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ぐるりみち。

日々日々、めぐって、遠まわり。

自由が丘『三藤』ミシュランお墨付きの多段攻撃を繰り出してくる中華蕎麦

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 「自由が丘」という街には、なんとなく敷居が高いイメージがある……のは、僕だけかしら。単に足を運んだことがないせいだと思うけれど、メディアで取り上げられる「おしゃれ」&「高級」の印象が強すぎるのです。僕は下北沢が好きだ!(唐突な下北LOVE勢)

 先日、そんな自由が丘を訪れる機会があり、昼メシをどこかで食べようとさまよっていたのですが。近場で素敵な雰囲気を醸し出しているお店を覗いてみると、平日お昼ということもあってか、どこもおしゃれマダムがウフフフオホホホしている模様。ちょっと入りにくい……。

 “困ったときのGoogle神頼み”ということでお告げを聞いてみたところ、閑静な住宅街の真っ只中に、人気のラーメン屋さんがあるそうな。――そういえば最近は、つけ麺だ何だと、ベーシックな「中華そば」を食べてないなー……と思い至り、向かってみることに。いざいざ。

 

 

こじんまりとした店内に広々カウンターの、大人びたラーメン店

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 ――というわけで、自由が丘駅から徒歩10分。周囲には交番、郵便局、お寺さんに、立ち並ぶアパートと一軒家。これぞまさしく住宅地! と言わんばかりの道行きに、そのラーメン屋さんはありました。

 名をば、「三藤」という。店構えからして、少々の敷居の高さをこれまた感じますが、ここまで来たら入店せずには帰れない。だって、他にお店らしいお店がないんだもの! ここから徒歩5分、最寄りの緑が丘駅にも、おなじみの飲食チェーンはなかった気がするし。

 

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 冒頭にも書きましたとおり、店名に並ぶのは「中華蕎麦」の文字。産地直送の厳選食材で作る「昔ながらの中華蕎麦」は人気が高く、『ミシュランガイド東京』の掲載店でもあるそうな(by食べログ)。……そういや、“ミシュラン掲載店”って意識して行ったことがないや。

 お店に入り、さわやかなお兄さん店員に案内されて、カウンター後ろのベンチで順番待ち。黒を基調とした内装には少なからず高級感が漂っており、「居心地あばばー!」と叫びそうになるくらい。脳内に浮かぶ単語は“ギロッポン”。竹下通りでポールダンスしてる場合じゃねえ!

 

 しかし先着のお客さんの顔ぶれを見ると、父子の家族や若い学生カップルなど、「住宅街の定食屋さん」な趣きが感じられてほっこり。おっさんばかりのラーメン屋さんも落ち着くけれど、これはこれでホーム感がある。僕も取り皿によそってふーふーしてもらいたい。

 メニューを持ったさわやか店員さんが先に注文を聞きに来たので、定番中の定番「中華蕎麦 醤油(並)」を選択。一般的なラーメン店と比べると、麺の量が少なめだという前情報を確認していたので「多め」でお願いしました。シンプルな“醤油ラーメン”なんて、いつ以来じゃろうか。

 

過去最高に「上品」な中華蕎麦が、多段攻撃を繰り出してくる

 席に案内されて、待つこと、しばし。

 「前のお客さんの食器を片付けたあとは、テーブルを2度拭きしてる!」とか、「紙ナプキンの上に割り箸先輩が備えられておる!」とか、「ホカホカおしぼりが手渡しだ!」とか、稀に見るサービスの良さに恐縮していると、料理が到着しました。

 

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 まっこと、シンプルでござる。
 麺&スープ、チャーシューにカイワレ。

 

 特筆すべき点は何ひとつなく、「へっへっへ……何も考えずに食ってみなせえよ……」という何者かの意思を感じる。あまりのシンプルさに戸惑い横を見れば、常連さんらしいお客さんが小どんぶりを頼んでいるところに、手練っぷりが見て窺える。――TKG! そういうのもあるのか。

 

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 一口、スープを口に入れ、その圧倒的な薄さに驚く。どれだけ濃い料理に慣れ親しんでいたんやねん! とセルフツッコミしそうになったところで……いや、違う、と気づいた。薄いんじゃない。あっさりとした口当たりに続いて、舌に響くキリリとした味わい……旨味でござる!

 麺を絡めて食べてみれば、想像以上のしっくり感。柔からさは至極普通、特別もちもちしているわけでもないのに、スープと一緒になっただけでうめえうめえの連呼。喉越しよろしく、あっさり味わいからの、徐々に旨味が突き刺さっていく味覚の変遷が心地良い。

 

 例えるなら、ポケモンの「つるぎのまい」である。積めば積むほど、食えば食うほど、旨味の段階が底上げされていくようなイメージ。めんのうまみが ぐーんと あがった!

 恐ろしいのは、その“段階”が天井知らずであること。過去、どのようなラーメンでもスープは飲み干すことなく、むしろ薄味だろうが「濃すぎて無理……」と敬遠していた自分が、「うましうましうましうましうまし……」と、いつまでも汁を啜りかねない美味しさ。なんかヤバいもん入ってるんじゃ

 

 店構えをはじめ、料理やサービスにも全体的に「上品さ」が漂っていたこちらのお店のラーメンは、間違いなく、それまで食べてきた「中華そば」の完全上位互換でござりましょう。上品なのに、いつまでも飲んでいたくなる、あのスープ。反則でござる。

 食べ始めには、そのすっきり具合から「飲み会後に食べたら最高だろうなあ……」なんて考えていたけれど、食べ終える頃には反転。「飲み会? いえいえ、この中華蕎麦だけを食べに来るべさ」という感想に。自由が丘まで通うのは無理があるけれど、また訪れたいと思わせる素敵ラーメン。

 

 ごちそうさまでした!

 

ミシュランガイド東京 2016

ミシュランガイド東京 2016

 

 

店舗情報

中華蕎麦 三藤
中華蕎麦 三藤
ジャンル:ラーメン
アクセス:東急大井町線緑が丘駅 徒歩5分
住所:〒152-0034 東京都目黒区緑が丘1-14-1(地図
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情報掲載日:2015年12月23日

 

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