タイムセールよりも「本」と「読み放題」に惹かれたプライムデー


 

 猫も杓子もAmazon Prime Dayの話題で盛り上がっていた昨日。かくいう僕もその流れに便乗するべくわっほいわっほいしていたわけですが、どうも「お得」とされる商品も割高に見えてしまう病気にかかっておりまして……。

 EchoもGoProもAdobeもBlu-rayもスマブラもサイクルウェアも各種食料品も、どれもこれも欲しい──のだけれど、冷静になって見ると、どれもこれもそれなりのお値段に見えてくる。こういう機会でもないと買えないのに、選択肢が多いことで、かえってどれをポチろうかと迷ってしまうのです。優柔不断マン。

 

 ……まあ、最終的にはいくつかポチることになるわけですが。

 

 ただ、そのように「ポチろうかどうしようか悩む、そこそこのお値段の商品」がある一方で、逆に「躊躇せずにポチれる商品」もあることに気づけたのが、今回のプライムデーの収穫でございました。

 日用品や食料品といった、普段の生活に紐づいた商品などはわかりやすいかと。でもそれ以外にも、「これならポチっちゃえ!」と迷わず、楽しくお買いものできる商品ジャンルがあったのです。……というか「普段から買っている」という意味で、自分にとっては「生活用品」に近い存在なのかも知れないけれど。

 

 というわけで、今回のプライムデーでポチった諸々のタイムセール商品──ではなく、それ以外のキャンペーンに便乗する形で購入した商品&サービスについて。

 通常はなかなか一気買いする機会のない「本」をまとめてカートにぶっこみ、しばらくぶりに「Kindle Unlimited」の利用を再開することになりました。

 

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そうだ、辞書を買おう

 おなじみのAmazonデバイスにパソコン、各種日用品に食品&飲料といったタイムセール商品が目立つなか、紛れるようにしれっと開催されていた「全書籍」のポイント還元キャンペーン

 プライムデーに関連していくつかのキャンペーンが併催されていることは知っていたものの、Kindleにばかり目が向かっていて、紙の「本」に関するものは見落としていたのです。きんどうさんのツイートが目に入らなかったら、きっと気づかずにスルーしていたはず。ありがたやありがたや……。

 

 

 そもそも、読書をする際には電子書籍で読むのが当たり前になっていた近頃。とはいえ、紙の本で読む機会がまったくないというわけでもありません。電書化されていない新刊は紙で買っていたし、書店での新刊チェックも欠かせない。週に1回は書店に足を運ぶようにしています。

 直近で買った本としては、相も変わらず電書化する気配のない星海社新書の『ミライのつくり方2020-2045』とか、あとは購入当時はKindle版が出ていなかった『弟子・藤井聡太の学び方』とか。やっぱり気になる新刊はいち早く読みたいし、気になった本は忘れないうちに買っておきたいんですよねー。

 

 

 一方では「あえて電書ではなく紙の本を買う」ケースも少なからずありまして。ビジュアルの豊富なイラスト集とか、ボリューミーなハウツー本とか、「事典」的な要素を持った解説書とか。

 『アイデア大全』はその最たるものですね。読み終えたあとにも継続してお世話になるタイプの本。ふと気になった箇所を再読する際には、紙の本でパラパラとページをめくったほうが当該部分を見つけやすいし、読み返しやすい。

 

 

 そんなこともあり、「紙の本がお得に買えるよ!」と聞いて真っ先に思い浮かんだのが、「そうだ、辞書を買おう」という考えでございました。

 少し待てば割引されることも多い電子版のビジネス書に対して、紙の辞書はなかなか安く買える機会がない。神保町を歩けば古本として並んでいるのを結構な頻度で見かけはするものの、版が昔のものだったり、状態がちょっと怪しかったりして、なかなか気軽に買えないんですよね……。

 というわけで、この機会を逃すわけにはいくめえと、今回は辞書とその他気になっていた「(紙の)本」をポチることに。最近は「とりあえず気になった本を追加しておく場所」としてしか機能していなかったほしいものリストが、ここにきて役立ってくれた。よく勧められる『てにをは辞典』と、文章系の参考書を何冊かポチっと。

 

 

「2ヶ月99円」と聞けば、そりゃあ即決するわけで

 そしてもうひとつ、此度のプライムデーのキャンペーンで心惹かれたのが、「Kindle Unlimited」の登録キャンペーン。通常は月額980円の読み放題サービスが「2ヶ月で99円」というアホみたいな(褒め言葉)価格になっており、こりゃあ登録しないわけにはいくめえと。

 Kindle Unlimitedはサービス開始時から数ヶ月ほど利用していたのですが、しばらくすると積ん読がたまり、解約してしまったので……。今回も数ヶ月後には解約しているんじゃないかという予感があるものの、この破格の値段ならば利用しない手はないかなーと。

 

 

 小説やビジネス書はもちろん、ライトノベルやコミックも幅広く取りそろえているので、なんだかんだで便利なサービスではあるんですよねー。特にセルフパブリッシング──ユーザーが自分で書いて出版した本──の大多数が読み放題になるのは、ほかの読み放題サービスにはないメリットかと。

 他方で、雑誌の種類がそれなりに豊富な点も魅力的。さすがに「dマガジン」などと比べれば見劣りするものの、普段は雑誌のたぐいをまったく読まない自分にとってはそれでも充分なレベル。ファッション誌や週刊誌はこういう機会でもないと読まないので、新鮮かつ刺激的で楽しく読めるのです。

 

 

 ──そんなわけで、早速ダウンロードして読んだ『月刊MdN』の最新号。これがすっごくよかった。表紙の鳩羽つぐちゃんにホイホイされたわけですが、これはいいものだ。

 何がいいって、特集が想像以上に全力で「インターネットしてた」んですよね。

 「SNSバズ百景」と題した今号で取り上げられているのは、ここ最近、Twitter上で見られた「バズ」の数々。はてなのホッテントリや一部界隈のタイムラインを追いかけているだけでは見られない、多種多彩な「バズ」と「感情を動かすコンテンツ」の姿が、本書ではまとめられておりました。

 

『月刊MdN 2018年8月号(特集:SNSバズ百景)』より
『月刊MdN 2018年8月号(特集:SNSバズ百景)』より
『月刊MdN 2018年8月号(特集:SNSバズ百景)』より

 

 もちろん「バズ」というテーマ上、掲載されているのは数千〜数万単位で拡散されたコンテンツばかり。その多くは実際のタイムライン上で見たことがあるイラスト・写真だったけれど、こうして「紙面で並べてみる」ことで見えてくるものもあるんだなーと。

 それとなく分類することで、個々のツイートに宿る「熱量」の方向性に共通点が感じられたというか何と言うか。「2018年上半期のバズツイート集(イラスト・写真編)と捉えることもでき、また違った目線で楽しむことができたのでした。ある意味で「他人のタイムラインを覗かせてもらった」ような感覚。

 


 

 そんなこんなで、「紙の本」をポチり「読み放題サービス」に再登録するという、どちらかと言えば「おまけ」的な要素に便乗した、今年のプライムデー(タイムセールでもポチってはいるものの)。たとえるなら、「せっかくの夏祭りなのに、屋台で焼きそばとビールを買って帰宅した」的なノリかしら……。

 とはいえ、まだ残り数時間ありますし、改めて紙の本をチェックしつつ、買い逃しがないかタイムセールを眺めておこうかなーと思いまする。ほかにも「Music Unlimitedが4ヶ月99円に!」とか「Kindleのマンガ本がまとめ買いでお得!」なキャンペーンもあるので、忘れずにチェックしておきませう。

 

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