「自宅だと作業に集中できない!!」
──春の小川を流れる桜の花びらのように、4~5月にかけてのタイムラインではこんな悲鳴が数多く流れていました。昨今の情勢を鑑みて世界的に広まった在宅ワーク。しかし家ではモチベーションの管理が難しく、このように嘆いている人が散見されました。
周りに上司も同僚もいない空間では自然と気が緩み、集中力も散漫になりがち。変な姿勢でパソコンに向かったり、Twitterに気を取られたり、別の作業を始めてしまったり、無駄に長時間休憩してしまったり、Twitterに気を取られたり。「おかしい……さっきまで仕事のメールをチェックしていたのに、なぜ私はYouTubeで動画を見ているのだ!? 敵のスタンド攻撃か!?」なんていう経験、あなたにはありませんか? 僕はあります。
そう、一言でまとめるなら、自宅はあまりにも「私的」な空間すぎる。
日常を過ごす生活空間であり、基本的には自分(と家族)以外は立ち入ることのない聖域。そこは「暮らす」場所であり、仕事を忘れて「休む」場所であり、あるいは映画やゲームを「楽しむ(遊ぶ)」場所。
つまりそこは、「常に気が緩んでいる場所」と言っても過言ではないわけです。そんなところで働くなんて、何か対策でも講じないと無理なのでは……?
私的な「生活空間」としての性質を変え、公的な「仕事場」として自宅を機能させるにはどうすればいいのか。考え方はいろいろですが、ここでは「気分を切り替える “スイッチ” を準備する」という切り口で考えてみます。
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