最近、小江戸・川越の街がアツい……気がする。
春夏秋冬それぞれの季節に1回以上、最低でも年に4回は足を運んでいるのだけれど、そのたびに新しいお店が増えているようなんですよね。市内に点在するコーヒースタンドも自分が高校生の頃にはなかったと記憶しているし、メインストリートにも新規店舗がちらほらと出店している様子。
直近(と言っても4ヶ月前ですが)だと、川越のランドマークとしてもおなじみの「時の鐘」近くにオープンした『スターバックスコーヒー 川越鐘つき通り店』 が話題になりました。
京都や鎌倉のチェーン店さながらに、周囲の風景に溶け込んだ外観が印象的な店舗。奥には日本庭園が整備されていることもあり、インスタ映えする構図を求めて日々多くの人が足を運んでいる様子。川越に行くたびに通り掛かると、平日だろうが関係なく混雑していたので。
今回訪れたのは、そんなスタバから徒歩1分。
100mも離れているかどうかという距離にあるカレー屋さん『COEDO TRADISH CURRY Jam3281』さんです。
鐘つき通りの裏通りにある、こちらのお店。看板は目立つところに出ているものの、観光客目線では意外と気づかれにくいみたいなんですよね。
休日でも割とすぐに入れる隠れ家──とまではいかないかもしれませんが、 “穴場” 的なランチスポットとなっています。
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鉄鍋カレーに焼きカレー!和食器で食べるまろやかな味わい
カレーの専門店である『Jam3281』さんが提供しているのは、アツアツの鉄鍋カレーと焼きカレー。
特に焼きカレーには南部鉄器を使っているらしく、無骨に見えて均整の取れた器からは、普段食べる “カレー” とはどこか違う趣きが感じられます。
アンティーク調に彩られた店内がこれまた素敵で、しばらくキョロキョロしていても飽きません。カウンター席の上に並んでいる本が気になる……。
この日注文したのは、小江戸名物鉄鍋チーズカレー(1,100円)。
加えて、炎天下を歩いて喉がカラカラだったため、アイスの柚子茶も注文。
お冷やの代わりにアイスストレートティー? が運ばれてきていたのですが、せっかくなので。すっきりさっぱり、柚子ピールがたくさん入ったアイスティーをゴクゴクいただき、ようやく生き返った心地に。
鉄鍋に注がれたカレーの上には、溶け出したチーズがたっぷり。
実は「チーズカレー」のたぐいを食べるのは初めてなのですが、想像していたよりもしつこくなさそうでよかった。スプーンですくうたびにうにょ~んと伸びるチーズが、なんとも食欲をそそります。
一口食べて、思いのほかまろやかさな味わいにほっと一息。
かと思いきや、徐々に舌に浸透してくるスパイスの香りと刺激がたまらない。チーズはしつこすぎず、カレーのまろやかさをより強めてくれているようなバランス感。
……これはヤバい。「うめえうめえ言いながら無心にスプーンを動かした結果、気づけば鍋がからっぽになっていた」タイプの料理だ。間違いない。
辛さは3段階のうちの中間である「中辛」を選んだのですが、それでも「ぜんぜんいけるじゃん!」と感じるほど。
あまり辛い料理は得意ではない自分でもそのような感想を持ったくらいなので、辛いカレーは苦手という人にもおすすめできそう。スパイスも「辛味」よりは「旨味」が強い印象を受けたし、汗だくになりながらヒーヒー言うようなことにはならないはず。
まろやかでコクのある、それでいてしつこすぎない、子供にすら勧められそうな、日本人好みのカレーだと感じました。これはいいものだ……!
そして先にも書いたように、案の定「気がついたら鍋がからっぽに!」状態で完食。心地よい満足感と共にお店をあとにしたのでした。
お会計のときにクーポンもいただき、笑顔で気持ちよく見送っていただいた格好。またランチでおじゃましようと思います。
外から見るとこじんまりした佇まいということもあり、少し入りにくく感じる人もいるかもしれませんが、いざ入店すればリラックスできる雰囲気のお店です。家族連れ、カップルのほか、自分のようなおひとりさまもいたので、ぜひ気軽に足を運んでみてくださいな。
店舗情報
- 公式サイト:jam3281
- 営業時間:11:00~15:00(火〜金) / 11:00~18:00(土日祝)
- 定休日:月曜日
- 席数:14席
- アクセス:西武新宿線『本川越』駅東口 徒歩15分
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