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10年ぶりくらいにボカロの即売会に行ってきた話


『Virtual to Vocaloid』サムネイル

 「ボーカロイド」をジャンルとして追わなくなって久しい、今日この頃。

 いや、「追わなくなかった」からと言って、決して「聴かなくなった」わけではないのです。ただ、2010年前後ほどの積極性はさすがにないかなーという話。

 毎日のようにニコニコ動画で新曲をあさり、「ええやん!」と思った曲についてはそのボカロPさんの過去曲まで遡って聴き、ボーカロイドランキングをチェックする――。そんな日々は遥か遠く、今となっては好きなボカロPさんの新曲をチェックするか、Twitterで誰かが勧めていた曲を聴きに行くか程度になっていました。

 自然と、ボカロのオンリーイベントやライブに行く機会も激減。世間的な流行がどうのというよりは、個人的な生活環境の変化が大きかったように思います。

 就職して忙しくなり、片田舎の社宅で暮らし、上京してイベントに足を運ぶのが難しくなってしまったから。一時期はM3をはじめとする同人音楽即売会に足繁く通い、毎回数十枚ものCDを買いあさっていた時期もあったものの……そういえば、CDもあまり買わなくなったなぁ……。

 その一方で、2014年のマジカルミライで感激したり、2016年のHATSUNE MIKU EXPOでパンフレットの編集を手伝ったり、鼓童とコラボしたスペシャルライブで興奮したりと、相変わらずボカロは好きだった自分。でも、それ以降はイベントに行く頻度がますます減り、ボカロシーンから離れつつあったのが現状です。

 ところがどっこい。昨日のことです。

 その日の作業を終えてぼけーっとTwitterを眺めていたところ、とあるイベント告知のツイートが目に飛び込んできた。何やら、ボカロの新イベントが週末に開催されるらしい。そしてその第1回は、即売会。ふーん、即売会かー……ってあれ? 即売会? この時期に?

 よくよくツイートを見てみると、「バーチャル空間のボカロエレクトロイベント」を謳っており、その会場は……おなじみ、VRChatじゃありませんか! マジで!? VRChatでボカロイベント!? しかも即売会!? それはつまり、視聴してお買い物もできるってことですよね!? マジすかひゃっほぅ!

 

PCだけでも参加可!『Virtual to Vocaloid vol.1』に行ってきた

『Virtual to Vocaloid』公式サイト

http://onprism-rec.com/v2v/

 というわけで前置きが長くなりましたが、『Virtual to Vocaloid vol.1』を覗いてきました。

 公式サイトによれば、本イベントは「NEXTLIGHT」「On Prism Records」の2つの同人音楽レーベルが主催されているとのこと。全14サークルが出展しており、会場では楽曲を視聴・購入することができます。

Virtual to Vocaloidは、ボカロエレクトロを中心としたVRイベントです。
第1回はバーチャル空間での即売会イベントを開催します。
PCまたはVR機器から会場にログインし、参加サークルの楽曲を自由に視聴、購入できます。
入場は無料、またイベントに合わせてオリジナルグッズ等も頒布します。
また、今後はDJイベント等も開催予定です。
ボカロエレクトロの未来を一緒に作っていきましょう!

公式サイトより)

 さて、いつもどおりヘッドマウントディスプレイを被ったら、いざVRChat内の会場へと向かいます。

 ――そう、バーチャルだから当然、電車に乗る必要はございません。電車をいくつも乗り継いで、大田区産業プラザPiOや東京流通センターを目指す必要はないのだ! ヘッドマウントディスプレイを被るだけ! バーチャル最高! 助かる! 直に熱気を感じられるリアル即売会も好きだけど!*1

『Virtual to Vocaloid』入り口

 イベント会場となるワールドに入ると、そこは近未来的な白い空間。

 まず目に入るのが、入り口部分に映し出されたイベント名。同時に、耳に響くイベントテーマソングが、来場者のテンションを否が応でも高めてくれます。

 この曲が、これまたいいんですよね……! 最初のワンフレーズだけで「ボカロイベントのテーマソングだ〜〜〜!!」ということが伝わってくる歌詞とメロディが、最高にしっくりくる。親の歌声よりも聴いたミクさんの歌声に安心させられつつ、まだ知らない曲と出会えることへの期待も込み上げくる感じ、たまりません。

 

魅力的な出展サークルと、手に取れるジャケット

『Virtual to Vocaloid』キービジュアル

『Virtual to Vocaloid』会場内風景1
『Virtual to Vocaloid』会場内風景2

 入り口の右手にはキービジュアルが、左手にはイベント概要の説明があり、縦に長い会場の左右に出展サークルが並んでいる格好。

 いろいろな絵師さんが描く「初音ミク」はどれもこれも魅力的ですが、このキービジュアルもいいですよね……! ポップでキュート&サイバーでクールな感じが、どちらも好み。この “キラキラ” 感はすっごくミクさんらしく感じるし、イベントコンセプトの「エレクトロ」ともマッチしていて素敵に見えます。

『Virtual to Vocaloid』ブース1
『Virtual to Vocaloid』ブース2
『Virtual to Vocaloid』ジャケット1
『Virtual to Vocaloid』ジャケット2

 出展サークルの各ブースでは頒布作品が大きく表示されており、CDジャケットを手に取って眺めることも可能。アバターの目線にもよりますが、CDというよりはレコードのサイズ感、でしょうか。

 ジャケットにはライナーノーツなどが書かれているわけではありませんが、「手に取る」という行為に即売会らしさを感じられるので、個人的には嬉しいポイント。ともすれば「見るだけ」「聴くだけ」になりそうなイベントで、こちらから働きかけられる存在がある。それだけで、イベントが「体験」として記憶に残りやすくなる――そんな気がしています。

『Virtual to Vocaloid』記念撮影1

 あ、それと、こうやって手に持って記念撮影ができるのもいいですね!

 考えてみれば、CDなら写真に撮って戦利品ツイートもできますが、データだとそうはいきません。ジャケットイラストを直にツイートするか、試聴動画や販売ページのリンクを共有するのが関の山。

 でも、こうして「バーチャルのイベント会場で頒布された楽曲」なら、その会場でジャケット写真を撮って、「買ったよ!」とアピールすることもできる。バーチャルマーケットなどでも見られる光景ですが、「戦利品と一緒に自撮りができる」のは思いのほか楽しい。僕は好きです。

 

「近づく」だけで視聴ができる!

『Virtual to Vocaloid』会場内風景3

 では、肝心の楽曲はどうやって聴くのか、というと……これが、想像以上にお手軽でびっくりしました。

 リアルの即売会の場合、サークル側で再生機器を用意していることを確認したうえで「視聴させてもらっても……?」と尋ねるか、イベントによっては視聴専用のブースが用意されているのでそちらで聴くか、の基本的には2択。それが本イベントの場合は、ただ「近づく」だけで視聴できるのです。

 入り口ではテーマソングが流れる一方で、会場内は基本的に無音。それがブースに近づくと、頒布作品の収録曲が自動で流れる格好です。再生ボタンを押す必要すらなく、「興味を持って近づく」だけで作品がこちらに訴えかけてくる。便利! お手軽! 助かる!

 先ほどの「体験」云々の話とは少し矛盾するかもしれませんが、いずれにせよ視聴する際に各ブースで同じアクションをするのなら、それを省いてしまったほうがスムーズなのは間違いないはず。とりあえずぐるっと会場を回って、特に気になるサークルさんについては改めてじっくり聴いてみて――という動きがストレスなくできるので、参加者目線ではまっこと嬉しいシステムに感じられました。

『Virtual to Vocaloid』記念撮影2

 そんなこんなで、楽しく巡ることができたバーチャル即売会イベント『Virtual to Vocaloid vol.1』。気になる楽曲、気になるサークルさんとも出会えたので、後ほどまとめてポチるつもりです。

 期間中はそこそこ人が出入りしているらしく、昨晩は深夜にもかかわらず詳しい方に声をかけてもらって、軽く案内までしていただきました。ありがとうございます! 1人でじっくりと視聴しながら回るのもいいですが、友達と一緒に巡るのも楽しそうですね。

 『Virtual to Vocaloid vol.1』は明日24日まで、VRChatにて開催中。少し前にバーチャルマーケットが終わったばかりですが、早くも即売会が恋しい人、まだ知らない音楽にふれたい人、そしてもちろんボカロ好きな方は、ぜひ足を運んでみてくださいな! 今後はDJイベントも予定しているとのことで、そちらも楽しみ!

 

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*1:※VR環境は必須でなく、パソコンでも問題なく参加できます。