──ねぇ、今からハゲるよ。
修学旅行前夜の少年少女のような気持ちで
いよいよ、でございます。
明日9月21日は、待ちに待った『バーチャルマーケット3』の開催初日。ここ最近は立て続けにVTuber関係のイベントに参加し、そのたびに「\( 'ω')/ウオオオオオアアアーーーーッ!!!」などとTwitterで叫んでいた僕氏ですが、此度はその中でも格別。
7月上旬から何度も何度も「めっちゃ楽しみ!」「待ってました!」「ワクワクしすぎて夜しか眠れません!」などとTwitterで叫んでいたため、「まーた言ってるよこいつ……」なんて辟易としていた方もいらっしゃるのではないかしら。──すまんかった! でもだって、楽しみなんだもん!!
VRライブにクラブイベントなど、楽しみにしていたイベントは直近の数ヶ月だけでもいくつもあったけれど、期待値だけで見れば今回はそれ以上かもしれない。我ながら「そこまでか!?」と軽く驚くほどには楽しみFeelingがMax Heart。どうしちゃったんだ、おまえ。そんなにVR大好きだっけ?
「うん! だいすき!!」
──なーんて無垢なキラキラおめめで頷きそうなくらいには、心の底から、本気で楽しみにしているっぽいのよね……。
この胸に満ち満ちた楽しみFeelingはきっと、小学校の遠足や修学旅行レベルにまで達している。傍目に見たら多分、しっぽブンブン振り回してる。わんわん! にゃんにゃん! こやーん!
2つの「バーチャル」に心を奪われた2019年前半
振り返ってみれば2019年前半は、2つの「バーチャル」にハマりにハマった数ヶ月だった。
まずは言うまでもなく、バーチャルYouTuber。
2017年末から追いかけるようになり、2018年にじわじわとハマり、夏のライブで「あっ、これはマジでやべえやつだ」と何かを確信。
それまでは極力、対面で人と会うときにはオタク話を(一応は)隠してきていたのに、今や聞かれてもいないのに「VTuberはいいぞ」とオタク特有の早口で語り始める始末である。これはひどい。ネットの魅力に取り憑かれた中学時代を思い起こすほどのハマりっぷりで、 “推し事” に日夜励んでいる今日この頃です。
そしてその “夏のライブ” と、某VRコンテンツ体験会での「推しが目の前にいるううううう良い匂いがするううううううくぁwせdrftgyふじこlp」という限界体験を経て、ついにゲーミングPCとVRHMDを購入。こんにちは、バーチャルリアリティ。
さすがにまとめ買いするほどの財力はなかったので、HMDを買ったのは今年に入ってからだったけれど。しかしそうして手に入れた「おうちでVR」な生活は、想像以上に新鮮で、刺激的で、しばらく感じていなかった「未知の体験によって得られるワクワク感」を、強く強く実感できるものだったのです。
そこに広がっていたのは、現実世界ともインターネットとも似て非なる世界。
リアルでは再現困難な仮想世界やライブ体験があり、文字や音声を情報伝達手段としているSNSでは伝えきれない「空間」を介したコミュニケーションがあり、言語の壁もぶっ壊して、誰もが思い思いの姿で、自由気ままに過ごしている。それはまるで、夢に見た「異世界」のようでもございました。
でも同時に、そこにはリアルでもネットでも避けては通れない「人間関係」がある。そう考えると、結局は現実世界と地続きであることに変わりはないのだけれど……それでもやっぱり、VR世界を巡ったり、誰かと交流したりするのは楽しい。だってそれは、以前の生活では得られなかった、かけがえのない「体験」だから。
ミーシェちゃん集会……kawaiiの絨毯爆撃を喰らったような気分……十人十色のミーシェちゃん……みんなかわいい……かっこいい……たすかる……ありがとう……。 #MisheFes #VRChat pic.twitter.com/cJ7cdE3z0Z
— けいろー🖋バーチャルライター (@K16writer) April 6, 2019
そして何より、仮想世界で暮らしている人たちや、VRで何かをしようと考えている人たちのあいだには、とにもかくにもその世界を楽しもうという、熱量が共有されている──そんな気がするのです。
初めてVRに飛び込んだ当時の感動とワクワクを維持したまま、全力でその世界を楽しもうという、ポジティブな気持ち。初心者を見かければ案内するべく我先にと動き、Twitterで疑問を呟いた人にはどこからともなく現れてアドバイスしてくれる。おもしろいものは独り占めせずすぐさま共有して、みんなで一緒に楽しもうとする──。VRで出会った人たちからは、得てしてそのような熱量を感じられるんですよね。
「バーチャルマーケット」というお祭り
で、そんな熱量マシマシな人や企業やコンテンツが集まるのが、『バーチャルマーケット』という空間なんじゃないかなーと思いまして。
バーチャルマーケットは、仮想空間上の展示即売会。「VR版コミックマーケット」と言えば、伝わる人には伝わるんじゃないかしら。昨年夏に第1回が開催され、今年3月に第2回、そして今回が第3回目となります。一般サークルによる3Dモデル・アバター展示のほか、協賛企業の出展も多数。
自分は前回のバーチャルマーケット2が初参加だったのですが、タイミングが割と絶妙だったんですよね……。
というのも、2月にHTC VIVEを買って、ちょうどVRに慣れてきたくらいの時期だったので。BeatSaberにドハマりして時間が溶け、思い出したようにログインしたVRChatで沼に落ち、VRの楽しみ方や、コミュニケーションについて覚え始めたくらいのタイミング。そんなときに、Vケットに足を運んだわけです。
そりゃあ当然、興奮するよね!
詳しくは当時書いているので割愛しますが、複数の「世界」を行き来する体験は、とにっっっかく、さいっっっこうに楽しかった!
多種多彩なVケットの世界を巡り、十人十色の3Dモデルを目の当たりにした3日間。HMDを自宅にお迎えしてからの1ヶ月、自分が見てきた「VR」の世界と魅力はほんの一部分に過ぎないということをそのわずか3日間で実感し、「VRやべえ!」の興奮と驚きを改めて突きつけられた格好です。
で、そんなVケット2を寝る時間も惜しんで楽しんでいたこともあって、此度の第3回は待ちに待った開催なわけです! あんなにも最&高な体験を、今回はさらに規模を拡大して、5日間にもわたって堪能できるなんて……! しかも無料! 24時間来場可能! VR機器がなくてもOK! だからみんなで行こうぜ!!
【Vケットまんがvol.16 開催直前‼編】
— バーチャルマーケット /Virtual Market (@Virtual_Market_) September 18, 2019
遂に開催を目前に控えたバーチャルマーケット3。
600超のブース、協賛企業ブース、出展者有志によるスタンプラリー等の催し、ヴァリアールや環境課などの組織によるワールド内コンテンツ、ライブ等が発表されている。
いよいよ、始まる!#Vket #Vケットまんが pic.twitter.com/7BG15S9oMY
正直に言って、僕は不思議で不思議で仕方がないんですよ。あんなにも刺激的で楽しいイベントを、新しいものが大好きなはずのブロガーさんやインフルエンサー諸氏の多くが、完全にスルーしているということが……!
取材のために遠出する必要もなければ、人混みにうんざりすることもなく、お金もかからないし、いつでも好きなタイミングで体験できる。──手元の! その! パソコン1台で! だのに! なぜ! 今日も今日とて「なんかおもしろいことないかなー」なんてぶーたれているのか! あるよ! 目の前に! カモン!
そんなこんなで、待ちに待った『バーチャルマーケット3』。このためにいくつかの仕事を早めに消化して、準備は万端。この5日間、僕は全力で楽しむ所存でございます。少しでも興味のある方は、これを機に「バーチャル」の魅力の最前線に触れてみませんか?
ではでは、 “もうひとつの現実” でお会いしましょう。