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ぐるりみち。

日々日々、めぐって、遠まわり。

渋谷『九月堂』満腹需要も満たしてくれる“らーめんカフェ”

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 「小ごはん」あるいは「小どんぶり」と呼ばれるジャンルのメニューが好きだ。

 

 食事中、ごはんが無くとも箸の進む人――いわゆる「おかずっ食い」である人は珍しくないと思うけれど、僕はその反対の「ごはんっ食い」である。

 定食屋にて、からあげ1個に対して2口分の白米を頬張る人がいるとしたら、その隣に座る自分はその倍、4口分の白米を頬張っているはず。――そのくらいには白米をよく食べるし、「ごはん」が好きだ。というか白米がないと、おかずが食べられないことすらある。

 

 そんな僕にとって、焼肉屋さんで注文する「小ごはん」は必要不可欠なメニューであると同時に、どこか心躍る存在でもある。周囲の男どもが赤黒い肉をかっ食らう脇で、キラキラと白く輝くお米様をお友にする悦びよ。次第に肉汁が染み込んでいく白米が、これまたおいしいのだ。エ口い。

 男子校時代などは、「漢たるもの、ひたすら肉を喰らうべし! 白米や野菜なぞは邪道ぞ!」と声高に語る友人を尻目に、「は〜い、お野菜も食べましょね〜」とタマネギ先輩をトラップカードの如く網に伏せつつ、手元では白米をモグモグしていた自分。白米は良いぞ。コシヒカリに抱かれたい。

 

 そんな「小ごはん」のたぐいが出てくるお店と言えば、焼肉屋さん以外にも、もうひとつ。――おなじみ、ラーメン屋さんでござる。

 

 

渋谷駅から徒歩8分、落ち着く雰囲気の“らーめんカフェ”

 この日は、 “昼ラーメン” な気分だった。自分にとっての「ラーメン」とは、どちらかと言えば “夜食” のイメージ。お昼はファストフードや定食屋で済ませ、夜はラーメン屋さんで替え玉まで注文して啜りまくる――というのが、ラーメンを外で食べるときの基本スタイルである。

 しかしこの日は、 “昼ラーメン” な気分だったのです。珍しく早起きし、満員電車に揺られ揺られて、午前中の時点で結構なカロリーを消費した(気がする)状態。……とくりゃあ、お昼はガッツリ、うまいもんを食いたいのです。そんなこんなで、この日は昼からラーメン気分。

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 やってきたのは、渋谷駅から徒歩約8分。代々木公園近く、公園通りを脇道に入った2階にお店を構える、『九月堂』さんでございます。昨年は代々木公園に行く機会が多かったため、表に出ている看板がたびたび目に入り、ずっと気になっていたんですよねー。

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 外の看板を見てみると、ランチタイムは結構長めの17:00まで。基本となるメニューは「らーめん」と「つけ麺」で、いずれも「天然素材」がウリの店らしい。

 それだけでなく、下を見ると「甘味」の種類もそこそこ取り揃えている様子。飲み物も一般的なソフトドリンクに加えて、「さくら茶」「ゆず茶」などの文字が気になるなる。夜はカクテルも出るとのこと。……何より、メニュー表が か わ い い 。

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渋谷のらーめんと甘味処 九月堂 公式サイト

 さらに公式サイトを見てもわかるように、内装も想像以上におしゃれな感じ。各席にひざ掛けが用意されており、「ラーメン屋」というよりも「カフェ」っぽい。

 そもそもホームページには “らーめんカフェ” と書いてあるし、店名の部分には “らーめんと甘味処” という文字も。料理の自然派志向にとどまらず、お店自体のコンセプトも一風変わった、でも素敵な雰囲気のラーメン屋さんでございました。

 

セットメニュー+大盛りで満腹大満足

 13:00を過ぎたくらいの時間におじゃましたためか、店内はお昼時の混雑を抜けて、一段落したかな? といった様相。ほぼ満席だったものの、着席&注文後の待ち時間もさほどは取られず、すぐにメシにありつくことができました。ありがたやありがたや。

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 注文したのは、「ラーメン(あっさり)」+「ミニねぎ塩ごはん」のセット(930円)。 この時間は大盛り無料とのことだったので、流れのまま大盛りをお願いすることに。

 ――と注文を終え、人心地ついた途端に「しもた!」と。思わずノリで大盛りにしてしまったけれど、自分はそんなにたくさん食べられる胃袋を装備していないのです。牛丼並1杯で満足しちゃう勢なのです。日高屋で半チャーハンを追加して、「やっぱいらなかったかな……」となるくらい。

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 しかし、注文してしまったものは仕方がない。何年か前のラーメン二郎デビューの際、死にそうになったほどではないだろう……と思って見てみると、案の定。パッと見、そんなに “大” 盛りではない。盛られたネギが、二郎のモヤシを幻視しそうになったけれど、別に普通でござる。

 お味のほうは、メニューにも書かれていたとおり、魚介系のあっさり醤油。過去に食べた、 “やさしさ” の塊のような中華蕎麦*1と比べれば濃い目だけれど、舌に残るような感じは全くない。旨味がしっかりと感じられ、でもしつこすぎず、存分にチュルチュルできる正統派ラーメンです。

 ところがこのラーメン――もとい、器が結構デカい。「HAHAHA、ぜんぜん大盛りじゃないじゃーん!」と余裕ぶっこいていたのが一転、よく見ると、器の底までびっしりと麺が浸かっておる。こいつぁ……食べ出がありそうだぜヒャッハー! おいしいから、イケる! たぶん!

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 そこで思わぬ救いとなったのが、ちょこんと添えられた「ミニねぎ塩ごはん」でござった。いくら “あっさり” と言えど、ラーメンはラーメン。濃い味の醤油麺を口にぶち込み続け、別の味が欲しくなってきた……というところで、ごはん先輩の出番がきた。

 ご覧のとおりのたっぷり刻みネギに、ほぐし鶏チャーシューが散りばめられた、茶碗1杯の白米。これをラーメンと交互に食べることで、良いアクセントとなってくれたので、最後までおいしくモグモグすることができました。……そう、ラーメンは “おかず” なのです。

 いや――むしろ、ごはんこそがラーメンを際立たせる、最強の “おかず” であった。普段よりは分量が多めの昼食となったはずなのに、この大満足感である。これで1,000円しない程度というお値段も程よく感じられ、なんなら甘味も頼みたくなるくらいでした。

 

 もちろん、無理せず並盛りのラーメン1杯を頼むこともできるし、帰り際にちょろっとカウンター席を見てみると、実際にその選択をしていたらしい女性客の姿もありました。

 考えてみれば、建物2階の店舗ということで、外からは様子が窺い知れないというハードルの高さもあるはず。そこは、付近の看板や公式サイトの写真がハードルを下げるのに一役買っているのか、幅広い客層が入っているように見受けられました。女子大生から、サラリーマンまで。

 次は、甘いモノを食べに来よう、そうしよう。ごちそうさまでした!

 

 

店舗情報

 

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