すれ違う思春期の「好き」に身悶える映画『リズと青い鳥』が尊すぎて死んだ
冒頭5分、呼吸を忘れた。
中盤しばし、息を潜めた。
終盤に入り、息が詰まった。
最後の10分、息が止まった。
──呼吸困難かな?
──いいえ、尊みが爆発し、息の根を止められたオタクです。
映画『リズと青い鳥』を観てきました。
いやー、軽い気持ちで観に行ったところ、完膚なきまでに打ちのめされてしまった。何あれヤバい。愛しさと切なさと辛さと尊さの多重攻撃にさらされて、1日経った今も余韻が残っているんですが。この感じ、前にも味わったような……。
劇的な展開があるでもなく、衝撃の結末が待っているわけでもない。それなのに、90分間ずっと息を殺して、スクリーンに釘づけになっていた。上映中は動悸が止まらず、息苦しさは増すばかり。ど派手なアクション映画やサスペンス映画よりも、心の臓がバクバクしていたんじゃないかと思う*1。
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*1:こんなとき、僕も心拍数を計測していれば……。
2018年4月の話題〜イラク日報文学、サブカルムカデ委員長、前向きなネガティブ
どもどもー。桜が咲いたと思ったら、あっという間にゴールデンウィーク。このまますぐに梅雨に突入して、気がつけば夏になっているんじゃないか──と、季節の移り変わりが早く感じられるようになっている僕です。……加齢か。加齢だな!
世間的には連休ですが、なんとなく引きこもりがちな今日この頃。外に出るにもお金がかかるし、金欠気味な自分は、ほぼ近場で過ごすことになるんじゃないかなーと。後半にいくつかのイベントに参加するくらいで、あとはシコシコとパソコンに向かう形。まあそんな連休があってもいいでしょう、うん。
さて、そんなわけで、毎月末恒例「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナーです。末尾に2014〜2017年の「4月」のまとめ記事へのリンクも貼っているので、GWをぼーっと過ごすことになりそうな方は、暇なときにでも目を通してみてくださいな。
続きを読むGWに読書はいかが?さっくり読めるおすすめ本12冊
2019年版はこちら↓
新年度に突入し、桜が散り、早くも真夏日があったと思ったら、4月下旬。あっという間に5月も間近──つまり、ゴールデンウィークが目前に迫っている今日この頃でございます。はっやーい!
でもぶっちゃけ、連休中はどこへ行っても混雑しているのが目に見えているわけで……。むしろ、引きこもってコンテンツ消費に明け暮れるか創作活動に没頭するかしたほうが、よっぽど生産的なのでは……?
ならば、GWは読書に当てようじゃないか! ──と思い立ち、この2、3年ほど取り組んでいるのが、「積ん読消化&再読週間」としてのGW。最近読んだ本をざっと流し読みつつ、積ん読を手に取って消化する期間とするのです。ゴールデンウィークはブックウィーク。BW。
ということで本記事では、連休中に読み切れそうな、軽めの本をまとめてご紹介。最近読んだ本のなかでも、特に気軽に手に取って読めそうな本を選んでみました。
上から順に、「物語世界に浸る4冊」「日常生活を見直す4冊」「知的好奇心を満たす4冊」と題して、計12冊。本選びの参考になりましたら幸いです。
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- 物語世界に浸る4冊
- 『最後の医者は桜を見上げて君を想う』二宮敦人
- 『平浦ファミリズム』遍柳一
- 『恋の撮り方』たなかのか
- 『春と盆暗』熊倉献
- 日常生活を見直す4冊
- 『天才たちの日課』メイソン・カリー
- 『没頭力 「なんかつまらない」を解決する技術』吉田尚記
- 『ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか? ~不便益という発想』川上浩司
- 『内向型を強みにする』マーティ・O・レイニー
- 知的好奇心を満たす4冊
- 『読んでいない本について堂々と語る方法』ピエール・バイヤール
- 『世界を変えた10冊の本』池上彰
- 『語彙力を鍛える~量と質を高めるトレーニング~』石黒圭
- 『目に見える世界は幻想か?~物理学の思考法~』松原隆彦
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「なんかつまらん」を打破し「好き」を見つけるための技術『没頭力』
この世で一番強いのは、「夢中マン」だと思っている。
そう、いつだって、何かに「夢中」になっている人は最強に見えるのだ。
「無我夢中」という言葉にもあるように、 “自身(我)” を “無” くすほどの勢いで物事に当たっている人。批判や中傷の声も気にせず、自分の感情に従うまま、淡々と事に当たり続ける人。その姿はどこか現実離れしており、それこそ “夢” の “中” にいるようにも映る。
そして、そのように自然と「夢中」になれる人は、往々にして何かを成し遂げる。学問でも、スポーツでも、仕事でも、趣味でも。本人はただ楽しいから、好きだから取り組み続けてきただけ。にもかかわらず、ふと気がつけば、彼らは周囲に認められるほどの結果を出してしまう。
ゆえに、「夢中マン」は最強なのだ。
たとえ天賦の才能を持っていなくとも、「夢中になれる」というただそれだけで、一定以上の知識や実力が自然と身についてしまう。彼らの多くは凡人かもしれないが、それ以外の大多数が途中でやめてしまうことを鑑みれば、「夢中になれる」ことも一種の才能……なのかもしれない。
でも、それならば、こうも考えられるのではないだろうか。
自ずから「夢中になる」方法を習得することができれば、ある活動について一定以上の知識や実力を身につけつつ、毎日を楽しく過ごすことができるのでは──?
というわけで、そのような「夢中になる」方法を紐解いた本、『没頭力 「なんかつまらない」を解決する技術』を読みました。本書では「没頭」という言葉で表現しているけれど、「夢中」とほぼ同義と考えても問題はないように思います。
この本が取り上げているのは、即物的な快楽ではなく、意識高く語られがちな成功や承認でもなく、ある意味では自己完結的な「没頭」によって、毎日を楽しく過ごすための方法。なんとなくモヤモヤを抱えながら過ごしている人や、自分が夢中になれるものを見つけられない人に、ぜひともおすすめしたい1冊です。
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