自分が初めて「VR」に触れたのは、ちょうど1年前のこと。友人を誘って訪れた『VR ZONE SHINJUKU』で触れたゲームが、いわゆる「VR」との出会いだったと記憶している。
上下左右、どこを見まわしても「ゲームの中」にいるとしか思えない感覚に興奮し、夢中になり、その世界に没入するほどに楽しんだ思い出。マリオになってカートを走らせ、シンジになってエヴァを操縦し、廃病院で恐怖体験を堪能し……最終的には、机に突っ伏して動けなくなるほどだった。
──興奮しすぎて疲れたのかって?
──いいえ、VR酔いです。
もともと乗り物に酔いやすい自分にとって、長時間のVR体験は思っていたよりもハードだったらしい。3つのゲームを終えるころにはすっかり気持ち悪くなっており、しばらく動けなくなるレベルでダウンすることになったのでした。楽しかった……けどキツかった……。
それ以来、意識的にVR関連の情報を追うようにはなったものの、我が家にHMDを導入するまでは至らず。そして迎えた年末、12月に “のじゃロリおじさん” ことねこます*1さんの動画にハマったことをきっかけに、今度はバーチャルYouTuberの動画を観るようになる。
あれから半年が経ち、今や「VTuberの配信を観る」ことが生活の一部になっている今日この頃。
二次元キャラが話している絵面には一瞬で慣れ、おじさん声も自然と受け入れ、それどころかTOKIMEKIすら感じている。目下の夢は「バーチャル受肉する」ことであり(ただしお絵かきスキルはない)、美少女の皮をかぶったおじさん同士のキャッキャウフフに混ざりたいと、常日頃から爪を噛み噛みうらやましく思っている僕です。ちなみにまきりむ派です*2。
──と前置きが長くなりましたが、そんなVRの現状と展望を整理した本『ミライのつくり方 2020-2045』を読みました。
筆者は過去にオキュラス・ジャパンチームの立ち上げに尽力し、フェイスブック・ジャパンでVRの普及に務めてきた、GOROman(@GOROman)さん。「『マッハ新書』の提唱者」と書いたほうがピンとくる人もいるかもしれませんね。
日本国内におけるVR普及の最前線で活動してきたGOROmanさんが語る “ミライ” とは、どのようなものなのか。VRの知識がまったくない人が昨今の盛り上がりを知るのにも役立ちそうな、まっこと読みやすくわかりやすい1冊でした。
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