毎月恒例、「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナー、今回は2024年1月編です。2014〜2023年の1月の振り返りも末尾に掲載しているので、お暇な方はどーぞ!
社会・時事
『パルワールド』開発者インタビュー。「Steamウィッシュリスト180万」「事例研究したのに前例ない仕様に」異例だらけの新作オープンワールドゲームの破天荒すぎる船出事情
- PvPの実装も模索中なんだ! たしかにいろんな形が考えられておもしろそう。
- 15日時点でのウィッシュリスト数が140万とすんごい数になっている割に、日本の比率は10%未満。多分ここ数日の実況配信の影響で増えたんじゃないかとは思うけれど、当初は海外のほうで注目されたのかー。
親とのコミュニケーションは「共通の話題作り」が大切。『あつ森』が僕たちに最適な見守りツールであるワケ
- 「高齢の三姉妹が『あつ森』で一緒に過ごしている」という光景がもう良すぎる……!
- などとほっこりした気持ちで読んでいたら、「亡くなったおじいちゃんのアバター」のエピソードが完全に不意打ちだった。いい話……。
小川哲「今のSNSは主張なき人々の極論がインフレする魔境状態」
- 興味深いお話が盛りだくさんのインタビューで、小説も読みたくなった。
- Xになって以降の、「主張のない人ほど極端なことを言う」状況、もういろいろ極まっちゃってるよねえ……。
- 特に印象に残ったのが、「小説家とは祭りの中心で踊れない人のためにある職業でもある」の一言。ネットにおける「祭り」が「炎上」となってしまって久しいけれど、SNSによっていろいろなものが可視化され、祭りに参加できない人が暗黒面に落ちた結果が、今のXの現状なのかな……なんて思ったり。
奈良美智ロングインタビュー(前編)。自分を育んだホーム、感性のルーツ、東日本大震災という転換点を振り返って
- 作品づくりを通した価値観の変遷や、旅をして感じたことのお話がおもしろかった。
- 大都市の流行は蜃気楼のようなもので、田舎ではそこにあるものしか見えない、と。
ニューヨーク人情酒場 NYのトレンド”OMAKASE”に驚愕! 爆音サルサ・レゲトンのパリピさがヤバい
- すごい! 知らない世界だ!! そして陰キャ気質な自分でも、読みながら愉快になってくるファンキー感!! OMAKASE!! ヒャッフーーーーー!!!!
- 筆者さんのプロフィールがこれまたロックで、「これは普段の活動も気になる……!」と思ってフォローしようと思ったら、Xをやっていないインスタ文化圏の方だったでござる。
生活
列島を1万キロ歩くモドさんがNYタイムズに盛岡と山口を載せた理由。東京と廃墟ラブホから見える日本 クレイグ・モド(Craig Mod)インタビュー
- すっごく素敵な読み物だった。ふらっとどこかへ足を伸ばしたくなる。
「これがダメとかじゃなくて、これで何を損しているのか、考えた方がいい」
トドにToDoリストを持たせたい
- 「トドかわいい……ぶいちゃのホームワールドに置いておきたい……」と思ったら、制作にBlenderが使われてる〜〜〜!?
数年間継続している「作業メモ」の話
- 測量野帳に手書きで「行動記録表」を書いていた時期があったけれど、自分の生活リズムとか、無為に過ごしてしまう時間とか、プロセカやり過ぎとか、日頃の「時間」の整理ができて有益だった。おすすめ。
祖父のような人が、昨日死んだ。
- しんみりと読ませる、とても素敵な文章だった。
- 年齢に関係なく誰しも抱えているものがあって、それを語る言葉を持ち合わせていない関係性や出来事も実はありふれていて、それをどうにかやり過ごしながら生きているんだなと。
考え方
「自己肯定感を高く」は自分を苦しめる。できることを増やして“自信のリスクヘッジ”を
- ネガティブ思考だって個性のひとつ。無理に前向きになろうとして疲れちゃう人は「ネガティブな自分を受け入れること」から始めればいいし、その考え方こそ「自己肯定感」と呼ばれているものだと思う。
「なりたい自分になる」ための視点とは? けんすうさんに聞く
- 後半部分に示唆深いお話が多くておもしろかった!
- 仕事でもブログでもYouTubeでも、「最短距離を走ろうとしてバットを振らない人」が珍しくない今、シンプルに「試行錯誤できる」ことが強みになっている印象すらあるかも。
- それと、記事中では「書き出すことで行動を変える」という視点で話されている、こちらの指摘。
- この「情報空間」を文字通りの「空間」として捉えて自身を変化・拡張できるのが、VTuber活動であり、あるいはVR SNSでの生活なのかも……? なんて、ちょっと思った。
実を言うとこの世の中、「気にしない」スキルの高さがかなり重要。想像以上に「気にしない」以外に対処法がないことって多い→他人はコントロール出来ないもんな…
- ありとあらゆる話題が目に入るネットにおいて、「気にする」ことで不幸になってしまっている人も少なくないように見える昨今。ある程度はスルーするスキルが必要なのは間違いなさそうよね……。
- でもでも、なんでもかんでも完全スルーしていては回避できないリスクも多いし、「気にしない」ことと「無神経」は同義ではないから、結局はバランスなんだろうなーと思うなど。「薄目で全体をぼんやりと捉えつつ、必要なものを取捨選択していく」くらいのバランスがちょうど良いんじゃないかしら。
本や漫画を読まない妹から「家で『○○が面白かった』と言うと瞬時に『どこが面白かった?』と聞かれるの、威圧されてるみたいでイヤ」と言われショックだった
- 文脈によっていろいろな捉え方ができそうで、実際にコメント欄の受け取り方も多様でおもしろいなー。
- コミュニケーションの問題と捉えられる一方で、言語化の必要性の有無も論点になっている様子。
- 普段からSNSで好きなことについて呟いたり、ブログで文章を書いたり、YouTuber/VTuberの動画や配信を見たりしていると麻痺しがちだけど、「好きなことやおもしろいことについて、わざわざ言語化して掘り下げて発信する」って、たしかに世間的にはマイナーなムーブなのかもしれない……!
インターネット
「夢女子が選ぶ2023年の100人」
- わかる。わかるわ。カキツバタとスグリくんが上位にいて、これにはポケモン好きおじさんもニッコリ。
- そしてベスト3。夏油傑、五条悟ときて、「この2人の上がいるんですか!?」と思ったら、納得の1位だった。僕も好きです。
『けいおん!』自作フィギュアを2chにアップしてたド素人が公式原型師に抜擢…伝説の男と10年前を振り返った
- 「インターネット」の素敵なエピソードが湧き出る年末年始、好き。
- 「好きこそものの上手なれ」を地で行く――というか、それにしても独学3年で公式原型師はすごすぎません!?
SNS等で悪いニュースをずっと追う行為は #ドゥームスクロール と呼ばれている。「本当に辞めた方がいい」「さっさと寝た方がよい」
- Xに限らず、SNS全般でそういう「おすすめ」をするように最適化されてしまっているので、タイムラインの雰囲気づくりは本当に大切。
- おだやかであり続けるのが難しいサツバツインターネット。こわい。
フィクションの感想に出て来る「気持ち悪い」はどちらか判別がつかない|カレー沢薫の廃人日記 ~オタク沼地獄~
- 「あー、たまに見る見るー。最近だとブレイバーンがそういう感じだよねー」と思いながら読んでいたら、まさにその話だったじゃないかイサミーーーッ!!!
エンタメ
橋本環奈とあのちゃんの奇跡の一枚「天使と悪魔の最終決戦」のネットミームを紅白の舞台で回収、YOASOBI『アイドル』の演出が圧倒的だった
- 年越し企画に集中していてリアタイできなかったんだけど、「紅白でのYOASOBI『アイドル』のパフォーマンスがヤバい」と聞いてNHK+で後追いしてみたら、本当にヤバくてひっくり返った。
- 音楽好きとオタクの夢が詰まりまくった、アニメの最終回みたいな展開が実現すること、あるんだ……!
- 「多方面で活躍中のトップアイドルたちが並び立つ夢のステージ」というだけでも究極的に最高なんだけど、「そんなトップアイドルたちが立つ舞台前の最前列で荒ぶるRAB」の姿がこれまた激アツすぎる。
よしながふみ「ようやくラブを描いていると実感できた」『きのう何食べた?』の経年変化が物語に与えたもの
- 2ページ目の「漫画家生活を継続する上で大事にしていること」の話が仕事全般に当てはまるように感じられて、ふんふん頷きながら読んだ。完璧を目指さないこと。キャパシティを超えないこと。
ヒット連発、Netflixアジアの制作トップは韓国人女性。成功の理由は「世界を目指さない」こと
- 「“グローバルな視聴者のためのグローバルな番組”は存在しない」と言い切っていらっしゃる……! 「韓流」「日本製」などの分類をなくす、という目標を掲げている点も印象的。
「Local for local」は各国チームにも米国にもPRチームにも、くどくど言っています。
人に感動を与えるにはまず、自分が一番よく知っているストーリーを語らなくてはいけない。
韓国語の企画ならば韓国人に一番グッとくるようでなければならない。だからまず自国でのヒットが大切なんです。
他の年の「1月」を振り返る
- 2023年:デカ盛りの名店、不便になるネット、タイパと倍速消費
- 2022年:倍速視聴の理由、タイのオタク事情、昭和米国物語
- 2021年:VTuberの投げ銭文化、オタクのルームシェア、「鬼滅の刃」興行収入歴代1位
- 2020年:国が消える瞬間、校則のない学校、怒りのコントロール方法
- 2019年:主治医はVTuber、広がるサウナ愛、就活マナー小説
- 2018年:コインチェック事件、初詣の歴史、フリーランスの処世術
- 2017年:フェイクニュースの拡大、ポエムなネット言語、3DパンツACT
- 2016年:はてな上場、肩書きの行方、ブログがもたらす変化とは
- 2015年:池上さんが語るメディアの意義、文章の伝え方
- 2014年:SMAP中居君のリーダー論、はてな村の在り処