昨日は、大好きなバンドのライブに行ってきた。
久方ぶりのディファ有明。3時間にわたって全力で叫び、歌い、腕を振り、モッシュに埋もれ――終わってみれば、全身びしょ濡れの汗だく状態。程よい疲労感を覚えつつ、最高に満ち足りた気分で会場を後にした。
終演後は、物販の列に並んでいたところをたまたま友人に発見され、その足でメシへ。
「最高だったよなァ!?」「マジヤバかったわー!!」と興奮気味に話すというより、「至高のセトリだった……」「尊かった……ありがとう……」と感慨に浸る感じ。海鮮丼を頬張り、ほどほどに語り合ったあとは、国際展示場駅で解散。僕もそのまま帰ろうか……と思ったのだけれど。
ディファ有明でのライブ帰り、なんとなく引き寄せられる、オタクの性。 pic.twitter.com/xrcJYH9cwH
— けいろー (@Y_Yoshimune) 2018年1月20日
それはさながら、夜の街灯に群がる蛾のように。
気づけば、ふらふらと東京ビッグサイトに引き寄せられている自分がいた。
だってほら……遠目にも光っているのが目立つし、なんかきれいやん? ……え? そんなことない? 静寂と暗闇の中で輝く逆三角形、良くね?
また一方で、ビッグサイトから振り返った先には、街灯が照らす夜の有明の姿が。そして、そこにはこれから帰路に着こうと駅へ向かう人波もあり――なんとなく、その流れに逆らいたくなったんですよね。
早朝から並ぶばかりで、ゆっくりと眺め歩く機会のなかった、夜の有明。食後の腹ごなしではないけれど……せっかくだし、ちょちょいととっとこハム太郎してみようかと。大好きなのは、夜回りと酒。へけっ!
というわけで、そんなに長い距離ではないものの、『国際展示場』駅から『東京テレポート』駅へ向かって、夜の有明を歩いてきました。ほとんど「夢の大橋」をお散歩しただけの内容なので、次があれば、時間をかけてお台場をぐるっと歩いてみたいな。
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改めて、東京ビッグサイト正面。
年末の冬コミ以来……20日ぶりだな!
土日にかけてイベントをやっているのか、広場にはテントやら何やらが設けられ、夜はロープで区切られ立入禁止になっていた。警備員さんもおり、あまり行ったり来たりすると不審者に見られそうだったので、ちゃちゃっと離れることに。
ゆりかもめ『国際展示場正門』駅付近。
まだ20:00過ぎにもかかわらず、すでに終電後のような雰囲気。走っている車はタクシーくらいのもんで、人通りも少ない。コミケ後は東京駅へ向かうバスの列でいっぱいいっぱいの発着場は、誰もいないベンチを街灯が照らすのみ。……幽霊が立ってても違和感なさそう。
何の変哲もない道路だけど、この感じ、好き。
街灯の光が照らしている範囲と、そうでない場所の路面の明暗が良い感じ。アクションゲームだったら、暗いところを歩かないと攻撃が飛んでくるタイプのステージ。
一定間隔で並ぶ人工物って、なんか良いよね……。
こちら、『国際展示場正門』駅の真横のビル。コミケ勢としては、「フードコートで腹ごしらえができてトイレもある補給地点」なイメージしかなかったけれど、「ワンザ有明ベイモール」という名前らしい。たった今調べて、初めて知った。すっごい今更感……。
――ってなわけで、「夢の大橋」を渡ります。
住所的には、ビッグサイトがある東側が「江東区有明」で、お台場海浜公園がある西側が「江東区青海」になるらしい。
これまた調べるまで知らなかったんだけど、夢の大橋は全長360m、最大幅は60mで、日本一幅広い歩道橋なんだとか*1。映画やドラマの舞台としてもしばしば登場するよね。
あと、若干気になっていた、橋の手前の洋風空間。何かと思ったら、結婚式場なんですねー。フレンチレストランなんかもあり、夜に来ても素敵な雰囲気。
「びっくりするほど人がいねえ!」と内心で思いつつ、とりあえず街灯を撮りまくってみる。さっきのワンザ有明ベイモールじゃないけど、街灯がどこまでも連なっているように見える感じ、好きです。
夢の大橋の直下、有明西運河を見ると、人工で作られた “運河” だけあって波もなく、凪いだ水面に光が映ってちょっときれい。
かと思えば、巡視船らしき船が橋の下を通過していくのも見え、しばらく眺めていても飽きなそうだった。ホテル? の壁面に別のビルの明かりが映っているのが見えたり、明滅する都心の夜景が見えたり。……ただし、やたらと光は見えるのに、人がいない。わぁい!
橋から内陸側を見ると、手前に首都高速湾岸線が走っており、お台場にそびえ立つ複数のビルが見え、その奥には――かろうじて、東京タワーと思しき橙色の光も発見。
ここより南、海の森公園(予定地)に行ったときにもそれと思しき影が見えた覚えがあるけれど、お台場からなら、東京タワーは意外と近いのよね。がんばれば歩ける距離。がんばれば。
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先ほどから視界に入っていたお台場のシンボル、パレットタウンの大観覧車が間近に見えるところまで来たら、すぐそこが東京テレポート駅。ここまで来れば人影も増えてきて、ほっと一息。
というのも、夢の大橋をほぼ独占状態で歩くのは楽しくもあったけれど、少しは物寂しくもあったので……。深夜の住宅街なんかもそうだけど、一定間隔で延々と並んでいる街灯って、どこかホラーな雰囲気があるというか、この世ならざる場所へ続いていそうな気がしません……? 僕だけ?
そんなこんなで、なにげに久々の「夜のおさんぽ」な話でした。
過去にも夜にぶらぶらと歩きながら写真を撮ることはあったけれど、やっぱり楽しい。――と同時に、今回のお散歩で改めて「三脚が欲しい!」という欲求も出てきた。
「夜景の撮り方」的な知識もなく、いかんせんノリと勢いだけで写真を撮っていだので、今まではあまり意識することもなかったのだけど……。今回、撮った写真を見てみて、「たしかにブレてるわこれ!」と実感。なるほど……だから三脚が必要なのか……。
一応、随分前にポチった安価な三脚は家にあるので、今回みたいなノリではなく、「今夜は街歩きをしよう!」と決めた日には三脚を持ち出してみようかなーと。あとはそもそもの撮影知識を身につけるべく、少しずつ勉強していきます、はい。たぶん。
そういえばポチるだけポチって積んでたシリーズ。
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*1:by Wikipedia(夢の大橋 - Wikipedia)