先日「ブログの名刺をリニューアルしよう!」と思い立ち、ネット印刷でおなじみの『ラクスル』を利用してみました。
今回は「デザインスキルゼロの自分でも、安価で、手軽に作れる、簡易版の名刺」をコンセプトに、ブログ用の名刺を作ってみた格好です。以下ざっくりと、その流れをまとめました。
名刺にどんな情報を載せるのか問題
まず最初に考えたいのが、「名刺に何を書くのか」。
企業勤めの会社員であれば、何も困ることはありません。名刺なんて会社が用意してくれるし、必要に応じて申請するだけでOK。お願いするだけでイカしたデザインの名刺を作ってもらえて、必要な情報はすでにそこに書かれているわけですものね。以下のように。
- 氏名
- 会社名/法人名
- 会社のロゴ
- 部署名
- 役職・肩書き
- 住所
- 電話番号
- 営業時間・定休日
- URL・メールアドレス
しかし一方で、これが「ブログ用(趣味・副業・フリーランス等の用途)の名刺」となると、少し話は変わってきます。
そもそも法人でない場合も多いだろうし、「住所や電話番号は載せたくない」なんて人も少なくないはず。結果、「あれ……? せっかくの名刺なのに、載せる情報があまりないぞ……?」なんて困ったことになるわけです。
ブロガー/ライターはいったい、どのような情報を名刺に記載しているのか。それを明らかにするべく、過去にブロガーから頂戴した名刺を眺めていたところ、ハンドルネームやブログ情報といった基礎事項のほか、以下のような共通点が見受けられることがわかりました。
- スキル
- 実績
- SNSアカウント
- 趣味・属性
- キャッチコピー
- 紹介文
こうして見ると、どことなく「履歴書」が思い出される項目が並んでいますね……。当然といえば当然ですが、大切なポイントです。
というのも、単なる「ブロガー/ライター」という肩書きだけでは、その人が「何をしている人なのか」がひと目でわからない。せめて「○○ブロガー」「△△ライター」とでも書かれていれば推察はできますが、それでも不十分であることは否めないように思います。
そこで必要になってくるのが、「スキル」や「実績」、あるいは「キャッチコピー」や「紹介文」といった要素です。たとえ箇条書きでも、具体的な事柄が書かれていれば、何ができる人なのか&何をやってきた人なのかが一目瞭然。さらに、まとまった説明があれば確実ですね。
そこで、せっかくなので今回は、名刺にそういった「情報」を盛りこんでみようと思います。
無料でオンラインデザインも可能な『ラクスル』
名刺の印刷・作成ができるWebサービスは数ありますが、今回は『ラクスル』を使います。身近なブロガーの何人かもこちらで名刺を作ったと話していましたし、何より、無料のオンラインデザインが魅力に感じられたので。
もちろん、無料のデザインテンプレートを豊富に取りそろえているサービスはほかにもあります。ただ、なかでも『ラクスル』の「マイデザイン」機能は自由度が高く、テンプレートに沿いつつも、自分なりにアレンジを加えた名刺が作れそうな印象を受けました。
まずは、90種類近いテンプレートから下地となるデザインを選択。編集画面で情報を打ちこみつつ、色・線・フォントなどを自分好みに編集・調整することもできます。
さらには無料のイラストや写真素材を挿入するなどして、自由に名刺を彩ることが可能。デカデカとおしゃれ写真を載せても良いですし、文字情報を詰めこむのもあり。しかもサイト上で作業ができるので、デザインのスキルもソフトも不要というすばらしさ……!
当然、自分で画像をアップロードして挿入してもOK。
今回は、自前のイラストを上部に挿入してみました。同時に、裏面にも同じくイラストを挿入。名刺を「縦」のデザインにすることで、下部に書きこむ文字情報を増量。先ほど挙げた「ブロガー/ライターさんの名刺で見かける要素」を記載してみました。
- 肩書き
- ハンドルネーム
- ブログ情報
- SNSアカウント
- 趣味・属性
- 実績(裏面)
- 紹介文(裏面)
最安価格で注文してみよう
さあ、 名刺データが完成したら、いざ注文します。
- 用紙サイズ
- 用紙の種類
- 用紙の厚さ
- 片面or両面・カラーorモノクロ印刷
- 角丸加工の有無
などの各項目を選んだら、「印刷部数」と「出荷日」の選択画面へ。
注文の受付から、最短で翌日には名刺を出荷してくれる──のですが、その分、料金は割高に。
逆に急ぎの用事がなく、翌週以降の到着予定でよければ、お安く印刷してもらえます。ただでさえお金がない新米フリーランスにとっては、まっことありがたいサービスですね。
というわけで、迷わず最安価格で注文。こちらの画面では税込500円になっていますが、最終的に送料を含んだ決済額は「名刺100部で705円」になりました。
普通に家で名刺を刷ろうとすると、紙代やらインク代やら(場合によってはデザイン料)でそれなりにお金がかかりそうなので、かなりお得だと言えるのでは……?
そうして名刺を注文したのが、8月14日の夜。翌15日には受付完了のメールが届き、21日に出荷の連絡がありました。ぴったり1週間後の発送ですね。
そして、23日。
家に帰ってみると、封筒に入った名刺が投函されているのを確認! 晴れて新しい名刺を手に入れたわけでございます。わぁい!
これで、「申し訳なさそうな顔で『いま名刺を切らしてて……』と謝りつつ一方的に相手の名刺を受け取る気まずさ」とも、おさらばだぜ!
名刺の出来栄えについても、大満足。
もともと色数の少ないイラストしか使っていなかったこともあり、発色はまったく問題なし。ケント紙の手触りも悪くありません。むしろ、家のコピー機で印刷していた旧名刺と比べれば、ハイクオリティになっているのは間違いないでしょう。
ただし一点だけ、フォントサイズをかなり小さめ(最小16pt)にしていたことが、唯一の懸念点ではあったのですが……。
実際に刷り上がった名刺を見たかぎりでは、漢字も潰れず、問題なく判読可能になっているという印象を受けました。極度の近視である自分でも読めたから大丈夫なはず! 老眼の方にはすみません!
そんなこんなで、今後のオフ会やイベントではこちらの名刺を持参するつもりです。
正直な話、基本的にはネットでのやり取りがメインなわけですし、名刺なんて不要なのかもしれません。ブログ名やSNSアカウントをその場で教えれば事足りますもんね。「ブロガー」という肩書き自体も曖昧だし、ネット活動における名刺不要論には一理ある。
ただ、初対面の人と話すための取っ掛かりとして、やっぱり名刺は便利だとも思うのです。お互いを知らない場面では、「こういうの書いてます!」とすぐに示せる道具があるかないかによって、その後の会話がスムーズになるかが決まる(場合もある)んじゃないかと。
特に僕のような人見知りにとっては、名刺は頼れる兄貴のような存在。端的に自分のことを伝えつつ、相手のことを引き出すこともできる。何度かのイベントを経て、その有用性を実感しました。
なので、オフ会やイベントに参加する予定がある人は、今のうちに名刺を作っておくのもありだと思います。仕事でも趣味でも、持っておけば意外と便利な名刺。試しに作ってみてはいかがでしょう?