先日、大学時代に所属していたサークルの追いコンに参加してきました。学生を辞めてからもう3年が経つのに、「追いコン」って言葉がいまだにしっかり来ないや。卒業などのタイミングで行われる飲み会で、「追い出しコンパ」の略だそうです。
自分が卒業してから3年――ということは、自分たちが4年生だったときの1年生が此度めでたく卒業した格好。つまり、現役生時代に直接つながりのあった世代が一通り社会に出た、ということになります。自分が卒業したわけでもないのに、謎の寂しさを覚えますね……。
何はともあれ、後輩の門出を祝う席。やっはー! めでてーぜー! とお祝いに参上した次第でございますが、蓋を開けてみると、同期の出席者が自分しかいない。下の既卒組は何人か来ているのに……みんな、忙しいのかな……? とその場では勝手に納得したのですが。
ところがどっこい。後で同期に聞いてみれば、「え? 誘われてないんだけど?」との話。それも一人でなく、聞いた限りでは全員が。どゆこと? 呼ぶならもっとお金持ってるイケイケメンメンの先輩を誘えばいいのに、なにゆえ半プータロー状態の僕だけ?
そんな、ちょっとしたトラブル(?)の中で思ったことをば。
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ざっくりとした経緯
簡単に経緯をまとめると、こんな感じです。
- そのサークルでは毎年、卒業に合わせて「追いコン」がある。
- 現役生の大半が参加するのはもちろん、OB・OGの既卒組にも連絡が行く。
- 「今年はなかなか連絡が来ないなー」と思っていたら、1週間前にお誘いのメール。
- 「他の卒業生にも連絡してる?」と尋ねたところ、「呼んでますー」との返事。
- ところがどっこい。行ってみたら、同期がいない。ぼっち。
- ついでに、メールを回してくれた本人も不参加。
- 「連絡もギリギリだったし、年度末だし、みんな忙しいんだろう」と1人で納得。
- 後日、同期と話す機会があり、聞けば「え?呼ばれてないよ?」との話。
- 他にも何人かに聞いてみたところ、「聞いてない」という総意。
- ど う し て こ う な っ た 。
自分にメールを回してくれた本人に聞いたわけではないので、その真意は定かではありません。が、有力な説としては、「全員に回すのは面倒だった。ただ、普段の飲み会から参加率の高かった自分だけが “とりあえず” 誘われた」というところでしょうか。
メールを回してくれた彼は、自分たちの卒業と入れ替わりで入ってきた世代。直接的なつながりはなく、飲み会の場でたまに話す程度の関係です。ただ、僕は既卒組にもお呼びがかかるような飲み会では高確率で参加していたこともあり、それで連絡が来たのかな、と。
実際のところ、「どの世代までのOB・OGを追いコンに呼ぶか」という決まりがあるわけでもなし。サークルの集まりに卒業生を呼ぶかどうかも、現役生の裁量に委ねられるものだとは思います。
――というかそもそも、わざわざ出欠を取る労力を払ってまで、関わりの少ない年上をたくさん呼ぶ必要があるかどうか、という考えがあってもおかしくないかと。
ただ、中途半端に呼んだら呼んだで揉め事が起こらないとも限らないし、「呼ばれれば喜んで行く!」というスタンスの卒業生が多いこともあり、ちょいとモヤモヤの残る飲み会となってしまったのでした。
「サークル」という集団における上下関係と、距離感
検索してみたら……。現役生からすれば、目の上のたんこぶでしかないのかも。
もしこれが、上下関係に厳しい体育会系のサークル、もしくは部活だったなら、「節目の集まりに先輩を呼ばないなんてけしからん!」とツッコまれかねないところですが、うちは文化系のゆるふわサークル。そこまで激おこぷんぷん丸な反応はありませんでした。
ただ、そのように曖昧な関係性の下でゆるゆるまったりと活動してきたこともあり、たまに今回のような齟齬が発生すると、ちょいちょい問題視されることになる。どうして呼ばなかったのか。なぜ一部にだけ連絡をしたのか。……かわいい後輩の門出ですしね。
でも一方では、「現役」と「卒業生」の区分けがなされてしまうと、どの程度まで関与していいのか、とその距離感を掴みづらい点もあると思うのですよ。
活動に口出しするようなことはなくとも、あまり頻繁に大学に顔を出しても煙たがられるかもしれないし、たとえ飲み会などに呼ばれようとも、それも「おっさんは自粛した方が良いんじゃないか……」と考えることもしばしば。
僕はその辺の気遣いがめんどいんで、「呼ばれたら行くお!」と喧伝しております。ついでに、「だから、呼びたくないときは呼ばないでね☆」とも。いや、言われるまでもないんでしょうが。それで却って気を遣わせてる可能性も否めないので、若干の申し訳なさががががが。
これがほかの、上下関係が明確に重んじられている部活だったら。回ってくる連絡には余計な文脈が関与せずはっきりしているので、確かにやりやすい一面はあるのかもしれない。
必要とあらば招集がかかるし、「出欠はしっかりと回答する」ことが求められ、逆に曖昧な答えは好まれない。呼ぶ側の後輩としても、見た目は「忙しいパイセンに来ていただいて恐縮っす!」という振る舞いをしているのではないかしら。自分たちが後輩のときを考えても。
ぶっちゃけ、今回の件に関しては「 “報連相” がなっていない!」と一口で片付けることもできるのですが、決してそれだけに限った問題でもないんじゃないかなー、と。
現役生からすれば、OB・OGとは年齢差もあり、ある意味で「扱いに困る」存在とも言えるんですよね。一方、卒業生側としてもあまり気を遣わせるのは申し訳ないと思いつつ、どこまで参加して良いものかと、距離感を測りかねているような印象がある。
でも一番は、学生時代を共に過ごした同期はもちろん、せっかく縁あってできた関係性を、程良い形で続けていくのが理想――なのではないでしょうか。
ただ、良好な関係を続けるためには、卒業生として、あるいは年長者としての立ち振舞というか、時と場合に応じた気遣いも大切になってくるのかな、と。
別にサークル・部活に限った話でもないけれど、 卒業生/現役生 という独特の区分けがある以上、その関係性ならではの距離感が求められるのかもしれない。
個人的には、「呼ばれれば行く」くらいのスタンスで良いかなーとも考えているのですが、どうでしょうか。だけど、今回みたいにみんな居るものかと思って行ってみたら、自分以外全員女子! なんてアウェイな状況はちょっと困る。せめて心の準備をオボロロロロロロr