あまりにも口コミの評判が良すぎるので、期待値もハードルもかなり高い状態で見てきたんじゃが……想像以上でござった……!たしかに人に勧めたくなるわこれ!! #カメラを止めるな pic.twitter.com/kT575z7xKs
— けいろー (@Y_Yoshimune) 2018年8月1日
スポンサーリンク
三半規管よわよわとか言ってる場合じゃねぇ!
映画『カメラを止めるな!』を観てきました。
いやー、すんごかった。
「すごかった」じゃなくて「すんごかった」。
あれだけネット上で話題になり、口コミでも大絶賛しか見当たらず、観る前から期待値は急上昇。なんたって、「この夏一番の話題作」と言っても過言ではないレベルで注目を集めているっぽいですし。そして期待が高まれば高まるほど、上へ上へと上げられていく「満足」のハードル。大丈夫か、これ。
それだけアゲアゲのわっしょいわっしょい状態だったこともあり、期待外れだったときの残念感はいかほどになるのか……という懸念もあったのだけれど。
実際に鑑賞してみたら、そのハードルをかるーく超えてきたからびっくり。
前半こそ、「ほーん」と真顔で観ていた自分。別につまらなかったわけではなく、普段はあまり観ないタイプの映画だったので(邦画かつゾンビもの)、「おもしろさ」よりも「興味」のほうが勝っていた感じ。そういう展開なのかー、演技の変化がすげーなーなどと思いながら、興味深く観ていた格好です。
一方で、ネット上の感想記事から「前半は37分のワンカットでストーリーが展開する」という話は聞いていたので、そのあたりは「本当だ! すげえ!」と素直に関心していました。ただ、自分の三半規管が弱さが災いし、途中から軽く気持ち悪くなるというトラブルが発生。短時間ならともかく、長時間の手持ちカメラの映像はさすがにキツかった模様。そういえば、『リリィ・シュシュのすべて』を観たときも酔った覚えが……。
とはいえ、それゆえに感じることのできた「違和感」も。ある場面を観ていて、ふと「──あれ? かわった?」と。ほかにも散りばめられていた「違和感」のうちのひとつとして、目に見える変化に自ら気がつくことができたこと。それが、個人的にはちょっと嬉しかった。
後半の展開については、少しでも触れてしまった瞬間、これから観る人の楽しみを奪ってしまいかねないのがもどかしいところ。上映後の館内で興奮気味に話す人たちの声を聞きながら、「ちくしょう! ワシも話したい! ズルい!」と叫びたくなるくらいには僕も話したがりなのじゃ……。さすがに他人の会話にツッコむほどの気概はないので、心の中で頷くだけのわかるマンになってた。わかる。
とりあえず差し支えのなさそうな要素を挙げるとするなら、こんな感じかしら……。
- ポスターの文句が文字どおりでビビった
- ゾンビもの・ホラー映画に忌避感のある人でも問題なく観れるはず
- 流血&微グロ表現はあるものの、よほど苦手でなければ大丈夫(劇中で「映画の撮影をしている」という前提から入るので、全体として「作り物」っぽさが感じられやすい)
- 特殊なサバイバルものかと思いきや、王道の成長物語……?
- 予想もしなかった方向に感情を揺さぶられて後半はヤバかった
- 心から「ものづくりって最高だよな!」と感じた
- 「ポンッ!」はマジで効果があるのでみんなでやってみよう!
ちなみに、ネット上では予告編も公開されていますが、こちらは観ないほうがいいかも。気になる作品は事前に知識を仕入れておきたくなる人もいるかと思いますが、本作はむしろ「周囲の評判に流されるミーハー」的なノリで観に行ったほうが幸せになれそう。事前に確認するのは、上映館情報だけでOKです。
今日は池袋のシネマ・ロサで観てきたのですが、チケット売り場には長蛇の列ができていたし、朝から晩まで計7回すべて満席だったとのことで、その人気ぶりが窺えますね……。
都内では3日から複数のTOHOシネマズで公開されるようなので、チケットも取りやすくなるのではないかしら。全国各地の映画館での上映も決定しているので、ぜひぜひ観に行ってみてくださいな。