『メタバース進化論』を読んだ結果、物理現実の価値観についてあれこれ考えることになった

 「メタバースってなんぞ?」と、まだいまいちピンときていない人に、まず最初におすすめしたい。そんな本が、ようやく出た。

 その名も、『メタバース進化論』

 本書は、仮想空間で長年にわたって生活し、大勢と交流しながら創作と研究に取り組んできた筆者による、「メタバース」の概説書である。数あるメタバース関連書籍の中でも、本書以上に「ユーザー」の目線に立って書かれたものは他にない。そう断言してしまってもいいくらいの1冊だ。

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「推し活」は消費じゃなくて表現?『推しエコノミー』がおもしろい

 「推し」の存在は、人生を豊かにしてくれる。

 アイドル、俳優、アーティスト、YouTuber、VTuber、アニメ、マンガ、映画、小説、食品、絵画、歴史人物。「推す」対象はなんでもOKだ。他人に強く薦めたいほどの熱意をいだき、夢中になって何かを「推す」行為は、その人の日常を彩り豊かにしてくれる。

 もともとはアイドルや俳優を指して使われていた「推し」という言葉が、幅広い対象に向けて使われている昨今。この現状は、「推す」という表現の普遍性を物語っているようにも思われる。もちろん流行り言葉の一種ではあるし、「応援する」「特に好きな対象」と言い換えることもできるだろう。

 とはいえ、「応援」あるいは「好き」の言葉だけでは表現しきれないほどの熱と感情が、「推し」の一言には間違いなく内包されている。それでいて、2000年代によく見かけた「萌え」や「俺の嫁」といった表現ともまた違う、独特な感覚が「推し」には含まれているようにも思われる。

 これはいったい、なんだろう。

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2023年の抱負はなんじゃらほい

あけましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

――ってなわけで、珍しく1月の1〜2日にかけて「今年の抱負」のブログ記事を書いています。けいろーです。みなさま、この元日はいかがお過ごしでしょうか。初詣には行かれたのでしょうか。おみくじは引いたのでしょうか。おせち料理を食べてばちこーん! と舌鼓を打たれているのでしょうか。

僕は今、いつもどおりに近所の喫茶店に来て、普段どおりにコーヒーを注文して、毎日そうしているようにChromebookに向かっています。「さすがに今日くらいはいっかー!」と思って原稿作業はしないでいるものの、昼間には日々の習慣であるネットサーフィン(という名のRSS消化)をしておりました。びっくりするほど通常運転。

どうしてこんなにも「年末年始」の空気を感じられていないのかと考えて、すぐに思い至るのは「冬コミ」の存在。このご時世でもうずっとコミケに行けておらず、恒例行事がないことで季節感を感じにくくなっているのかもしれない。しばらくコミケ出費がない今なら、「口座残高が増えて増えて仕方ねえぜ!」と満面の笑みで言い放てる……と一瞬よぎったけれど、なんやかんやで出費はあった。なので多分、そんなこともないんじゃないかな。知らんけど。

さて、そんなわけで「年始!」という感覚を少しでも呼び起こすべく、ここまでそれっぽい前置きを書いてきました。背筋をピンと伸ばした姿勢で、喫茶店の入り口から時々吹き込んでくる寒風を下半身に受けつつ、カウンター席でキャッキャウフフとゲームの話をしている若者たちの向こう、おそらく初詣帰りと思しき人たちが足早に通り過ぎていく光景を眺めていたことで……ほーら、“年始パワー”がここに溜まってきただろう? ここだよ、ここ。ふくらはぎあたりに。

ふくらはぎから年始パワーを解放させつつ、それではいざいざ、考えてまいりましょうか。今年の抱負を。自分はいったい、2023年をどうやって過ごすつもりなのかを。がんばれ、ふくらはぎ。

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2022年のお仕事履歴&やっていたこと振り返り

2022年は!!
いろいろと手が回らない1年だった!!

あれもやりたいこれもやりたいと手を出していたら、時間が足りずにさあ大変。ブログを書く時間もなかなか確保できず、読みたい本も読み切れず、てんてこまいの1年でございました。

いや、でもだからと言って、「仕事がめちゃんこ忙しくて寝る暇もありませんでしたわー、マジ働きすぎですわー」なんてことは決してないのだけれど……。「それまでやりたいと思いつつ、なかなかできなかったこと」に広く手を出すようになった結果、諸々の時間を確保するのが難しくなってしまったような感じ……かしら。

そんなこんなの詳しい振り返りもしたいところだけれど、それは2023年の抱負と一緒にまとめるとして。今回は「2022年のお仕事履歴」と題して、この1年に書いた記事の一部をちょろっと振り返りつつ、その他やっていたことについてもまとめておこうかなと思います。

 

※「お仕事履歴」と題しつつ、その大多数がMoguliveさんで担当した記事となっておりますが、ほかのメディアでも引き続き書かせていただいております。もう長年にわたってご依頼を頂戴しているメディアさんもあり、まっこと感謝……!

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