Steamハロウィンセールで半額と聞いて『Project Winter』を買ったよ!


『Project Winter』公式サイト

 珍しく早起きして、パソコンに向かっていた今朝。冷たい雨音を聞き流しつつ、寒い寒いと呟きながらTwitterを開く。するとタイムラインでは、まったく真逆のアツいアツいという呟きが目に入るじゃありませんか。

 トレンド入りするほどにアツく盛り上がっていたのは、「Steamでセールが始まったぞー!」という話題。──そう、このハロウィンの時期に際して、Steamでホラーゲームを中心としたセール&イベントが始まったらしいのです。

 「ホラーゲームなら自分には関係ないかなー」と思いつつ、でも気になる作品がないかチェックしていたら……いやいや、あるじゃありませんか! 気になりつつも買おうかどうしようか悩んでいて、つい一昨日「セールになったら買うかー」と決めていたゲームが!

 というわけであまりにもタイミングが良かったので、速攻でポチりました。みんな大好き “雪山人狼” こと『Project Winter』を。やったぜ。

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『Project Winter』ってなんぞ?

 ゲーム実況者やVTuberの動画が好きで見ている人にとっては、すっかりおなじみになった本作。ただ、このブログを読んでくださっている読者さんの中には知らない人もいると思うので、ざっくりと説明をば。

 『Project Winter』は、8人で遊ぶマルチサバイバルゲーム。雪山で遭難者となったプレイヤーたちは協力しながら資材を集め、施設を修理し、脱出を目指す。極寒の地にはクマやオオカミなどの猛獣も徘徊しており、時間内に脱出するためにはプレイヤー同士の協力が欠かせない。

 しかも、遭難者にとっての驚異は野生動物だけではございません。

 8人の中には裏切り者(トレイター)が紛れ込んでおり、脱出を阻止するべくあの手この手で妨害してくる。こっそりと資材を抜き取ったり、施設を破壊したり、武器を手に襲いかかってきたり。このトレイターの存在が「人狼ゲーム」的であることから、本作を “雪山人狼” と呼ぶ場合も多いわけですね。

 脱出のためには役割分担と協力が欠かせず、野生動物にも気をつけながら作業を進め、さらにはトレイターの正体についても注意を払わなければならない──。

 複数の要素が絡むため一筋縄ではいかず、また一人ひとりのプレイヤーの立ち回りが展開を左右することから、毎回異なる楽しみ方ができるゲーム。それがこの『Project Winter』の魅力であり、そのような要素が「ゲーム実況」の文化とぴったりだったことから、これだけ人気の作品になったのではないでしょうか。

 ──というのが、以上、実際に遊んだことのない視聴者目線の “雪山人狼” 紹介でした! もし見当違いのことを書いていたらごめんなさい!!!

ゲーム実況者やVTuberの雪山人狼コラボが楽しい

 そんな『Project Winter』がVTuberのあいだでよく遊ばれるようになったのは、今年の6〜7月以降。にじさんじ*1の面々を中心に企画された6月下旬のコラボ実況配信*2をきっかけに、夏にかけてあちらこちらで企画が持ち上がるようになった印象です。夏なのに! 雪山!

 そんなVTuberたちによって、所属グループに関係なく行われる雪山人狼コラボ。一癖も二癖もある彼ら彼女らが繰り広げる脱出劇はどれも楽しく、毎回いくつものドラマが生まれていました。

 ただし、1ゲームは約30分とそこそこ長め。しかも1回の配信では3ゲームほど連続で行うことが多いため、コアなファンならいざ知らず、初見が興味を持って動画を見るには少しハードルが高いという問題もありました。ライブ配信が長時間になりがちなのは、本作に限った話ではありませんが。

 求められるのは、コンパクトにまとまっている初心者向けの実況動画。「編集ありで短めの、雪山人狼を知らない人でもわかりやすく、それでいて楽しめる動画はないんですか!?」と。

 ──はい! そんな人におすすめなのが、こちらです!

 動画投稿グループ『○○の主役は我々だ!』*3の実況動画です。

 冒頭に説明があるため初めて見る人にも理解しやすく、またゲーム中にもテロップで解説を交える親切設計。さらに複数のプレイヤーの視点からゲームの流れを追っていく動画となっています。プレイヤーたち自身もまだこのゲームに慣れていないので、同じ初心者の目線としても楽しめるのではないかしら。「雪山人狼には慣れていない」けれど「人狼ゲームには慣れている」ので、見ていてやきもきさせられることもあまりないかと。

 加えて、ライブ配信のアーカイブではなくがっつり編集の手が入っているので、動画の長さは前半10分・後半15分と短め(※冒頭のゲーム説明込みで)。プレイヤーの視点が切り替わるため立ち回りを覚えるのには向いていないかもしれませんが、「雪山人狼ってこういうゲーム!」という雰囲気を知るにはぴったりのはず。

 他方で、VTuberのコラボ実況としては──たとえば、こちら。

 配信中のみならず、ゲーム終了後も数々のファンアートが投稿されて話題になっていた、#V雪人狼。大勢で話すわちゃわちゃ感と、場面場面で変わる関係性が楽しめるコラボ動画です。

 しっかりと脱出のために動きつつも、ここぞという場面でプレイヤー各々の個性が光る。煽り煽られ、裏切り裏切られ、発狂し絶叫しながら繰り広げられる惨劇はまっこと痛快。「戦争はなぁ…正義と正義のぶつかり合いなんだよぉ!」「にじさんじへようこそ」など数々の名言が生まれました。

 一方で、雪山人狼のキモとなる「トレイター」としての楽しみ方や立ち回りを知るなら、こちらの動画がおすすめ。

 特に2戦目の、「初心者が多いことを考慮して、途中まではサバイバーを手伝いつつ、最後の最後に牙を剥く」というムーブは見ていておもしろいし、双方の視点をまとめて体験できるかのようで参考にもなります。そして、その結末も最高。めちゃくちゃ笑った。

 また、いずれの動画にしても「複数の視点で見たくなる」という点も、コラボ実況ならではの魅力かと。これも雪山人狼に限った話ではありませんが。

 特に本作の場合は、常に全員で行動するわけではなく、同行するメンバーが入れ替わったり、裏でトランシーバーで会話をしていたりといったことが普通にあるため、「あの場面で他の人はどうしいたんだろう?」と後で知りたくなるんですよね。1ゲームで8視点──を全部チェックするのは難しいにしても、それぞれの視点から決定的なシーンを見たくなる感じ。

 はたまた、独自のルールを設けて遊んでみたっていい。

 雪山に迷い込んだゴリラたちが、徐々に言語能力を獲得しながらジャングルへの帰還をめざす──。何を言っているのかわからないが、実際に動画を開いてもわからない。ただわかるのは、ゴリラはウホウホしながらでも意思疎通が可能であり、時にドラミングし、困ると歌い出すということ。

 ウホウホなゴリラムーブに始まり、単語を覚えていくことで片言に、そして胡散臭い外国人っぽくなった挙げ句、最終的にミスター・ポポになる流れにめちゃくちゃ笑った。最近のゴリラはSiriも使えるんだな……すっげえな……。これもまた、きっと、ひとつの “雪山” の形──なのかもしれない。

いざ、雪山

  そんなこんなで、「『Project Winter』はいいぞ」と書きつつ、実際に遊んだことはない自分。

 いつも見ている実況動画はどれも楽しそうだけれど、他方で、Steamのユーザーレビューには「ボイスチャットで不快な思いをした」というコメントも散見されるなど、野良で遊ぶ際には当たり外れもある様子。そのあたりも含め、実際に遊んでみたうえで感想を書ければいいなーなんて思います。

 VTuberたちが遊ぶゲームタイトルとしてすっかり定着した印象もありますが、実はまだ、正式リリースから半年程度しか経っていない本作。「日本独自の要素も作っていきたい」という話もあるようなので、今後のアップデートも期待して待ちたいところですね。

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