やっはろー! 年末だよー! あっちゅうまに師走だよー! 無事に仕事納めするべく、今からがんばるぞいしなきゃ……。中途半端なまま大晦日を迎えるのは嫌ですしおすし。
というわけで、毎月恒例「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナーです。国内外を問わずにいろいろな社会情勢の変化と話題があった11月ですが、その辺には触れず、いつもどおりに。個人的に気になったトピックを、ざっくりと振り返っていきませう。
社会・時事
「ヘイトをたしなめる」「淡々と通報する」
Twitterの新機能が早くも有効活用されているとの話。一部の悪ふざけは防ぎようがないと思う一方で、こんな時に虚偽情報を発信する政治家さん……。
こういう話が目に入るとホッとする
“自分にそぐわないことを嫌々する、そんな馬鹿らしいことはない。自分を変えるか、仕事を変えるか。もっとやりがいのあることをやらなきゃ”
“男の子が「中性的」寄りなのは「あー」って思いました”
意外と世代差があっても感覚がズレてない……というか、等しく「ポケモンファン」なんだなあということが伝わってきてほっこり。次はポケモンおじさん3人でやりましょうよ!
生活
ポータルからポータルへ、広がる世界
まずは近場のポータルをハックすることから始めて、徐々に活動範囲が広がっていく感じ、良い。/“「うつの人って、アドバイスを聞きたくない状態の人が多い。だからアドバイスは言いたくないんです」”
着物はいいぞ
元々が胡散臭い顔してるので、着物になっても印象は変わらないらしいワシ。/見た目もそうだけど、それこそ本文にあるように“所作”が変わるんですよね。自分の歩き方などを再確認できておもしろい。
ちょっと海外行ってくる
いい話だった。日本人男性は海外男子からモテるのか……そうなのか……。
階段にも細かな建築用語があると知って、勉強になった
あれ?みんな小学校の掃除当番で、踊り場で踊りながら箒をぶん回してたら先生にヒットして怒られた的な経験ないんです?
たまにやりたくなる、良コスパ飲み会
学生も新入社員もオッサンも、等しくどこでも楽しめるサイゼ飲み。あまり長時間いるのは躊躇われるけど、やっぱり楽しい。真イカ、エスカルゴ、辛味チキンは鉄板。
考え方
「夢中になれる」ことの羨ましさ
時間があるのなら、趣味でも習い事でも、何かいろいろ手を出してみると楽しくなってくるって、ばっちゃが言ってた。これだけ多様な活動がある現在、いくつになっても、ある分野では素人でいられる。
心の許容量、範囲、受け取り方、本当にさまざま
精神的なキャパシティの喩えはいろいろあるけど、しっくりきた。ブコメにある“排水弁”も含めて。何もかも受け流すように生きている(ように見える)人もいるし、本当にさまざま。
各々が考える「コミュ力」が十人十色である説
採用側が「コミュニケーション能力とはなんぞや」を明らかにしないまま、それこそ「雰囲気リア充」っぽい人を採っていたのでは……。
「これまで」と「これから」、「自分」と「他人」の境界線
日常生活ではある程度の妥協というか、「困ってないんだからそれでいいじゃん」があってもいい。ただ、未知の「便利」を否定して、自分の「いいじゃん」を周囲に押しつけるのはよくない、とも。
インターネット
「「「息子が童貞喪失した日も特定済みです」」」
なんだなんだ、しっかり距離感を心得た、良いカーチャンじゃないか……とほっこりしてたら、学校の先生のくだりでヒェッ……ってなった。いろいろと大変だ……。
インターネット、コワクナイヨ
“インターネットは「外に出かけるお金がないので無料で暇つぶししている人が多く、問題が絶えない」という説”
ブログ以前、ネット以前の、モラルと倫理
ネットリテラシーとか著作権法とかローカルマナーとかいろいろあるけれど、まず何より「嘘をついちゃダメ」っていう根本的な部分よね……。自分を守るための嘘ならともかく、他人に行動を促す類の嘘はアカン。
インターネットと二次創作の楽しさと魅力が見事にクロスしてる
「神と会話してしまった」の一言にインターネットの楽しさが詰まってる。最高。
本
“電子書籍と競合するのはスマートフォンアプリ”
立場や店舗によって見方が異なっていておもしろい。/“日本人は「文字離れ」をしたわけではなく、従来の「本」という形だけでは満足しなくなっている”
この先生きのこるためアイドルがサヴァイブするラブライブなSF
たまたま目に入ったので読み始めたら、あまりに想定外の内容と展開で脳髄をぐわんぐわんと揺さぶられた。第4回ハヤカワSFコンテスト・特別賞受賞。
某スクールアイドルアニメを下地にしたぶっ飛びSFとなっており、読者を選ぶ作品となっているのは間違いなさそう。逆にハマる人は一瞬でハマり、節々で爆笑しながら読み進められること請け合い。個人的には「いいぞ、もっとやれ」の一言です。
この先生きのこるためアイドルがサヴァイブするラブライブなSF『最後にして最初のアイドル』 - ぐるりみち。
読了して騙されたことに気づく、最高の読書論
これまでにいくつかの読書論を読んできたけれど、そのどれとも異なりながら、いずれの要素もはらんでいるように見える、エッジの効いた「書物」に対する考え方。
そもそも「本」あるいは「読書」とはなんぞや、という視点から始まり、古今東西の出典を参照しつつ紐解かれていくなかで語られるのは、その不確実性。あまりに曖昧な「本」の存在と「読書」という行為を再定義することで、既存の高尚なイメージをぶん殴って破壊してくれる。
読書が好きだろうが嫌いだろうが、少なからず「本」と接する生活を送っている人に勧めたい。
読了して騙されたことに気づく『読んでいない本について堂々と語る方法』 - ぐるりみち。
参加者は0.5%?ネットユーザーとして知っておきたい「炎上」の正体
10年以上にわたってネットを賑わせてきた「炎上」の概要と仕組みを紐解いた「入門書」であり、2016年現在における最新の「『炎上』解説本」。
ネット文化に疎い初心者に勧められるのはもちろんのこと、長年の“ネット民”にとっても、データを用いた調査結果は新鮮かつ驚きに満ちたものとなっていると思しき一冊。
疑問点はいくつかあるものの、これまで予防策ばかりが語られてきた「ネット炎上」についてデータを用いつつ概説的に俯瞰した書物であり、参考になるのは間違いない。解決策のひとつ「サロン型SNS」は、一考の余地ありかと。
炎上の参加者は0.5%?過去の事例と対策も学べる『ネット炎上の研究』 - ぐるりみち。
個人ブログにも通じる、「有益なコンテンツ」の作り方
基礎から「コンテンツマーケティング」を学ぶことのできる解説書。
本当に“知識ゼロ”の人を対象とした噛んで含めるようなやさしい内容になっているため、最初の一冊に最適。ただ逆に言えば、それなりに知識を持っている人には物足りなく感じるかもしれない。
他方では、“小さな会社のWeb担当者”を想定読者としつつも、一般的な「個人ブログ」にも置き換えられるポイントが非常に多い、ブログ初心者向けのハウツー本としても読むことができるように個人的には感じた。
『小さな会社のWeb担当者のためのコンテンツマーケティングの常識』を読んだ - ぐるりみち。
“自転車ツーキニスト”がアツく語る「自転車」の魅力
2001年出版、“自転車ツーキニスト”として有名な疋田智さんの著書。
自転車の歴史だとか構造だとか、小難しい話はそこそこに、とにかく「自転車はこんなにも楽しい!」をアツく語った内容となっています。
「解説」よりもエッセイ調の「自転車語り」に紙面を割いているため、ガンガン読み進めることができました。「これから自転車に乗る人にその魅力を伝えるべくアツく語ったエッセイ本」として、気になる人はぜひ。
エンタメ
“日本人は、残酷な現実をずっと生きてきた”
おもしろかった。君の名はとゴジラはある2つの事象をはっきりと区別した上で、その差異によって観客の感情を動かしていた印象があるけれど、こちらは曖昧な境界の“妙”から何かを汲み取る作品であるように感じた。
ユーザーからも愛されたプレイヤー
ソシャゲというよりもMMO世界の話みたいでおもしろい。/“ichiさんは、飛び抜けて目立つスタープレイヤーだっただけでなく、初心者から上級者までを導くアドバイザーの役割もしていた”
あと1ヶ月で冬コミだぞー!
今回もちょろっと覗きに行ったけど、委託販売で見覚えがない作品もちらほらあって楽しかった。COMIC ZINへ委託、あるいは冬コミに出展するサークルさんも多いでしょうし、気になる方はそちらもぜひに。
百合、もとい“関係性と距離感”を描いた両作品が好きです
“百合漫画って、普遍性を失いがちだと思うんです。ここでいう普遍性っていうのは、「みんなが感情移入しやすい問題提起」という意味です”
他の年の「11月」を振り返る
- 2023年:「やばい」の汎用性の高さ、「真逆」の広がり、「なるほど」は失礼?
- 2022年:旅行にカメラはいらないのか、相手の話をうまく整理する技術、湯涌ぼんぼり祭り
- 2021年:物事ができるようになる思考法、インディーズ空間、メタバースを面白くするには
- 2020年:同人活動の魅力、VTuberと投げ銭1億円、『鬼滅の刃』担当編集者座談会
- 2019年:4種類のVTuber、演劇の怖さ、一重まぶた論争 - ぐるりみち。
- 2018年:誰も傷つけない笑い、バーチャル蠱毒、2018年の鮫島事件
- 2017年:72時間ホンネテレビ、スマホ決済、“普通の人”の定義とは
- 2015年:自爆営業、モバゲーのマキ、「好き」の表現場所としてのブログ
- 2014年:渋谷ハロウィンのゴミ問題、まとめサイトと著作権