ぐるりみち。

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「ブログ」×「ラジオ」ってどうなんだろう?

 ブログは、言うまでもなく文字メディア。書き手の経験や日々の生活で考えたことなどを書き連ねて、たまに読者さんからツッコミをもらったり、ブロガー同士で議論に発展したりする空間。楽しい。

 ラジオは、昔からおなじみの音声メディア。パーソナリティがリスナーからのお便りを読んでツッコんだり、リクエストに応えて音楽を流したり。たまにゲストを呼んで業界の裏話的なものも聞けたり、複数人による議論がなされたりする空間。楽しい。

 文字と音声。ネットさえあれば、今や誰もが映像ありの生放送をできる時代で、その2つを結びつけることに意味はあるのかしら。そもそも、需要があるんだろうか。

 年明けくらいから漠然と考えていることについて、なんとなしに書いてみました。

 

今やネットは大生放送時代

 インターネットにおける「ラジオ」的なサービスと言えば、ねとらじが代表的なものになるのかな。00年代初頭から存在し、長年にわたって続いている……らしい。

 僕も何度かリスナーとして利用した記憶はあるけれど、ハマるほどではありませんでした。ファンは多いものの、一般層にまでリーチした大人気サービスとは言えなさそうな規模感。まったり進行のトークの番組が多い、今となってはニッチなサービスという印象です。

 

 ところが00年代後半になると、相次いでライブストリーミングサービスが登場。音声や動画を主体としたコンテンツが、ウェブ上で存在感を高めていくことになる。

 2007年前半のUstreamに始まり、その年末にはニコニコ生放送がスタート。2010年にはTwitCastingの運営が開始。──2006年のStickamなどは、その走りと言えるかしら。今も昔も「クリエイター御用達」なイメージが強いけれど。

 なかでも「ニコ生」ことニコニコ生放送が盛り上がるようになったのは、サービス開始からしばらくあとのことだったように思う。ニコニコ動画本体のユーザー数が増え、一般層にも普及し、公式生放送が増えてきたくらいの時期。

 テレビに出るような著名人が出演し、番組数が多くなってきてから。同時に、ニコ動で注目を浴びていた「ボカロP」や「歌い手」といったコンテンツの作り手に人気が集まるようになったことで、「彼らと直接交流したい!」という需要も高まってきていたタイミングだったと記憶しています。

 

 それが09〜10年くらいになると、ニコ動が中学・高校生たちにとってメジャーなコンテンツとしての立ち位置を確立。そのなかでニコ生の存在を知り、自ら放送するユーザーも増えた結果、サービスのユーザー数が右肩上がりとなっていったと考えられます*1

 「ツイキャス」ことTwitCastingも同様。Twitterが一般層にも広まってきたくらいの時期に登場し、ユーザー数は増える一方。昨年5月時点で240万人だったユーザー数が、今年6月には650万人になっている*2というからびっくり。右肩ってレベルじゃねーぞ!

 

 とにもかくにも、今やネットは大生放送時代。
 いつでもどこでも、誰もが気軽に生の映像と音声を届けられる。ネットしゅごい。

 

「ブロガー」と「ライブストリーミング」の相性は悪い?

 ところがどっこい。それらの生放送サービスを常習的に利用している有名ブロガーというのは、僕の知るかぎりでは見覚えがない。ラジオ番組に出たことがあるとか、そもそもラジオDJだったとか、そのくらい。

 「ブログついでにライブ配信してみよう!」という話は、ほとんど聞いたことがないし、やっている人も少ないんじゃないだろうか。それこそ、ニコニコ界隈くらいのものかしら。ニコ生とブロマガを併用している形で。 

 

 一時期は「セルフブランディング」なんて言葉が取りざたされていたけれど、その際にも「生放送であなたのファンを作っちゃおう☆」的な言説は聞かなかった気がする。とにかく「Twitterをやれ」「Facebookを活用せよ」という主張ばかりだった印象。

 たしかにライブストリーミングの場合、あとで参照しやすい他のソーシャルメディアと比べれば、拡散力は微々たるものなのかもしれない。リアルタイムでの放送となれば時間の制約も生まれるため、よほど好きな人でもないかぎり、わざわざ放送を観に行こうとは思わないはずだ。

 ツイキャスやニコ生をはじめとした生放送メディアの強みは、そのリアルタイム性にある。アーカイブとして残すこともできるけれど、特定の日時を配信者のために費やすことのできる人しか観る・聴くことができない。新聞やブログとは別物で、テレビやラジオに近いイメージ。

 そのようなリアルタイム性には制限があることで「特別感」を感じられる一方で、デメリットもあると考えられます。

 たとえば、限られた人しか触れられないことによって、自然とそのコミュニティも閉鎖性を帯びやすいのではないかと。内輪ネタに終始してしまい、新規リスナーをまったく受け付けなくなってしまう格好。最初から付き合いのある人ばかりがリスナーだと、知り合い同士の井戸端会議に終わってしまいやすい。

 

 そう考えると、読者との交流が目的ならばともかく、ブロガーが生放送によって新規読者を獲得するのは難しそうに見える。有名人でもないかぎり、わざわざ見知らぬ人の話を聞こうという人はいないから。たとえ魅力的なテーマを扱っていても、内輪ネタに終始していては「そっ閉じ」されると見て間違いない。

 よほどおもしろい話をして、意識的に内輪ネタを避けながら、毎回違う話題を提供できなければ、井戸端会議化は避けられない。もしくは、最初から無名の状態で生放送を始めて、のちにそのリスナーをブログに誘導するとか。──いずれにせよ、「ブログ」と「生放送」は別物であるように感じます。

 

ブロガーは喋らない?

 それなら「生放送」ではないインターネットラジオ、Podcastはどうだろう。Wikipedia先生曰く「オーディオやビデオでのウェブログ(ブログ)として位置付けられている*3という位置づけにあり、「音声版ブログ」とも呼べるPodcastならば相性も良いのではないかしら。

 正直なところ、2014年現在、Podcastをやっているブロガーさんを自分は知りません。でもブログの片手間にラジオを配信している人は、実は相当数いるのではないかしら。

 結構前の話になるけれど、レトロゲームだかゲーム音楽だかの話題を書いているブロガーさんで、ネットラジオをやっている人の放送を聴いていたような記憶がおぼろげにあります。……というか、たしかブログパーツとしてそんなものがあったような……?

 

 そう考えると、「ネットラジオを駆使するブロガーさんは昔からいるものの、あまり目立つところには出てこないまま、動画+音声によるリアルタイムのライブストリーミングが広まった」のが現在、という感じだろうか。

 多分、昔ながらのテキストサイト的な文化圏では、ラジオのような音声配信をやってみたいと考えたことある人も少なからずいたはず。実際に配信に挑戦し、一定期間続けていた人も、目立たないだけで結構な数いるのではないかと思います。「ブロガーは喋らない」わけではない。

 

ブロガーさんのトークをぼーっと聴いていたい

 僕自身について言えば、ラジオのヘビーリスナーというわけでもなく、会社員時代に営業車でPodcastを聴きあさっていただけ。

 そんな自分が、どうして急にラジオがどうのと言い出したのかといえば……。いろいろなブログを読んでいて、「この人、ネットラジオやってみたらおもしろそう!」と感じさせられる人がたくさんいたからなんですよね。……他力本願ですみません、はい。

 そりゃあ文字のようにはいかないかもしれないけれど、簡単な原稿を用意して、10分程度の短時間で話してみるとかでも楽しいんじゃないかしら。……やっぱり、難しいのかな。

 

 文字にしてまとめるのが面倒に感じる人でも、いくつかの話題について簡単なツッコミを入れて紹介するくらいなら、ちょちょいとできちゃう──なんてこともあるのではないかと思うのです。……え? 僕? 僕は無理っす。トーク力の高い人に憧れるだけの人生でした。

 あとは、テーマをそれとなーく決めて、複数人のブロガーさんで、ぐだーっとかふわーっとか話すだけの、ぐだふわトーク番組とか。油断すると内輪ネタに走りそうだけど。

 そんなこんなでまとまりが悪いですが、「ブログとラジオを合わせた、ええ感じのコンテンツ作りってないのかなー」とふと思ったので、書いてみました。あしからず。

 

 

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