【ぶらり散歩】金曜夜に、中野から阿佐ヶ谷まで歩いてみた


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 意図せずシリーズ化してしまった模様。

 前回は先週の金曜夜。高田馬場駅から中野駅までを、ぶらっと歩いてきました。続く今回は、中野駅から阿佐ヶ谷駅まで。距離にして3km程度と短い道のりを、 “花金” の空気に紛れてとっとこ歩いてきました。

 

中野駅から、中央本線の高架下を歩いて行くだけ

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 ──というわけで、1週間ぶりの中野駅。特に用事があったわけではないのだけれど、むしろ自分以外の家族全員が「用事があるから晩飯は外で食ってくる」ということだったので。

 せっかくだし、「家でぼっち飯するよりかは、夜の街を歩いたほうが有意義なんじゃね?」という謎思考のもと、金曜夜の都心に繰り出した次第でござる。いざいざ、路線沿いをぶらり散歩。

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 整備中の中野駅前を眺め、さあ行くべと一歩踏み出そうとしたところ、聞き覚えのあるメロディが聞こえてきた。音の鳴るほうへ視線を向けると、そこにはギター片手に熱唱するおにーさん。

 遠くでは歌詞が聞き取れなかったため、「なんか聞いたことがあるような……?」程度だったのだけれど、近くまで来るとすぐにわかった。──まさかの女性ボーカル曲、しかもアニメソング、石川智晶さんの「アンインストール」である(『ぼくらの』主題歌)理 解 で き な い(褒め言葉)

 歌自体はかなりうまく、熱の入った歌声をしばらく聴いていたかったけれど、時間はすでに21:00過ぎ。ゆっくりしているとあまり長距離を歩くことができなくなってしまうため、駅に背を向けて歩き出すことに。去り際に聞こえてきた「カサブタ」、すばらしい選曲だ……。

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 残業を終えて駅へ向かうらしいスーツ姿の波に逆らうように、西へ進路を取る。真ん前には明治大学、右手に見えるはキリングループの本社ビル。どっちもでけえ。ってか、中野にあったのか。

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 オフィスビルや学校を過ぎると、しばらくは住宅街が広がる区画に。前回の高田馬場〜中野間の風景と大差はないものの、こちらのほうが何と言うか…… “ゆったりしている” 気がする。建物が変に密集していないというか、土地の隙間に余裕があるというか。

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 住宅と駐車場の中間に、鳥居を発見。こういった風景は日本全国どこでも見られるように思うけれど、それが人口密集地域になると、思いもよらぬところにぽつねんと建っていたりするからおもしろいよね。建物同士の隙間の謎空間とか。

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 20分ほどで大通りに出て、あっという間に高円寺駅に到着。

 高円寺は何度か来たことがある程度だけれど、調べてみると一風変わった喫茶店・カフェが多くて通いたくなるのよね。取材にも行かせていただいた「アール座読書館」さんは、本を読む場所としては究極に位置すると思う。「静謐」という言葉が似合う喫茶店を、僕は他に知らない。

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 そして高円寺と言えば、高架下にひしめき合う居酒屋の数々でしょう。オッサンの聖地とも言わんばかりに群れをなす赤ちょうちんと、軒を連ねる大衆居酒屋。1人じゃなければ入ってた。

 他方では、ぼっちでも入れそうなバーや定食屋さんもちらほらと見受けられたものの、入ったら最後、たっぷり飲み食いして満足してしまうのは確定事項。わずか一駅を歩いただけで今宵の街歩きを終えてしまうのももったいないので、ここは我慢して歩を進めるのです。

 後になって考えてみると、軽く一杯ひっかける形で入店するぶんには問題ないし、その辺の焼き鳥屋さんで買い食いしても良かったのよね……。どうしてあんな、腹をすかせながら歩いていたんだろう……。

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 赤ちょうちんを抜けると、一転して静かな雰囲気に。高架下には駐車場・駐輪場などが広がり、道を行くのは家路を急ぐ人ばかり。狭い空間にごちゃごちゃと集まる居酒屋もいいけれど、こういった静かな空間も嫌いじゃない。というか大好物です。ぐへへ。

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 高架下をひたすら真っすぐ進むと、向かう先はスーパーの光の中。一見すると寂しい空間にポツンと建っているお店だけれど、この立地って、実はかなり好条件なのでは。近くには他の店舗もコンビニもなく、帰り道にお買い物するご近所さんにとっても良い場所っぽいし。

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 線路沿いから再び高架下に戻り歩いて行くと、程なくして「阿佐ヶ谷アニメストリート」に到着。2014年に開業した、アニメ文化を発信する商業施設でござる。

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 オープン当初は話題になったものの、最近は表立ってニュースになることも減った気がする。店舗もしばしば入れ替わっているようで、何かしら中核になる話題店ができれば違ってくるのかな……と思わなくもないけれど。どないなんでしょ。VRとかダメなん?

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 高架下を抜けて左に逸れると、そこはもう阿佐ヶ谷一番街。数十店舗のバー、居酒屋、スナックなどが軒を連ねる賑やか空間に。

 と言っても人通りはさほどでもなく(時間のせいもあるかも)、「落ち着いた賑やかさ」と言うのがしっくりくる感じ。入り口の扉を開け放っているお店が多く、それぞれの店内の賑やかさが通りにも溢れ出てきて、自然な笑い声と話し声に満ち満ちている感じ。いい雰囲気だ。

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 そんなこんなで、あっという間に阿佐ヶ谷駅に到着です。

 21:00に中野駅を出発して、ちょうど1時間ほど。途中途中で道を逸れたり、気になるお店をメモるのに立ち止まったりしていたので、実際はもっと早く着けるのではないかしら。──どちらかと言うと、飲み会後の酔い覚ましに歩けばちょうど良かったのかもしれぬ。

 あと、前回は何匹かのネコ氏との出会いがあったけれど、今回は影も形も見当たらず。高架下はともかく、住宅街ならいてもおかしくはないのに……タイミングが悪かったのかなー。残念無念。

 前回と今回で微妙にカラーの違いも出ていることだし、不定期でこういった「街歩き」をやってみるのもおもしろいかもしれない。線路沿いばかりだと飽きてきそうなので、全く別の方向へ進路を取るとか。このまま行くとなると……目指すは立川、になるのかな。ガルパンはいいぞ。

 

 

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