毎月恒例、「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナー、今回は2020年11月編です。2014〜2019年の11月の振り返りも末尾に掲載しているので、お暇な方はどーぞ!
本
『読書会入門』
文字どおり「読書会」の開催方法と魅力、そしてその効用を教えてくれる本。ただしその内容は堅苦しいものではなく、読者を「楽しいイベント」としての読書会へいざなおうとするもの。
読書を通して何かに活かそうとする「学びの場」であると同時に、本を読まない人でも思わず参加したくなるような、そして他人と話すのが苦手な人でも興味を引かれそうな、そんな「読書会」の姿が紐解かれる。
複数人で行う「読書会」についてのみならず、「本を読む」という行為そのものを再考させられる、まっこと刺激的な1冊でした。
読書会の目的とは?『読書会入門』を読んで“読書”に思いを馳せる
『独学大全』
巻末の索引も含めれば、800ページ以上。あまりにも分厚いすぎるため「全部読まなくていい」と冒頭で断っており、僕自身もそのつもりだったのですが……これが、想像以上におもしろかった!
学習方法を紐解く「事典」であると同時に、「読み物」としても純粋に楽しめた本。間違いなく2020年一番の刺激と学びを与えてくれた1冊であり、物事への知的好奇心と学習へのモチベーションを「これでもか!」というくらいに高めてくれました。
これから何度も読み返して、きっと長年にわたってお世話になり続けることになるのでしょう。おすすめです。
『独学大全』感想「全部読まなくていい」けれど、おもしろいから800ページ読めちゃった!
社会・時事
Vチューバー、雑談で1億円 投げ銭世界トップ3独占
スパチャ額の上位を国内VTuberが独占している件、日経でも取り上げられたのかー!バーチャルキャストに加えて末尾ではSHOWROOMについても軽く触れられていて、広く端的にまとめている印象。
「愛が一番というのは嘘」63歳で初小説を発表した芥川賞作家・若竹千佐子が語る
重く響く、でも染み渡る言葉が多い。/「自分自身より子供のほうが大事だという親なんていない」「愛からの解放にも価値があるということを、私は夫の死から知った」「いつだって『今が自分の最終形じゃない』」
『桃鉄』の最新シリーズを、崖っぷちな銚子電鉄の社長とやってみたら思いがけない展開になった
社長さんの悲壮感とお茶目さと素敵なお人柄が伝わってくる対決だった…!動画で見たい。/「貧乏神が進化するの? 銚子電鉄っぽいね……」「気がついたら、借金背負ってるってわけね。銚子電鉄みたいなもんですね」
生活
コンビニの旗艦店めぐり
コンビニにも旗艦店があるのか……! 考えたこともなかった……!どのコンビニもおもしろいけど、デイリーヤマザキの「くるまれてる系」がすごい。写真で見るだけでもテンション上がるし、行ってみたくなる。
1975年頃の新宿喫茶店マップを作り、300店の「いま」を調べた
エジンバラ、終電後の新宿でいつもお世話になってます。最後の珈琲専門店マックスのマスターのお話がいいなぁ……。しばらくチェーン店以外の喫茶店から足が遠のいていたので、寒くなる前に行ってみたい気持ち。
地味ハロウィン2020開催されました!
「目が覚めたら降りる駅だった人」の完成度の高さに拍手したくなった。そして「ベンチャーの人事」の「言葉にできないけどわかる〜〜〜!」感がすごい。
考え方
「自分が好きなものをわかってる人は、それだけで勝ち組」宇多丸が語るラジオとリスナーの共犯関係
『世の中がつまんなく見えるのは、お前がつまんないからだ』。ほんまこれ。でもこれは「つまらない人間だから」というより、「ストレスや環境の影響で『つまらない』と感じてしまっている」ことが問題だと思ってる。
一人っ子はかわいそう? 私たち夫婦が迷いながらも、子供は一人と決めた理由
この考え方、とっても素敵。/“何事にもメリットもデメリットもあるし、どうするかは自分次第。そして私はそれを、とても明るい事実だと思っている。何を選んでも、メリットはあるのだから”
「お世話になっております」をやめてみた
基本的には相手の文体に合わせつつ、不要と判断したら使わないようにしている表現のひとつ。便利なテンプレだとは思うけれど、あまりにも無味乾燥すぎるので……(「テンプレ」ってそういうものだと思いつつ)。
9割の人が知らない「無自覚に相手をコントロールしてくる人」に対抗する方法
“他人に解決を丸投げするのでなく、他人から得られる部分的な援助を複数集めて、自分なりに束ねて解決を目指す(無論その責任は自分が負う)ことができる人のことを、大人と呼びます”
インターネット
「漫画雑誌」のアップデートを試みた 〜少年ジャンプ+の場合〜
「ジャンプ+」というプロジェクトを通して行われてきた、単なる「電子化」にとどまらないコンテンツづくりの数々。おもしろかった……! 新人発掘はもちろん、未来の漫画家の育成にも繋がっているのがすごい。
インドネシア人が日本語で洋楽カバーしたら人生変わった
「日本語は全く話せない」「歌を習った経歴もゼロ」「専門学校でロボット工学を教えていた経歴を持つ超理系女子」ナチュラルボーン天才……!?そして歌い手文化とれをるさんの名前が自然に出てきてびっくり。
海外でVTuberの人気はどう広がるのか? 翻訳者に話を聞く
雪山人狼にあまんがすと、ゲームの流行が海外VTuberから日本のVTuberに輸入されていく流れ、おもしろいなー。/“あと(これは偏見かもしれませんが)海外の方はめっちゃサメ好きです”
エンタメ
同人活動には人の心を強烈に惹きつける力がある――『私のジャンルに「神」がいます』真田つづるインタビュー
「二次創作の魅力」と「字書きだけでなく絵描きとしても同人活動を始めた理由」の話がむちゃくちゃアツくておもしろかった……! 創作欲求を刺激されるすばらなインタビュー。
宇垣美里が忘れられない“付き合わなかったけど相思相愛だった人”
知らないマンガだったけど、『あげくの果てのカノン』の作者さんなのか……!気になる読んでみたい。/“「付き合わなかったけど“お互い絶対好きだったよね”」という人は忘れられない”
今更FFを全部遊んだ
The Man With the Machine Gun! わかる!! 好き!!(大声)/「楽しそうにゲームを遊んでいる人を見るのは楽しい」という体験を、ゲーム実況配信が当たり前の中、「テキスト」で追いかけられたのが本当によかった。
「スプラトゥーンを5000時間やってわかったこと」30歳を超えても実力を上げる方法に集まる共感の声
5000時間すっげえ……!ゲーム以外にも当てはまる、「伸び悩み始めた時にどうするか」問題。上手い人のプレイを見るとか、自分のプレイを見返して分析するとかあるけれど、やっぱり人に見てもらうのが一番なのかな。
少女マンガにおける金髪線をめぐる旅
「金髪線」という表現があることを初めて知った……!おもしろいなー!