ぐるりみち。

平成生まれのフリーライターのブログ。本・映画・マンガ・アニメの各種レビューに、旅行・グルメ・街歩き日記など。

「特定マジ怖い」という人が押さえておきたい、SNS運用のポイント(写真編)

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 インターネットと現実世界の境界線が薄くなり、ほぼ地続きのようにも思える現在。

 普段、SNSで交流している人がどこに住んでいて、何が好きで、どうやって過ごしているか──。たとえお互いに顔を知らなくても、その程度の情報は知っているという人も少なくないのではないかしら。

 ただ、それなりに私生活を明らかにしている人が多いとは言っても、自分個人が「特定」されることは避けたいところ。

 顔バレ・本名バレの悪影響が実際にあるかどうかはさておき、「リアルとネットは切り離しておきたい」と考えている人はまだまだ多数派。ハンドルネームゆえに気軽に楽しめる活動があり、画面越しだからこそつながれた関係がある。だから、リアルとは別に考えたい──というような。

 今回はそんな「特定を避けつつネット上で活動したい人」に向けて、主にTwitter上で写真を投稿する際の注意点をまとめました。「SNSに不慣れではないものの、リアルを隠しながらの活動に慣れていない」というブロガーやVTuberさんなどの参考になれば幸いです。

 

 

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ポイント

撮影時は位置情報をOFFにしよう
 ──Twitterは位置情報を自動削除してくれるから安心

「写り込み」のトラップに要注意
 ──屋内外を問わず「鏡」になるものはいっぱい!気をつけて!

写真からわかる情報は最小限に
 ──写したいもの以外は写さない

モザイク加工や画質調整を忘れずに
 ──写っちゃったものは隠す!これ鉄則!

「撮ってすぐに投稿」は避ける
 ──「なう」じゃなくてもOK!時間差投稿で差を付けろ!

 

1. 写真撮影時の注意点

1-1. 位置情報をOFFにする

 基本中の基本ですね!

 位置情報については、写真のExifデータ(撮影時に記録される位置情報)から場所を特定されるケースもありますが、公式のTwitterアプリの場合、初期設定ではOFFになっているので問題ありません。心配な人は念のためにチェックしておきましょう*1

Twitterで位置情報をOFFにする設定
iPhone本体で位置情報をOFFにする設定
1枚目はTwitter、2枚目は本体の設定画面

 ただし、外部アプリを利用する場合は要注意。

 FacebookやInstagramといった大手サービスでは位置情報を保存しない場合が多いようですが、中にはExifデータを破棄しないアプリもあります。不安な人は、スマホ本体側で「位置情報サービスを利用しない」設定に変更しておくといいでしょう。

1-2. 写り込みに注意する

代官山蔦屋書店のガラスに写り込む青空

 屋内・屋外を問わず、写真を撮るときには「写り込み」に気をつけて!

 鏡や窓ガラスはもちろんのこと、テレビ画面や街中のディスプレイ広告なんかも要注意。ほかにも水面や金属など、光の加減によって「鏡」の役割を果たしてしまうものは数多くあります。

 普段歩いているときにはあまり意識しませんが、外って意外と「映る」ものであふれているんですよね……。街中のショーディスプレイでも光の当たり方によってはくっきりと映るし、住宅街には大小のカーブミラーが並んでいるし。極端な例としては、「人間の瞳」なんかもそう。

 街中のカーブミラーの写り込みに注意

よく見ると「カーブミラーに映ったカーブミラー」にも後ろ姿が映っている図

 自宅にあるものとしては、「液晶ディスプレイ」「食器類」には要注意。

 食器は材質にもよりますが、皿・器・コップ・グラスの中には結構はっきりと姿が映るものもあります(透明・不透明に関係なく)。木製の食器であればそんなこともないでしょうが、そうでない場合は、撮影の際に照明やアングルを調整して対処しましょう。

 「これは気にしなくても大丈夫だろ~」と思っているものでも、ふと視線を向けると「私が私を見つめてました」なんてことも珍しくありません。普段からタイムラインを追っていてもしばしば写り込みは見かけるので、どうかお気をつけて……!

↓あとで確認してみたら、割とギリギリだった「写り込み」の例↓

1-3. 余計な情報が入らないようにする

 ネット上に投稿する写真って、だいたいは何かしらの「テーマ」「目的」があって撮ることが多いんじゃないかと思います。

 「映画を観てきたよ!」とか。
 「ごはんがおいしかった!」とか。
 「ほしいものリストから贈り物が届いた!」とか。

 そんなとき、食事なら食べ物を、映画ならポスターやパンフレットを、贈り物ならその実物を──というように、写真を撮るときには「撮りたいもの」以外は入らないようにすると安全です。

何かが写り込んでいてもおかしくない外食写真

 なぜなら、その撮りたいもの “以外” が個人特定の情報につながりかねないから。

 特に街中で撮影する場合、写真に写った情報から「場所」を判別することは決して難しくありません。食事のメニューや内装から店舗を特定したり、施設の特徴や上映時間から映画館を特定したり──といった感じで(※電柱の街区表示板、マンホールなどにも注意)

 写真1枚だけならば情報量は少ないかもしれませんが、SNSに投稿された複数の写真が同様の地域で撮られていることがわかれば、活動エリアを絞るのは容易です。さすがに、そこから「自宅まで特定する」ということにはならないでしょうが……でも、一応は気をつけておいたほうがいいかも。

 自宅で撮る写真についても同様です。
やはり、余計なものは写さないようにしたいところ。

 ゲーミングパソコンの置かれた勉強机

何の変哲もない(汚い)自室の写真ですが、PC画面やレシートなどの不安要素がちらほら

 「宛名付きの封筒がうっかり写ってた!」などのポカはやらないにしても、居住地の特定につながる情報が写り込まないとは限りません。地域限定の商品、その土地に固有の住宅環境、特定の学校や会社に所属していないと持っていないもの(制服や社員証)──などなど。

 1枚の写真に含める情報は、最小限に。

 一種の伏線として、ある情報を写真の片隅に写り込ませるテクニックもありますが、基本的には「余計な情報は入らないように」のスタンスで。「私生活はオープンにしたほうがファンも増えやすい」という見方もありますが、それも活動の方向性と考え方次第です。

 それに、そもそも顔の見えない関係なわけですし……。
 ミステリアスな部分は多いほうが、魅力的に感じません?

 

2. 写真投稿時の対策

2-1. モザイク加工をする

モザイク写真の例

 撮影した写真を投稿する際に、少しでも特定リスクを減らすためのポイント。まず何と言っても、「個人情報につながる情報のモザイク加工」は外せません。

 というか、上で挙げた「注意点」の大部分は、撮影後の加工・編集によってカバーすることが可能ですね。写り込みにせよ余分な情報にせよ、少しでも「あ、これは隠したほうがよさそう」と感じた部分は、遠慮なくモザイクやスタンプで消し消ししてしまいましょうレシートほか、印刷物は結構な情報の宝庫なので注意をば。

 ただし、あまりにも特徴的なものについては、どれだけモザイクを施そうが透けて見えてしまうので要注意。見るからにわかりやすいシルエットや色合いなど、「隠しても何であるかがわかる」ものはそれなりにあります。「デザイン的に優れている」とも言えるやつ。ミッ○ーとか。ハハッ

 また、それ以前の問題として、「モザイクはあまり見映えがよくない」という見方も。あとで加工するくらいなら、撮影段階で「写さないようにする」のがベストかもしれません。

2-2. 画質を落とす

 小さな写り込みについては、「写真の画質を落とす(画像を縮小する)ことで対処することも可能です。

 ──と言うのも、良くも悪くも最近のスマホは高画質すぎる!

 カメラの知識を持たない人が普通に撮影しても、遠くまできれいにくっきりと写してくれる高性能っぷり。でもそれゆえに、「数メートル離れたショーウィンドウに自分の姿が映ってしまっている」ような写真を気軽に撮って投稿した結果、「拡大すれば顔が判別できる」ようなケースも珍しくないんですよね……。

 そういった事態を避けるための対策が、「写真の画質を落とす」こと*2

特定回避のために写真をリサイズする(Before)
特定回避のために写真をリサイズする(Before拡大)
2,400pxの写真は、拡大しても信長公の顔がくっきり。
特定回避のために写真をリサイズする(After)
特定回避のために写真をリサイズする(After拡大)
800pxの写真は、拡大するとノッブの顔がほぼモザイク状に。

 加工アプリや編集ソフトで画質を調整したり、画像のサイズを縮小したりすることで、小さな写り込みを判別できないようにする格好。手紙や資料などの小さな文字を読ませたくないケースなどでも使えますね。

 加えて、画質や画像サイズを調整すればデータ容量も小さくなるため、「Twitter上での表示速度が速くなる」というメリットもあります。自分の場合はいつも「長編を1,200pxに縮小」してから投稿していますが、800px以下でもまったく問題はないんじゃないかしら。

2-3. 「撮ってすぐに投稿」は避ける

 「なう」はすっかり死語になったような印象もありますが、Twitterと言えば今も昔も「いまどうしてる?」を呟くサービス。深夜アニメを実況し、食事に手をつける前にランチ写真を投稿し、晩酌しながら「酔うた~」とツイートするような光景は珍しくありません。

 アニメ実況や酔っぱらいの呟きはともかくとして、「外食時の飯ツイート」には要注意。先ほども触れたように、たとえ店名を出していなくても、ひと目見ればその場所がわかってしまうという人が見ていないとは限りません。そして、その人がたまたま近くにいたら、本当に「特定しますた」な状況に陥りかねません。

 そうならないための対策は、まっことシンプル。

 「撮ってすぐに投稿」は避ける。
 ……ね? 簡単でしょ?

 写真に限った話ではありませんが、外出時の「~なう」はすべてが特定のきっかけになりかねないもの。ツイートするのなら、「その行動が終わったあと」にしましょう。飯ツイートであれば、食べ終わってお店を出てから。その行動の終了後すぐでもいいですが、数時間の猶予を設ければより安全ですね*3

 それに、慌てて「なう」を投稿するよりは、Twitterを見ている人が多い夜に「今日はここに行ってきたよ~!」という形でツイートしたほうが、きっとフォロワーから反応が返ってきやすいはず。リアルタイム性を大切にするのなら話は別ですが、特定リスクを下げるのであれば、このような形での運用がおすすめです。

 

まとめ

 以上、「特定を避けるためのSNS運用のポイント(写真編)でした。

 あーだこーだと書いていますが……ぶっちゃけ、基本的には「写り込み」にだけ気をつけていれば大丈夫なんじゃないかなーと思います。それ以外は当たり前っちゃ当たり前のことですし、大なり小なり意識してSNSを使っている人が多いのではないかしら。

写り込みほか、情報量盛りだくさんなツイートの例↓

 ただ、写り込みについては本当に「うっかり」でやりかねないので、注意するに越したことはないかと。本文でも書きましたが、街中だろうと自宅だろうと、僕らの周囲はびっくりするほど「映る」ものにあふれているんですよね……。過去に「映ってるー! 映ってるよー!」と指摘させていただくケースも何度かありました。

 「映してんのよ!」ということなら、何も問題はありませんが──特にVTuberの皆々様におかれましては、必要以上に意識しておいて損はないんじゃないかと。顔バレしたからどうこうなるものでもありませんが、なるべく避けたいと考えている人も多いと思いますので。

 

余談

 ところで、本記事と関連するテーマとして「ネット炎上を避ける方法」を書こうと考えていたのですが、ちょいと考えがまとまっていない現状がありまして……。

 有名な「炎上の参加者は0.5%の独善的な人間に過ぎない」という研究結果*4がある一方で、「無意識に炎上に加担している大多数もいるんじゃないか」という問題。さらには、そもそも「炎上」と呼ばれる騒動の意味合いがここ数年でまた変化しているようにも感じられて、焦点が定まらないんですよねー。

 なので、炎上がどうのこうのというよりは、「発信者(ネット上で何らかの活動をしているクリエイター、ブロガー、YouTuberなど)としてインターネットを楽しく使うには?」的な内容で改めてまとめてみようかと検討中。過去の記事と重複する部分もありますが、これなら割と書きやすいんじゃないかなーと。

 そこで、せっかくだから他の人の考えも聞いてみたいなーと思いまして。炎上の件も含め、最近のネット活動あれこれについて、週末にツイキャスあたりで話してみようと考えています。多分、土日のどちらかの深夜に適当に垂れ流しているので、もし暇な方がいたらいらしてくださいな!

 質問や意見などありましたら、マシュマロにぶん投げてどうぞ!

 

関連記事

*1:参考:ツイートの位置情報に関するよくある質問 - Twitter

*2:※正確には「画質の調整」と「画像サイズの変更」は別問題になりますが、ここではわかりやすく、「写り込んだ小さな情報の判別を難しくするための写真編集」を引っくるめて、「画質を落とす」と表現しています。

*3:時間だけでなく、呟く日をずらすのもひとつの手。

*4:関連記事:炎上の参加者は0.5%?過去の事例と対策も学べる『ネット炎上の研究』 - ぐるりみち。