パソコン?スマホ?文章を読む時はどの端末が読みやすい?


f:id:ornith:20140123113543j:plain
Kindle Paperwhite、HTL21、iPad、それぞれでKindle本を開いてみた。『聲の形(1)』より。

 

 家や図書館、喫茶店では、Macbookでブラウジング。
 移動中の電車の中では、Kindle Paperwhiteで読書。
 ちょっとした待ち時間には、Androidスマホでブログを巡回。

 

 僕は普段の生活の中で、複数の端末を使っています。日常的にインターネットにアクセスしている人であれば、パソコンとモバイル、少なくとも2つの端末を使っているのではないかしら。もちろん、今は「スマホひとつで事足りる!」なんて人もいるでしょうが。

 それぞれの端末によって、画面のサイズも様々、解像度も様々。同じ電子機器とはいえ、ネットサーフィンをしたり、本を読んだりしているときの印象が、結構変わってくるんじゃないかと、ふと思いまして。「読書感」とでも言いましょうか。

 読書をしたり、文章を読んだりするときに、集中しやすい、あるいは集中しにくい端末ってあるのかな?それぞれの端末について、自分なりの「読書感」をまとめてみました。

 

スポンサーリンク
 

 

たくさんの情報をまとめ見!基本で身近なパソコン

f:id:ornith:20140629190101j:plain

 一般にパソコンが普及してから、もう結構な時が経ちましたが、今なお、デジタルデータのやり取りや入出力をするにあたっては、パソコンさんが基本で当たり前の存在。

 インターネットをブラウズする“だけ”なら、最近はスマホがメイン端末ともなりつつある印象。このブログのアクセス記録を見ても、余裕で半数以上がモバイル端末から訪問してきているようなので。スマホすげー。

 

 では、文章を読むにあたって、パソコンの優位性はなんだろう?

 

 画面サイズの大きいパソコンは、大量の情報を瞬間的に画面上に表示し、まとめ見、流し見するのに向いていると、僕は思います。大量のコンテンツを一画面にどでん!と出して、その中から、自分の求める情報を取捨選択していく形ですね。

 例えば、企業・行政のホームページや、Wiki系のまとめサイト、もしくは、画像や動画が中心で、かつコンテンツ量が多いブログなどなど。

 画面サイズの小さいスマホなどでは、求める情報を探すために画面を動かし、必死にそれを目で追いかける必要がどうしても出てきてしまう。PCサイトをそのまま表示しても縮尺が合わないので、ズームする必要もある。もちろん、今では最適化されているサイトがほとんどでしょうが。

 

 一方、パソコンで「文章」を読もうとすると、本で読むようにはいかない。

 

 画面サイズが大きい分、本のように文字をびっしりと敷き詰めてしまうと、画面に表示される文字数も多くなり、正直、見づらい。それによって、読者の読む気を削ることにも繋がってしまいかねない。

 「ブログでは改行と段落を増やすように!」と言われがちなのは、そんな「視認性」を気にかけてのことだと思います。誰もが本を読むような感覚で文章を読むわけでもないので、「見やすさ」を重視した構成が自然と求められてくる。

 

 さらに、余計な情報が目に入ってしまうのも、パソコンの欠点かもしれません。サイドバーに様々なコンテンツが表示されていたり、至る所に広告が貼られていたり。

 その時に読んでいる文章以外のコンテンツに目移りしてしまう可能性があるので、それが集中力を乱す一因となっていることも否めないのではないかしら。

 

 まとめると、パソコンは大量の情報を一度に表示し、取捨選択するのには優れているけれど、ひとつの長い文章に集中し続けるには、余計な情報量が多すぎる、といったところでしょうか。

 パソコンで本を読んでいるという人をあまり見かけないのは、その辺りに理由があるんじゃないか、とも。

 

さくさくスクロール!コンパクトで読みやすいスマートフォン

f:id:ornith:20140629191925j:plain

 対して、スマートフォンはどうだろう。

 先に書いたように、大量の情報の中から特定のコンテンツを選別するには、画面の小さなスマートフォンでは難しいと思われます。

 しかし、ひとつの長い文章を集中して読んだり、複数の短めの文章を次々と読んでいくのであれば、スマホは有用なのではないかしら。

f:id:ornith:20140629193245p:plain
このブログをスマホ(HTL21)で表示したスクリーンショット。読みにくくはない……はず?

 他のブロガーさんの話を聞いても、「PCよりもスマホからのアクセスの方が多い」ということは割と耳にしますし、「行き帰りの電車内でWebニュースをチェックする」なんていう会社員さんも多いのではないでしょうか。

 また、最近話題のニュースアプリや、中高生に人気のまとめ系アプリも、コンテンツが一覧として表示され、興味のある記事を次々と読んでいく形。一冊の本と比べれば、どれも文量はかなり短めだけれど、スキマ時間にそれを消化していく分には、良い具合の分量であるようにも思います。

f:id:ornith:20140629194150p:plain
HTL21の画面スクリーンショット。Kindle版『嫌われる勇気』<より。

 また、指で横にページ送りしながら本を読める電子書籍も、結構なさくさく感があって、良い感じ。人によっては、「文字が小さすぎる」とか、「やっぱり紙の本が良い」ということもあるでしょうし、好みの問題かとは思いますが。

 僕個人の感覚としては、スマホは、短い文章も長い文章もまとめて、しかも集中していつでもどこでも読むことのできる、ちょうど良い画面サイズだと思っています。

 2000〜3000字くらいの記事をちょろっと読んでもいいし、10000字超の掲示板や論文をじっくりと読んでもいい。アプリを入れれば、電子書籍も読むことができる。

 

 ただ、「電子書籍」に限って言えば、やはり専用端末が最強かと。

 

数100冊の本をこの中に!電子書籍リーダー、Kindle Paperwhite

f:id:ornith:20130210162553j:plain

 電子書籍を読むなら、やっぱり専用端末。楽天のKoboやソニーのReaderもありますが、Kindleユーザーの僕は、AmazonのKindle Paperwhite。もう、これなしでは外出できない身体になってしまった。

 画面サイズは、ちょうど文庫本と同じくらい。文字がはっきりと読み取れる白黒のコントラスト。場所によって明るさ補正。暗い場所でも眩しすぎないライト。

 搭載された辞書機能で、知らない単語もすぐ検索。ハイライト機能で、気になる部分を選択、後で一覧を参照可能。ブックマークに自分のメモをつけることも。

f:id:ornith:20140629195826p:plain
Paperwhiteのスクリーンショット。Kindle版『ネトウヨ化する日本』より。

 正直、スクリーンショットでは何も伝わらないかと思いますが、Paperwhiteを代表とする電子書籍リーダーは、本当におすすめ!とにかく「本」に最適化された端末なので、電子書籍を快適に読むのであれば、他端末のアプリの追随を許さないかと。

 人によっては、読書習慣が大きく変わります。たまーに読む分にはスマホアプリでもいいでしょうが、月に3冊以上とか読むのであれば、ぜひぜひ。詳しくはAmazonのサイトか、下記記事あたりを参照ください。

 

まとめ

 以上、僕個人の考えをまとめますと、次のような形です。

 

  • 大量の情報から取捨選択、興味あるコンテンツを探し出したり、短いニュースなどにざっと目を通すのであれば、パソコン
  • スキマ時間を使って、ブログや掲示板、ニュースアプリなど、そこそこの量の文章を連続で、もしくは長い文章を手軽に読むのであれば、スマートフォン
  • 電子書籍をいつでもどこでも、集中して読み切ろうとするのであれば、電子書籍リーダー

 

 あと他に、コミックや雑誌など、イラストや写真を多く含んだ電子書籍を読むのでしたら、iPadなどのタブレット端末がちょうど良いと思います。画像の描画性に関しては、電子書籍リーダーだと読み込みが遅くてイライラするかもしれないので。

 

 みなさんは、どうでしょう?
 ニュースやブログや電子書籍を読むときは、何を使っていますか?

 

 

関連記事