結論:QOLが爆上がりした。
- 骨しゃぶりさんの記事を読んだ
- 初めての骨伝導イヤホン「AfterShokz Aeropex」を買った
- 耳を塞がない構造が想像以上に快適でびっくり
- それでいて「ちゃんと聞こえる」すばらしさ
- 作業、家事、散歩、いつでもどこでも音楽を聞ける
- Podcastを聞く時間が増えて情報収集がはかどるように
- メガネと一緒でも違和感なく装着できる
骨伝導イヤホンって、ぶっちゃけどうなん?
正直に言って、「骨伝導イヤホン」にはさしたる興味がなかった。
「結構良いらしい」という評判は耳にしていたものの、特に心惹かれることはなかった。外で音楽を聞くなら有線のイヤホンで十分だし、自宅には音質もそこそこ良いヘッドホンがあったし。わざわざ10,000円を投じてまで、そんな不確かな「骨伝導」を買う必要はないでしょうと。普通のイヤホンで十分に事足りるのでは~~~?
(※ちなみに拙者、「ASMR特化型」と称され話題になったfinalのE500氏を使っているでござるが、これはこれで「普通にコスパの良いイヤホン」としておすすめですぞ。別にえっちなコンテンツ目的じゃないですぞ)
ところがどっこい。
目に入ってしまったのです。
骨しゃぶり先生の記事が。
特に惹かれたのが、以下の部分でございます。
- 基本的には朝から夜まで着けている
- 曰く「腕時計に近い存在」
- 必要最低限の操作で聞き始められる
- Podcastの消化がはかどる
- 「使わないと分からない」タイプの製品
腕時計感覚で着けていられて(装着感が良い)、かつ簡単操作でPodcastを聞ける。ここ最近はPodcastを聞く時間が増えつつあり、もっとたくさんの番組を聞きたいと思っていた自分には、まさにぴったりの感想と評価だったのです。
「骨しゃぶり先生が仰るなら間違いねえ!」と奮起し、記事を読んだ数日後には都心の家電量販店へ。池袋のヤマダ電機でAfterShokzの各種イヤホンを視聴できたので、実際に装着してみたところ……「マジで軽い! ぴったり! そしてちゃんと聞こえる!!」と大興奮。そのまま購入に至った格好でございます。
選ばれたのは、Aeropexでした
骨しゃぶりさんの記事では「AfterShokz Air」が紹介されていましたが、自分が選んだのは「AfterShokz Aeropex」。
ほかの選択肢としてはエントリーモデルの「OpenMove」、マイク性能が高いテレワーク向けの「OpenComm」があり、実は当初はOpenMoveを買うつもりだったのですが。
ヤマダ電機で実際に試してみたら「想像以上にちゃんと聞こえる」ことがわかったので、欲が出ちゃったんですよね。しかも「Aeropexのほうが装着感が良い」「聞こえ方も自分好み」という印象まで持ってしまったら、そりゃあもう選ばない理由はなかった。
基本的には装着しっぱなしなので使う場面は少ないものの、イヤホン本体の形を崩さずすっぽり収まる収納ケースはいざという時に便利。サイズもさほど大きくないので、人と会う用事があるときはバッグに入れて持ち運ぶようにしています。
充電はこちらから。
マグネット式のコードをUSBにつなぐ方式で、自分はUSBポートのついているデスクライトに接続して充電しています。充電にかかる時間は、約2時間。ただ自分の体感としては、もうちょい早めに終わってた印象もあるかも……?
実際に2ヶ月使ってみた結果、QOLが爆上がりした
さて、「肝心の使用感はどうなん?」という話ですが。
冒頭にも書いたとおり、一言でまとめるなら「QOLが爆上がりした」という感想。期待以上の性能で自分の耳を毎日楽しませてくれていて、まっこと最高の相棒と化しつつあります。メガネくんが嫉妬するレベル。なかよくしてね。
突然のおっさんの耳のどアップ写真で恐縮ですが、実際に装着してみるとこんな感じ。
購入前の懸念点のひとつに「メガネと一緒にかけても違和感がないか(長時間かけ続けられるか)」という問題があったのだけれど、まったく問題なし。それもご覧のとおり、テンプル(つる)がそこそこ太いタイプのメガネでもズレることなく装着できています。
強いて問題を挙げるなら、「装着時に若干の調整が必要になる」というところかしら。これはもしかしたら人によるかもしれないけれど、自分の場合は「メガネの上にAeropex」だと不安定になるので、「メガネの下にAeropexを潜り込ませる」ような形で装着しています。いちいちメガネを外す必要はないものの、調整の必要はあり。
さらにご時世的な要素も付け加えて、「マスク+メガネ+Aeropex」のトリプル装着をしてみた図がこちら。
これだけ一極集中すると耳が疲れそうな気もしますが、割と平気。というか、マスクの紐が1本加わった程度では感覚的にほぼ変わらないので、マスク慣れした現代日本人ならあまり違和感は覚えないかと思います。さすがに耳周りの情報量が多すぎる気がしなくもないけれど*1。
Podcastの消化がはかどり、音楽を聴く機会が増えた
なんだか装着感の話ばかりになってしまったけれど、おそらくはこの部分が気になっている人が多いんじゃないかと思いまして。購入前の自分がそうだったように。
耳に“入れる”タイプのイヤホンとも、耳に“当てる”タイプのヘッドホンとも異なる、耳に“かける”体験。もちろん耳かけ型のイヤホンは前々からあるものの、それとはまた違った「骨伝導で聴く」感覚は、実際に体験してみないことにはなかなか伝わらない。このあたり、VRとも似てますね。
そのうえで実際に使い続けてみた結果、以下のような変化がありました。
- Podcastを聴く時間がめちゃくちゃ増えた(当社比4倍)
- 久方ぶりに音楽を聴いたりあさったりするようになった
- なんならそろそろSpotify Premiumにしようかと検討中
Aeropexの購入前と後では、目に見えてPodcastを聴く時間が増えた。スマホのデータ使用量とアプリの利用時間をチェックしてみたところ、だいたい4倍くらい。そんなに増えているとは思っていなかったので、我ながらびっくりした。
そうなると自然に音楽を聴く時間も増えて、しばらくぶりに自分から「音楽を聴きに行く体験」をしているという実感がある今日この頃。最近はYouTubeとAmazon MusicでVTuberの曲ばかり聴いていたのに、Spotifyを起動する回数と時間も明らかに増えた。そろそろPremiumにしようかと考え中。
そうやって「耳」が豊かになったことで、それとなく生活にもメリハリがつくようになり、QOLが爆上がりした――というわけです。
ぐだぐだとTwitterを眺めずに「Podcastを聴きながら皿洗いすっかー」と切り替えたり、仕事の気晴らしに「この番組を聴き終えるまでお散歩しよーっと」と外に繰り出したり。「あれを聴きながら○○しよっと」ができるようになったことで、不思議と活動的になった気がする。
骨伝導イヤホンは「聴く」ことのハードルを下げてくれる
しかし一方で、ふと思ったのですが。「でもそれなら、普通のイヤホンでも同じことができるのでは?」とツッコみたくなる方もいらっしゃるのでは……?
というか、言われてみればたしかにそうですね!?
今ちょっと考えてみたのですが、おそらく理由としては次の2点。骨しゃぶりさんも書かれていたように「着けっぱなしですぐに『聴く』動作に入れる」こと。そして「骨伝導ゆえに、良い感じに『聞き流せる』から」という理由があるんじゃないかなと。
イヤホンのように出し入れして装着する手間がなく、ほぼ常に「着けっぱなし」ですぐに聞き始められる手軽さ。加えて、「耳を塞がずに外の音も聞こえる」という骨伝導の構造ゆえの、「ほどほどに聞き流せる」という気楽さ。そういった要素があったからこそ、以前以上に音声コンテンツを堪能するようになったのかもしれません。
音声コンテンツを「聴く」際のハードルを下げてくれる、骨伝導イヤホン。
音楽やPodcast、それにYouTubeの音声配信やTwitterスペースなどもひっくるめて、普段から「音」を楽しんでいる人、これからますます楽しみたい人におすすめしたい製品です。
今週のお題「買ってよかった2021」
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*1:※ちなみに先ほどとは別のテンプルの細いメガネをかけていますが、「さすがにトリプルだとキツい」というわけではありません。別のメガネでも試してみようと装着しただけで、普段はテンプルの太いメガネでもマスク&メガネと一緒に装着して過ごしています。