VTuberのFPS大会を舞台にした物語がおもしろくないはずがない!『FPSゲームのコーチを引き受けたら依頼主が人気VTuberの美少女だった』感想

久しぶりにライトノベルを読んだ。本当に久しぶりすぎて、もう何年ぶりかも覚えていないレベルである。前回は何を読んだのか確認するべく、こんな時こそブログに書いている読書記録を参考にしよう――と思ったのだけれど、最近はあまり感想も書けていないことに気づいた*1。インプットしたい情報が、摂取したいコンテンツが多すぎて、時間が足りなすぎる。たすけて。

数年ぶりのラノベ復帰戦の相手となったのはこちら、『FPSゲームのコーチを引き受けたら依頼主が人気VTuberの美少女だった』だ。

昨今のラノベタイトルの例に漏れず長いので、公式略称の『えふぶい』と以下呼称します。この手のタイトルであらすじをガガッと説明するタイプのラノベを読むのも久方ぶり……というか、そもそも摂取できていなかったのでは? それでもライターか? あれだけ好きだった『俺ガイル』も積ん読してなかったっけ? ……いや、違うんです。ちゃんと新刊が出るたびにポチってたんだけど、あの物語が完結を見てしまうのが怖くてもったいなくて読めてないだけなんです! ……え? 2023年現在も続刊中? よっしゃ読みます。

――という感じで「ラノベ」というジャンルに触ること自体がしばらくぶりなわけですが、そんなことよりも『えふぶい』です。

今回、ちょっとしたご縁があって献本いただいた本作。趣味サイトのほうでも情報をまとめているのですが、想像以上におもしろかったので、ブログのほうでも言及しておきたくなりまして。ゆるっと感想をまとめておこうと思い、こうしてキーボードに向かっている次第でございます。ラノベ復帰戦、対戦よろしくお願いします。

*1:遡って確認してみたかぎりでは、2019年に読んだ『これは学園ラブコメです。』が最後っぽい。4年前。マジ??

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中野ブロードウェイはなぜ「魔窟」と呼ばれるのか?多数の関係者インタビューによって解き明かす本『中野ブロードウェイ物語』

自分にとって「中野ブロードウェイ」という建造物は、一言で表すなら「なんかよくわからん建物」だった。

大学生になって初めて訪れたときの第一印象は、「味のあるショッピングモール」だったと思う。子供の頃によく家族で行った池袋の東武百貨店や、新宿駅近辺の商業施設とは異なる、独特の雰囲気が漂う場所。「昭和」とか「サブカル」とか、自分の知らないにおいが色濃く感じられる空間だった。

天井は低いし、窓はないし、パッと見では何を売っているかわからないお店も多い。そして何より、エスカレーターである。2階に上がろうと思って何も考えずに乗ったら、いつの間にか3階にいる。混乱しつつも、学生時分の僕は「敵のスタンド攻撃か!?」なんて友人たちとキャッキャしていたような記憶がうっすらある。……いや、どうだろう。捏造された記憶かもしれない。

そんな、自分にとっては謎多き建物について書かれた本『中野ブロードウェイ物語』を読んだ。当時を知る関係者や住人、長年にわたって店舗を営んできた人、そして大槻ケンヂさんをはじめとする作家さんへのインタビューも交えながら、「中野ブロードウェイ」を紐解いていく1冊です。

 

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2023年の折り返し地点に「、」を打つ|上半期のぶっ刺さりコンテンツ振り返り

「2023年の上半期にハマったあれこれの話をするぞ〜〜〜!!」と思っていたら、いつの間にか7月も下旬に差し掛かっていた。すっかり夏である。暑である。なんなら夏コミまで1ヶ月切っている……って、え? まじ??

そんなわけで時期を逃した気もしますが、せっかく書いたものをお蔵入りにするのもアレなので。この半年間でハマったもの――のなかでも、特に自分に深く深くぶっ刺さったコンテンツをゆるっと紹介してみます。対戦よろしくお願いします。

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