《2020/4/14》その 嬉しいお知らせに…


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 風が強い日は、引きこもるに限る――。

 雨の日は嫌いじゃないけれど、強風が吹きすさぶ日は若干しょんぼりする。なぜって、自転車で出かけるのをためらうから。運良く追い風に乗って走れればいいけれど、向かい風はキツい。ペダルを漕ぐたびに体力を持っていかれる感じがあるし、帰宅後はいつも以上に全身が汚れている気がする。風……強い……引きこもらなきゃ……。

 なーんて言いつつ、自転車なんてもう半年くらいは乗ってないんだけどね!

 いやー、改まって考えてみると、自分が自転車に乗れる時期って結構限られてくるのよね! 冬は寒すぎて辛いし(ウェアを買おう)、春先は花粉症で無理ぽだし(今年はそうでもなかったけれど)、梅雨は雨だし(そりゃそうだ)。なので、強風がどうこうに関係なく、そもそもこの季節はあまりチャリに乗っていないのです。はっはっは。

 そんなわけで、今日も今日とて引きこもり。ただし、昨日とは違って雨降りではなかったので、スーパーへ買い出しに行くことはできた。……歯磨き粉はなかったけれど。ってか、スーパーに行くなら時間も狙っていかないとアカンっすね。夕暮れ時の店内は、仕事帰りと思しき人で盛況すぎる。どれだけ気をつけていても人混みはリスクが高いので、避けられるものなら避けたほうがいいよね、と。

 帰宅すると、心なしか頭が痛い。体調不良というほどではないけれど、なんとなく倦怠感。出かけたのが悪かった……ということはないと思う。これはアレかしら。精神的な問題かしら。家に居ても外に居ても無駄にあれこれと考えてしまうなら、仕事なり趣味なりに没頭していたほうが楽なのかもしれない。つまり、「原稿やろうぜ!」ってハナシ。やっぞ!!

 そういえば、今日は嬉しいニュースがあった。もう随分前に完結していた大好きな作品の、完全新作が制作されるらしい。あまりに嬉しくて、ベランダに飛び出して叫びたくなるくらいだったけれど、さすがに気が狂ったと思われそうなので、自室で小躍りするだけでとどめておいた。えらいぞ、僕。

 『ARIA』という作品は、自分にとっては思い入れの深い、特別な作品のひとつだ。中学生〜高校生くらいの時期に存在を知って、いつも新刊を楽しみにしていた漫画。田舎の男子校で汗臭い青春を過ごしていた当時の自分にとって、『ARIA』の優しい世界と愛らしいキャラクターたちは、清涼剤のようなものだった……と思う。ちょっとモヤモヤすることがあったり、嫌なものが見えてしまったときには、ささくれだった心をいつだって落ち着かせて癒やしてくれた。

 それに、アニメ版がこれまた最高なんすよね……! 語り始めると長くなりそうなのでここでは書かないけれど、本当にすばらしい映像化だった。作画が、演出が、キャラクターに命を吹き込む声優さんの声が、あの原作の素敵んぐな作品世界を、映像としてより魅力的に彩っていたように思う。

 加えて、何と言っても、音楽がいい。オープニング&エンディングテーマは言うに及ばず、Choro Club feat. Senooの劇伴が心底から大好き。時には勉強用BGMとして、また時には睡眠用BGMとして、どこへ行くにもiPodでお気に入りのプレイリストに入れて聴いていた覚えがある。ピアノコレクションがね……これまた至高なんすよ……。

 たくさんのイベントやら映画やらの延期・中止が決まり、致し方のないことながら軽く落ち込んでいたところに、降って湧いたような素敵なお知らせ。本当に嬉しいし、ありがたい。

 未来に楽しみがあれば、今もなんとかやっていける。それにこの「今」だって、見方を変えれば、どのようにだって楽しめる。そう教えてくれたのも、まさしくこの作品ではなかったかしら。当たり前の日常を楽しむ方法と、何気ないものを鮮やかに彩る視点。そして、変わっていくことを受け入れつつ――でも同時にかけがえのない今を大切にしながら――前へ前へと歩んでいく姿勢を。

 ――よっしゃ、明日もがんばるぞい。
 まずは、確定申告だ!!!(襲い来る現実)

 

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