ふと時計を見れば……朝の4:00。
気づけば、夢中になって時間を忘れるほどに遊んでおりました。
――というわけで昨日、Android版がリリースされた『はがねオーケストラ』。基本無料で遊べるスマートフォン向けアプリであり、「準リアルタイム戦術バトルRPG」を謳ったゲームです。ポチポチゲーじゃないよ! ターン制じゃないよ! マップ上を移動して戦う戦略ゲーだよ!
普段はあまり新作スマホゲームに手を出さない自分だけど、興味本位でプレイしてみたところ――気づくと、午前4:00だった。前々から好きな今野隼史*1さんのイラストにホイホイされ、「キャラクターかわいい!」「世界観良い!」なんて言ってたら、メインとなる戦術バトルパートも楽しんでいた格好。装甲車をカスタマイズしてドンパチ賑やかするの楽しい。
でもやっぱり、一番気に入ってるのは……値段だ。
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鉄と荒野の世界を舞台に、ちびキャラの「劇仕立て」で進む物語
荒廃し砂煙る大地で貧しく暮らす人々と、荒れ地を走る装甲戦闘車両【はがね】。本作『はがねオーケストラ』の世界観は、硝煙と冒険の匂いがする退廃的なイメージを色濃く感じるものですが、決して悲観的な空気は漂っておらず、むしろ明るく楽しいストーリーです(今のところは)。
そのイメージを担保しているのが、本作独特の「劇場仕立て」の物語展開。メインストーリーを進める際、ムービーの冒頭と最後には文字どおり「劇場」の舞台でお話が語られるような演出があり、他のスマホゲームでは見ない構成となっています。
画面上をちびキャラたちが縦横無尽に飛びまわる様は、どちらかと言うと、スーパーファミコンやプレイステーション時代のRPGを思わせるもの。等身低めのキャラクターたちが表情豊かに吹き出しでもって会話を繰り広げる様子は、どことなく昔のゲームを思い出して懐かしい。
「機械のような少年」と「人間のような機械」という、メインの1人と1体(?)のコンビも魅力的。
ちなみにムービーはフルボイスではなく、吹き出しでセリフが表示されるたびに一言分のボイスが入る程度。「機械」的な主人公ということもあってか、逆にそれがしっくりくるような印象もありますね。
もちろん、女の子もかわいい。まだリリースされたばかりということもあって、読む(プレイする)ことのできるメインストーリーは2話までだけど、キャラがみんな立っていておもしろかった。
「えー? たったの2話しかプレイできないのー?」と思われるかもしれませんが、本作は1話1話が結構長い。
1話と言っても複数のチャプターで構成されているし、それぞれに「戦術バトル」のパートも入るので。結果、2話のラスボスを倒してエンドクレジットを見たのが朝4:00だったわけですし……その長さは、なんとなく察してもらえるのではないかと。
結月ゆかり&弦巻マキとの超がっつりコラボ
そんな感じで、イラストに釣られてゲームを始めたため、ほぼ前情報もなくチュートリアルを進めていた僕氏。かわいいなー、おもしろいなー、と進めていたら……見覚えのある2人が出てきて、吹いた。
今野さん絵のゆかりん&マキマキだーー!!
そう、ニコニコ動画では主にゲーム実況プレイや解説動画でおなじみのVOICELOID、結月ゆかり*2と弦巻マキ*3が『はがねオーケストラ』とコラボしており、ゲーム中で何度も登場するのです。……こんなのスマホアプリじゃないわ! ただのゲーム実況動画よ!
2人はメニュー画面の各項目の使い方だけでなく、種類別に【はがね】の立ちまわり方なども教えてくれる解説要員。
ミッションをクリアすればユニットとしても加わってくれるし、今後もさらなるコラボが予定されているとか。ちなみに、2人はメインキャラとは逆に、ほぼフルボイス。
……というかこのゆかりん、妙にパロディネタをぶっこんでくるのはまだ良いとして、なんだかどこぞの大尉*4の姿が脳裏にチラつくような……と思ってたら、案の定。きゆみやま*5さんが調声として関わっているとのことでした*6。とんでもねぇ、待ってたんだ。
もはやコラボどころか、この2人だけでひとつのコンテンツになっているんじゃないかというレベルでむちゃくちゃ喋っているので、ゆかマキ好きな人は遊んでみるといいかも。ユニットとして使うこともできるし、育てればグラフィックも変わるそうな。マキマキのアホ毛をツンツンしたい。
複数の装甲車【はがね】を駆使して戦う戦術ゲーム
さてさて、すっかり忘れてた……もとい、メインなので最後に残しておいた「戦術バトル」パートについて。
冒頭でも書いたように、本作は多くのスマホゲームで見られるターン制ではなく、ほぼリアルタイムで戦闘が繰り広げられる「準リアルタイム戦術バトルRPG」となっています。
と言っても、自機である装甲戦闘車両【はがね】を直接操作するわけではなく、移動ルートと作戦行動をマップ上で指示する形。
はがね視点での戦闘画面はリアルタイムですが、指示を与えるマップ画面では時間が進まないため、 “準リアルタイム” を謳っているわけですね。
マップには「地形」の要素があり、場所によって車両の速度・防御力・旋回性などが変わるため、それらを戦術に取り入れて立ちまわる必要も。
当然、敵車両も動きまわっており、範囲攻撃を仕掛けてくることもあるので、「最初に指示を出したらあとは眺めているだけでOK」というわけにはいきません。
また、自機はもちろん敵車両にも複数の種類があるため、個々に対応しないと一気にボコボコにされることもあります。
「近接火器主体で攻めたら遠距離からの妨害でうまく攻撃が通らなかった」とか、「タンクの相手をしていたらいつの間にか囲まれて集中砲火を浴びてた」とか。
序盤は「索敵したうえで敵に向かって突っ込み、確実に射撃を当てる」だけでも割と勝てちゃいますが、後半のマップになればなるほど、むやみな吶喊は命取り。ボス戦でなくとも敵の数や出現パターンが増え、地形に応じて作戦を立てる必要が出てきます。この手に限る。
自機である【はがね】は、火器・胴部・脚部の3パーツで構成されており、火器は8種類、胴部と脚部はそれぞれ4種類に分類されています。
さらに、各車両には車長・砲手・操手の3名のキャラユニットが搭乗し、キャラごとにもステータス・スキルなどが備わっている格好。
要するに、【はがね】のカスタマイズ性はむちゃくちゃ高い。ちょっと装備を変えただけで戦闘時の動きが変わるので、あれこれ試すのが楽しいんですよね。火器ごとの最適解を探すのはもちろん、複数車両のコンビネーションも考慮した編成を試行錯誤するおもしろさもある。
――とまあ、あれこれ文字で説明するよりは、実際に動画を見るかプレイするかしたほうが早いと思うので、詳しくはそちらで! パンツァーフォー!
とりあえず、現段階で遊べそうな要素はざっと試せたかなーと思いますが、今後の展開も気になるところ。「アーリーアクセス」と書いているあたり、実質的にはどうやらβ版のようではありますが、非常にボリューミーかつ攻略しがいのあるスマホアプリとして、きっと楽しめると思います。