正直に言って、自分の中で「うどん」は微妙な立ち位置にある。
別に嫌いではないけれど、特別に好きというわけでもない。毎月1日に外出していたら迷わず丸亀製麺に向かうものの*1、それ以外で足を運ぶ機会はあんまりない。
ただ、香川を訪れたときに食べたうどんは、最高に美味だったのよね……! さすがはうどん県である。3食うどんでもぜんぜんイケそうなテンションだったし、お腹いっぱいになってもなお食べたくなる魅力があった。また行きたい……食べたい……。
それはさておき。先日、久しぶりに自らうどん店へと足を運んだのですよ。訪れたのは、新宿御苑近くに佇むお店『切麦や 甚六』さんでございます。なんとなしに「うどん」な気分になったある日の夜、検索してヒットしたなかで気になったのが、こちらのお店でした。
──結論。マジうま。
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新宿御苑前駅から徒歩2分!『切麦や 甚六』
新宿御苑前駅から徒歩2分。割烹屋さんを思わせる店構えはちょっと入りにくく感じるものの、暖簾をくぐればなんてことはございません。店員さんに案内され、カウンター席へ。
夜もそこそこ遅い時間。ビールや日本酒を飲んでいるお客さんも多く、賑わう店内を駆け回る店員さんは忙しそう。どうやら応対する暇もなさそうなので、ちょうど入れ替わりに退店したお客さんが座っていた2つ隣の席から、勝手におしながきを拝借します。これ、言わないとお水も出てこなさそうだな……。
おしながきを眺め、思いのほか多いメニューに目を白黒させる。ざる、かけ、梅おろし、野菜天、肉、醤油、明太釜玉──などなど。うどんって、こんなに種類があったのか……と当たり前の事実を再確認しつつ、どれにしようか優柔不断タイムに突入。決め手が……ない……。
そこでふと思い出したのが、検索したときに見かけた口コミ。そういえば、うどんもだけれど、同じくらい「天ぷらがおいしい」っていう書き込みが多かったっけ──と。おしながきを再度眺め、目立つところにある「親子天」に目が吸い寄せられ、「これだ!」と即決。店員さんを召喚し、いざ注文します。
待つことしばし。親子天ぶっかけうどん(950円)でございます。大盛り無料との話だったので、迷わずお願いすることに。パッと見、ちょうどいいボリューム感。
きれいに盛られた太麺は、どことなく風格の漂う存在感。お出汁をかけ、重みを感じる麺を箸で挟み、いざいざ啜っていただきます。
……うん! おいちい!
程よくもっちり、程よくコシのある絶妙なバランスの麺に、香り豊かな出汁が絡んで、口の中がハッピーに。そこはかとなく甘みも感じられ、時には淡白すぎて印象に残らないことも多い他のお店のおうどんに対して、これは記憶に残る味わい。もっと……もっと……! と、どんどん啜って食べたくなる。
同時に驚いたのが、うどんとは別に盛られた天ぷら。
今回は親子天──地鶏と半熟卵の天ぷらを頼んだわけですが、これがびっくりするほどおいしかった! 口に入れ、噛んだ途端にじゅわぁっ……と広がるジューシーな鶏肉と、とろ〜り濃厚な半熟卵。そのまま食べてもおいしいだろう両者を天ぷらで、しかもおいしいおうどんと一緒に食べられるなんて……!
というか、この天ぷら。正直に言って、うどんの出汁に絡めるどころか、何もかけずにそのまま食べてもむちゃくちゃおいしい。「天ぷらって、こんなにおいしいものだっけ!?」と、軽く感動するレベルでございました。こんなにも美味なら、他の天ぷらも試したくなるってもんですよそりゃあ!
とはいえ、この日は深夜に予定を控えていたこともあり、今回はここでフィニッシュ。また夜に再訪して、次は日本酒と一緒に堪能するのもありかもしれない。あるいは、ゆるっとランチタイムに足を運ぶのもありありっすね。いずれにせよ、絶対にまた訪れたい所存。
おなかいっぱい、ごちそうさまでした!
店舗情報
- 公式サイト:切麦や 甚六
- 営業時間(日〜木):11:30~16:00 / 17:30~23:30
- 営業時間(金・土):11:30~16:00 / 17:30~24:00
- 定休日:お盆・年末年始
- 席数:20席
- アクセス:東京メトロ丸ノ内線『新宿御苑前』駅2番口 徒歩1分
- 周辺のお店:ぐるなび 新宿×うどん
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*1:※毎月1日は丸亀製麺の日。釜揚げうどんが半額半額ゥ!