お気に入りの大戸屋が消えたと思ったら、大戸屋・改になって生まれ変わってた……。
スポンサーリンク
もしも5年前にこの本を読んでいたら、自分は会社を辞めていなかったんじゃなかろうか──。本書を読み終えて最初に頭をよぎったのは、そんな考えだった。
日経のムック本『フリーランス&“複”業で働く!完全ガイド』を読みました。自分も一般会員として制度を利用させていただいているフリーランス協会が監修しており、フリーランス・パラレルワーカーとして働くためのノウハウをまとめた内容となっています。
一方で、すでにフリーランスとして活動中の人に向けた本かと思いきや、それだけではない模様。将来的に独立を考えている人のみならず、現職のまま副業・複業に励みたい会社員の参考になるノウハウも。広い意味での「働き方」を考える読み物が数多く掲載されており、幅広い層の人におすすめできる1冊です。
フリーランス向け福利厚生も!フリーランス協会“ベネフィットプラン”の魅力
続きを読む
これほどまでに完璧な「第1巻」は、なかなかないんじゃなかろうか……!
理不尽な環境で生きる少年。未知なる世界への情熱と渇望。現実と非現実の入り混じった世界観。運命的な出会い。知識と機転によって獲得される理解と信頼。危機的状況に踏みこむ勇気。張り巡らされた複線。──そして、物語を彩る言葉の数々。
物語全体から見れば、おそらくは序章や前日譚に過ぎない部分。にもかかわらず、そんなプロローグ的な部分だけで驚くほどに興奮し、心躍らされている自分がいた。緻密な見開きイラストの一枚一枚から、台詞のひとつひとつから、並々ならない熱を感じられたのです。
それだけではありません。この『図書館の大魔術師』を読み進めるなかで、自身の少年時代の情景と感情が呼び起こされるほどでした。
昼休みの終わりを告げるチャイムの音が聞こえなくなるほどに、図書室で読書に没頭していたこと。親に連れられて訪れた大型書店で、無限とも思われる物語がこの世にあると知ったときのこと。大好きなシリーズの新刊が待ちきれず、手元の本を何度も何度も読み返し、時には新たな物語を空想していたときのこと。
知りたい情報はインターネットで調べるようになり、本は電子書籍で読むようになり、紙の書籍を手にする機会は減ったとしても、今なお変わらない胸の内の情動。「物語」に対する滾るような熱意が、本作からは強く感じられたのでした。
スポンサーリンク
※写真は2015年の夏コミ。
──「夏祭」と書いて「コミケ」と読む。
今年もこの季節がやってまいりました。明日から始まる、2018年夏のコミックマーケット94。ということで今回も、個人的に気になるサークルさんをざっくりとまとめさせていただきました。
チェックに際しては、アキバBlog(@akibablog)さんの支援ツイート*1ほか、各サークルさんのリツイートを参考にさせていただいております(いつもお世話になっております)。
また、タイトルでは「創作」「評論」「グルメ」と書いていますが、あくまで「3日目の評論島を中心にピックアップしてみた」くらいの感覚です。サークルチェックの参考になりましたら幸いです*2。
スポンサーリンク
*1:参考:アキバBlogのTwitterでの「コミケ支援ツイート」について/ツイート予約システム
*2:サークル名の記載ミスなどありましたら、ご指摘いただけると助かります。
「文章が下手な人は、そもそも文章を読めない」という指摘がある*1。
ひとまとまりの長い文章を読む習慣がないから。文脈を読み取る力に欠けているから。読めても自分なりに曲解してしまうから。──だから、文章を読むことができない。
そのように「読めない」人の文章が拙く感じられるのも、当然といえば当然なのかもしれない。だって、他人の文章を「読めない」人が、自分の文章を「読める」はずもないのだから。自分ではいくら「書けた!」と思っても、文中の問題に気がつけない。「読めない」がゆえに客観的に文章を見直すことができず、間違いや煩雑な箇所を修正できない。結果、第三者が読んだときに拙く感じられてしまうのだ。
だからこそ、「読解力」は大切。
文章を読み、その内容を理解する力がなければ、人に伝わる文章などそもそも書きようがないのだ。文章力や語彙力よりも重要な、読み書きの大前提となる基礎──それがこの、「読解力」だと言えるだろう。
しかしこの読解力、実は結構な曲者でもある。というのも、「よし、読解力を鍛えよう!」と思い立ち、書店の文章本コーナーへ足を運んでも、参考になりそうな本が意外と見当たらないのだ。
目に入るのは、作文技法や語彙力の鍛え方といった「書き方」の本ばかり。「読み方」の本は思いのほか少なく、見つけるには教育書のコーナーまで足を伸ばす必要がある。とくれば当然、小中学生向けの教え方や高校生の小論文対策といった方向性の本ばかりのため、大人には少々手に取りづらい。
そこで選択肢に挙がるのがこちら。本書『わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~』は、そんな「大人」にも勧められる「読み方」の解説本です。
普段は本を読まない人でも手に取りやすそうなボリュームで、平易な文体で「読解力」を学ぶことができる新書。「読む」という行為の仕組みを再考する内容ともなっているため、読み書きが好きな人も興味深く読めるのではないかしら。
誤読はなぜ起こるのか。文脈にはどのような機能があるのか。人によって解釈が異なるのはどうしてか。そして、いかに自分たちが「わかったつもり」になって文章を読んでいるか。──「書く」ことよりも身近な「読む」ことを紐解いた、刺激的かつ新鮮な1冊です。
続きを読む