釈をたられば氏が解説

  • わかる〜〜〜!! 作中では固有のビジュアルが描かれない人物が、境遇の似たサーヴァントのシルエットで置き換えられる演出、LOVE〜〜〜!!!

食事も、人間関係も、「苦手なもの」だったから『ダンジョン飯』を描けた。ゲームの影響と共に掘り下げる、九井諒子の「好きと嫌いの活かし方」とは【ゲーム世代の作家たち】

  • 何を描いて、何を描かないか。カメラで写すのか、写さないのか。「嫌い」の感情と向き合うことで、何を得られるのか。めちゃくちゃおもしろいインタビューだった。

山田尚子監督×牛尾憲輔 インタビュー|言葉にできないことを、誰かと分かちあう。その体験が、生きる術となる

  • めちゃくちゃ良いインタビューだった……! 好きなことを堂々と言える人たちの強さ。「言葉にすることで削ぎ落とされてしまう何か」については折に触れて意識することがあって、今も答えを出せないでいる。

 

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