新年度が始まり、はや2ヶ月が過ぎました今日この頃。たまーに大学時代の友人と飲みに行くと、いつの間にやら転職していたり、異動になっていたり、相変わらずニートをやっていたりと、徐々に環境の変化もめまぐるしくなっている様子。
そうっすよねー、もう卒業して3年だもんねー。そりゃあ配置換えにもなれば、耐え切れず退職する人も出てくるってもんですよ。
──そんなことを漠然と考えていたら、思い出した。
僕ら2012年3月に卒業して社会に出た世代は、就活時代に「とりあえず3年は辞めずにがんばれよ!」と口を酸っぱくして言われてきた、ちょうどその「3年後」を生きているんだっけ、ということに。
社会的にも組織内序列的にはまだまだヒヨッコだとは思いますが、一応は3年間、社会の荒波にもまれたりもまれなかったりしながら生活してきたわけで。
就活当時には「それだけ言うなら、そのとおりなんだろう」と頷いていた「とりあえず3年」についても、それが本当に妥当なのか、自分たちなりに考えることのできる立場にあるのではないかしら。
そして、それを偉そうに語れる立場にあるかどうかは怪しいものの、現役就活生に対して、何らかの形でひとつの参考として伝えられたら、それは悪くないことなんじゃないかと思いまして。かるーく、ネタとしてまとめてみました(※やるつもりはない)。
「3年後」の世代から
そもそものきっかけは、Twtterでのやり取りでした。
1年前の過去記事。まったくリアルでは関わりのない同世代が集まる、「1989年飲み」とかやってみたら楽しそう。 #はてなブログ 1989年前後生まれ世代のブログをまとめたい - ぐるりみち。 http://t.co/o3AKhYFUMJ pic.twitter.com/yc3RVdR88N
— けいろー (@Y_Yoshimune) 2015, 6月 2
@Y_Yoshimune 時期が時期だけに、「現役大学生向けに平成元年生まれが就職を語るイベント」みたいなのにすれば面白そうですよね。大手から中小、フリーランス等々集めて。
— 佐藤航 ver5.0 (@satoko7) 2015, 6月 2
@satoko7 名案だと思います!というのも考えてみれば、浪人・留年なしでストレートに大学まで卒業していれば、ちょうど1989年生まれは社会人4年目になるんですよね。いわゆる「最初の3年」を超えた世代なので、就活生の近い立場から話ができる……のかもしれません。
— けいろー (@Y_Yoshimune) 2015, 6月 2
@Y_Yoshimune それなんですよ!タイミング的に面白い時期で、院を出てると違いますけど基本は「なぜ3年目で辞めなかったか」という話が出来るというw
— 佐藤航 ver5.0 (@satoko7) 2015, 6月 2
もうこの会話だけで完結しちゃってる感じはありますが、そんな感じ。「1989年生まれ」と縛る必要はないものの、2015年現在、3年間の社会人生活を経た世代(社会人4年目)からなら、現役就職活動生にちょっと違った形での助言ができるのではないかしらん? という話。
上の世代、あるいは就活の専門家からすれば、「若造が何を偉そうに」と思われるかもしれませんが、近年の “シューカツ” を経験しており、年齢が近い世代だからこそ話せる話題や相談もあるんじゃないかと思いまして。
僕自身、現役大学生の後輩とちょいちょい話す機会があるけれど、就活における悩みや問題は自分たちの頃と大きくは変わっていないように感じます(とは言え、時期の「後ろ倒し」という環境の変化は大きいと思います)。
就活をしていればもちろん、社会人の先輩たちと話す機会は決して少なくありません。説明会では「若手社員からのメッセージ」的なコンテンツもよく見られるものだし、積極的にOB訪問をしている熱心な就活生であれば、多種多彩な業界の先輩の話を聞いていることでしょう。
しかし、その十中八九はいずれも「特定企業の一社員」としての言葉であり、中には肩書きを持っているがゆえに話せない確執や、「働く」ことに対するネガティブな思いもあるのではないかと。その点、企業名や肩書きに左右されない「いろいろな社会人4年生」の話って、意外と需要があるんじゃないかと思うんですが、どうでしょう?
なぜ3年続いたかor退職したか、無職生活、結婚生活、etc.
先ほどの佐藤航(@satoko7)さんとのやり取りでも書きましたが、「会社員から就活生へのアドバイス」というよりは、会社員に限らないさまざまな「4年目世代」の話す、「社会人生活はこんな感じだよ!」的にゆるふわな語り口をテーマにしても悪くないのではないかしら。
むしろ特定の企業名や本名は出さずに、「大手メーカー勤務4年目」「会社経営3年目」「フリーランス2年目」「無職なう」などなど、それぞれが異なる不特定の立場から、多彩な切り口で話ができればおもしろそう。
転職経験者は、「なぜ転職したか」。
ずっと同じ企業に勤めている人は「なぜ3年以上続いたか」。
現役無職からは、「無職の生活について」。
──といったように、どれが良い悪いではなく、同じ「4年目」ながら明らかに違っている差異、もしくは共通点を探っていく形。そうすることで、学生時代には想像しづらかった「社会人」の姿を、朧げでも伝えることができるのではないかと。
「仕事」「働く」という視点以外にも、生活面の話をしても良いと思う。既婚者の視点、会社の寮生活、週末の過ごし方、お金の使い方の変化、働き始めてからハマった趣味、その他諸々。あ、もちろん、就活の話も(忘れてた)。
ものすごく実際的な、為になる話ができれば理想的なのは言うまでもなく。でもそれよかは、「不安を覚えつつ就職して、転職とか異動とかいろいろあったしダルく感じることもあるけれど、なんだかんだ楽しくやってるぜ!」くらいの気軽さでもいいんじゃないかな、と。
おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。
一対一はハードルが高い
そんなイベントがあったらいいなー、と思って検索してみたけれど、引っかかるのは街コンの募集ばかり。さっきも書いたように、そんなに年齢も変わらない若造が何を話せるんだ、とも思いますし、やるとしたら「就活イベント」というより「お話会」くらいの規模感なのかな、と。
現状、OB訪問をすれば社会人の話を聞くことはできますし、ネットを使えば特定個人とコンタクトを取ることも、可能と言えば可能です。さらに最近は、ソーシャルランチにCoffeeMeeting、TimeTicketなどのマッチングサービスもあり、十人十色の「社会人」と話すきっかけはいくらでもあると言って間違いないでしょう。
ただ、そうしたサービスの多くは「一対一」という縛りがあるため、見知らぬ他人との対面コミュニケーションに躊躇してしまうような学生さんにとっては、ちょいとハードルが高いのではないかとも。その点、「話す人」と「聞く人」の分かれているイベント形式なら、参加のための障壁は結構下がるのではないかしら。
……といった感じで、思いついたことをだいたいまとめられたので、この話はここまで。もし「ありかも!」という方がいらっしゃいましたら、どうぞ勝手に開催しちゃってください(丸投げ感)。需要がありそうなら、協力できる範囲で協力します。