毎月恒例、「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナー、今回は2023年11月編です。2014〜2022年の12月の振り返りも末尾に掲載しているので、お暇な方はどーぞ!
社会・時事
この本がスゴい!2023
- 珍しく「あっ! この本持ってる!(知ってる)」となるタイトルがちらほらあるラインナップなのに……悲しいかな、どれも積ん読だった……!
- そして当然読みたい本も増えたので、後ほどポチります助かります。
年末恒例企画「ゲーム業界著名人コメント集」。176人が振り返る2023年と,2024年に向けた思いを語る
- 4Gamerさんの毎年恒例企画。
- 「クリエイティブ業界で活躍している業界人たちが、その1年間でどんな人や作品の、どういうところに注目していたのか」が垣間見えてめちゃくちゃおもしろいので、要チェックな年末企画の1つだと思ってます。
- ざっと流し読んだ印象として、「作品」に関してはVIVANTやゴジラ-1.0を挙げている方が多く、「人」に関しては圧倒的 大 谷 翔 平 でさすがですわ……。
- 他の映画ほどタイムラインでは見なかった気がする『BLUE GIANT』を挙げている人も多くてにっこり。
画像生成AIが爆速で進化した2023年をまとめて振り返る
- 「自分でいろいろ試す」というよりは「次々に新たなツールが登場する界隈をたまに遠目から眺める」くらいの距離感でしか追えていなかったけれど、それでも目に見えて進化していることがわかるからすごいよね……。
- 一般ユーザー目線でもリアルタイムに変化していく様子が見て取れる技術なんてそうそうないし、まさに「激変」という表現がふさわしい分野なんだろうなと。
人生を変える社会学──『岩波講座 社会学』刊行にあたって
- なんとなしに読んでみたら、社会学あるいは〇〇学にとどまらない「本」との出会い方について書かれていて、気持ちのいい読み物だった。
- こういった本も読んでみたい気持ちはあるのだけれど、お値段とボリュームを鑑みると……ね……。
生活
本探しのプロ「図書館司書」の力で、子どもの頃の本棚を再現する
- ちびっこ時代のノスタルジーと、本を通して「好き」を探す楽しさ、司書さんの推理力と地道な努力などを、まとめて味わえる名記事!!
- 自分でも本棚つくりたくなるな〜〜〜!!
読んだけど覚えてない本や、興味を持てずに読まなかった本。それらは、僕が選ばなかった本だ。
そして選ばなかったことで、好みがわかった。選ばなかった本は、選んだ本と同様に、今の自分を形成しているのだと思う。昔の本棚を再現することは、そんな「好きの分岐点」を、まるっと再現することなのかもしれない。
サラリーマン30代コンビ「週末縄文人」、石斧や土器から竪穴住居まで手づくり。文明ゼロからスタート、人気YouTuberの縄文ぐらしに密着
- 「各駅停車」の生活、いいなあ……。
- 日常を忙しなく過ごしている人ほど、「いつもどおり」以外を選べない。
- 日々のあれこれはルーチン化したほうが楽だし、「いつもどおり」だって決して悪いことではないけれど、「『遅い』を選べる」ことは、ある種の豊かさなのかな、と思った。
- 「高速で高額な新幹線」は言うまでもなく豊かさの象徴だけど、「青春18きっぷで行く各駅停車の旅」だってそうだよねえ……。
なぜ日本人は何でも「擬人化」するの?ウマ娘、艦これ、刀剣乱舞…日本オタクのラトビア人とサブカル研究者が分析!
- ゾンビ先生×アルトゥルさん! このテーマについてこのお二人で話すという、キャスティングがもう完璧すぎる……!
- 「平和な時代が続いているから」という視点はなかったので、読み物としてもおもしろかったー!
チバユウスケの訃報を聞いた翌々日にモッズスーツを仕立てに行った話
- 1年の締めくくりに、胸の内がじんわりとあったかくなるような読み物。スーツ姿もすてき。
考え方
専門知と民主主義を考える――行き過ぎた相対主義の中でーー『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(岩波書店)刊行記念イベントから
- 「ゆっくり解説は、速い」という指摘にちょっとしたおかしさを感じつつ、でもたしかにそのとおりだと感じられて腑に落ちた。
- インターネットの「速さ」にも良し悪しがあって、それがひと昔前とは違って誰にでも使えるように、発信できるようになったこと、SNSの普及によって情報の流速が加速したことが、特に近年は悪いほうへ悪いほうへ影響を及ぼしているのかなと、ちょっと思った。
オーディオブックの“倍速視聴”が話題 “等倍で聴く人いない”は本当か? 声優からは「衝撃」の声
- 「倍速視聴の配慮」はまったく必要ないと思うけれど、それはそれとして、「朗読」に何を求めるのかが人によって異なる、という観点は一考の余地がありそう。
- 「倍速視聴で配信のアーカイブを消化する」タイプのリスナーはそこそこいるんじゃないかと思っていて、配信者目線でそこを特段に意識する必要はないものの、「倍速にしても聴き取りやすい声/話し方」はある種の強みと言えば強みなのかもしれない。
インターネット
「架空の女性社員」を演じて同僚を落とせ!ときめき社内チャット選手権
- 「より詳しいプロフィールを開く」をクリックしたら、詳細がズラァ...って出てきて笑っちゃった。
- そして最後まで読んでひとしきり笑ったあと、「自分だったらどう演じるかな……」と考えている。
「定年まで逃げ切れなかった」デイリーポータルZ独立 林さんに聞く不安と希望「もう一度、インターネットらしく」
- 応援したい気持ちが一番にありつつ、でも一方では記事を読みながら、あれこれ考えさせられてしまう部分もあった。
- ぼくは今、ぼくの好きだった“インターネット”をできているのだろうか……?
とあるゲーマーが“ゲームの感想”を述べたところ、ゲームが売れ始め、開発者が動き「日本語対応」が進みだす。では日本語化を後押しするためには何をすればいいのか
- すっごくおもしろい流れ! Steamのゲームまわりではこの手の好循環がたびたびあっていいよねー。
- 現代のSNSでは一周まわって珍しいタイプのユーザーだからこそ、重宝されている側面は実際にあってもおかしくなさそう。
- もともとはYouTuberやVTuberもそういう立ち位置にいたはずなんだけど、大多数の人はどうしても数字や案件に左右されちゃうから、バランスがなかなかところ難しいよね……。
一生オタク趣味で生きていけると思ってた弱者男性だけど30過ぎてゲームが出来なくなってきた
- これはソシャゲが「作業」になっちゃってるパターンでは……! コメントでも言われているように、コンシューマー/インディーゲームを遊んでみたら回復しそう。
- いわゆる「ソシャゲ」が急に下火になることはないと思うけれど、今後数年かけてじわじわとユーザー離れを起こしていくんじゃないかな……とは思ってる。というか、すでにそんな流れがあるような。
エンタメ
理想の『最強キャラ』になれ!オリジナル格ゲーキャラ選手権!
- Cygamesのディレクター職ともなると、「まるでオタクの炭酸泉に浸かっているよう」なんてフレーズが自然に出てくるのか……勝てる気がしない……!
【ポケミク】夢のようなコラボがどのようにして実現できたのか、立ち上げから今後の展望まで。企画陣のあまりにも深すぎるコンテンツへの愛に迫る
- 双方のアツい気持ちとリスペクトがあってこそ実現したことが伝わってくる、最高のインタビューだった……!!
- 突如として降って湧いた“お祭り”的な企画として楽しんでいたけれど、そういえばグッズ展開があるわけでもなく、全部無料でしたわ……どういうことなの……。
誰もが見たことあるトップアイドルグループの衣装、どうやって作ってるの?
- アイドルなんもわからんマンだけど、おもしろかったーーー!!
- 思いのほか制作期間が短いのに驚きつつ、それでも最大限にこだわりと配慮とを詰め込んでいるのがわかってすごい。
十年経っても愛されるタートルトーク! "心が動く"対話の仕組みを紐解く
- たびたび話題になる、ディズニーランドのタートルトーク。トーク以外の「技術」の話もだけど、特に後半の内容はいわゆる「雑談配信」とも通じるところがありそうで、読んでておもしろかった!
- 「100年以上生きているウミガメ」ゆえの分け隔てなさがあり、一方では人間界のことを知らないがゆえの逆質問もあり、そのやり取りによって、悩みがちっぽけに思えてくること、自分なりに捉え直すきっかけになることがある、という指摘。
- 「世界観を生かした独自のトーク」って、まんまVTuberの配信に活かせるやつでは……?
『名探偵コナン』のプロデューサー・諏訪道彦さんに聞く、ヒットの法則
- 「ルール」の話がおもしろかった! たしかに自分も子供の頃はまんまと乗せられて見ていたし、今も見ようと思えば、何の前知識もなくすぐに楽しめそう。
他の年の「12月」を振り返る
- 2022年:今年の新語、画像生成AI、コスパを意識しない人間関係
- 2021年:人生で大事な7つのこと、倍速視聴の理由、ニコ動15年の歴史
- 2020年:Flashの終焉、30代の終活、オタクと老い
- 2019年:ステマ騒動、応援広告、カジュアル着物コーデ
- 2018年:スマブラSPの制作風景、VTuberの1年間、悪魔的メッセージ
- 2017年:バーチャルYouTuber、MeToo、各々の生き方と人生の物語
- 2016年:WELQ問題、“正しさ”の息苦しさ、“逃げる”ことの意味
- 2015年:旅立ったあの人の言葉と、今後のネットとのお付き合い
- 2014年:会社員のメリット、書店の魅力、文体を楽しむ