「フィルム写真」と聞いて思い出されるのは、小学校の校外活動のこと。
遠足や社会科見学、宿泊学習や修学旅行のあとに、決まって教室前に貼り出される数々の写真。同行したカメラマンさんが撮ったそれらのなかから、自分が写っている写真を探していた光景──そんな一種の恒例行事が、ふと思い出された。
そういえば、その際に「好きな子の写真をこっそり買う」という高等テクニックがあるんですって? 当時の自分はそんなことを考えもしなかったので、大人になってからその発想を知って「プロか!?」と思った。いいんだ……かわいいあの娘の笑顔は、マイハートにしっかりと刻まれているのだから……。
──とまあ、ありもしない甘酸っぱい思い出の妄想はさておき、「写真」の話でございます。
数年前から考えていた思いつきを実行するべく、ひさしぶりに『写ルンです』を買ったのが先日のこと。押入れのアルバムと自分の記憶を探るに、おそらくは中学生以来──約15年ぶりに使い捨てカメラを手にした格好です。何か思い出が蘇るような、蘇らないような……。
で、実際に『写ルンです』で写真を撮ったうえで、現像まで済ませてきました。すっかりデジタルカメラが当たり前になった現在、「カメラ屋さんで現像をお願いする」という体験がひさしぶりすぎて、軽くドキドキしながら足を運んできました。プリントなしでデータ化できるとか、便利な世の中になったもんじゃ……。
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