買うだけ買ってすっかり放置していた、Amazonの『Fire TV Stick』。
これは簡単に言えば、「いろいろなWeb動画サービスを、テレビの大画面で楽しめるよ！」というデバイスです。
でもぶっちゃけた話、「そんなに大画面で見る必要……ある？」という疑問も。スマホ時代の今、わざわざ動画をテレビに映して見る必要性って、あまり感じられないんですよね。特に自分の場合、そもそもAmazonビデオを使っておらず、普段はパソコンでニコニコ動画を見る程度だったので。
以前はそんな事情もあり、特に必要性も感じていなかったFire TV Stick。ところが、最近になってついにAmazonプライムに登録し、自然とプライムビデオも見るようになりまして。
日頃からAmazonで動画を見るようになれば、自然とこのデバイスの存在も頻繁に目に入るようになり、徐々に物欲を刺激されるように。ここ最近は自分の周りでも「Fire TV Stickはいいぞ」の声を聞くようになってしまい……なんとなく流され、ポチっていた格好です。
で、実際に使ってみてどうだったのか。雑感を簡単にまとめました。
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Fire TV Stickでは、どんな動画が見られるの？
さて、まず前提として、『Fire TV Stick』では何ができるのでしょうか。
Amazon製ということもあり、「テレビ画面でAmazonビデオを見ることができる」というイメージが強いFire TV Stick。ですが、実のところはAmazonの関連サービスのみならず、「割といろいろできる」デバイスであるようです。予想していたよりも多機能だった。
Amazonビデオ（プライムビデオ）はもちろんのこと、視聴できる動画サービス＆コンテンツは多種多彩。おなじみの配信サービスの大多数が利用可能です。DMMもイケるよ！（意味深）
- YouTube
- ニコニコ動画
- AbemaTV
- Dailymotion
- NHK World
- TED
- Twitch ほか
- Hulu
- dTV
- Netflix
- GYAO!
- U-NEXT
- DMM
- ビデオマーケット ほか
これだけのサービスが利用できるということは、何も「Amazonプライム会員でなければお得に使えない」とは限らないわけで。極端な話、「YouTubeやニコ動をテレビで見たい！」という用途だけでも、充分に買う価値があると言えるのではないかしら*1。
あるいは、「Amazonプライム以外の動画配信サービスを使ってるよ！」という人でもOK。Hulu、dTV、Netflixといった定額サービスのいずれかひとつに登録している人はもちろん、複数のサービスを利用している人は、Fire TV Stickに集約して観賞できるようになります。
セットアップしよう
ほかにも、ゲームで遊べたり、音楽が聴けたり、スマホ・タブレットの画面をミラーリングできたりと、さまざまな機能があるらしいFire TV Stick。
そういった諸々はさておき、「何はともあれ、使ってみないとよくわからん！」ということで、まずはちゃちゃっとセットアップしてみました。──とは言っても、なんら難しい作業はありません。
① Fire TV Stickを開封し、内容物を確認する
- Fire TV Stick
- 音声認識リモコン
- 電源ケーブル
- 単四乾電池×2
- HDMI延長ケーブル
- 簡易マニュアル
② Fire TV Stick本体を電源ケーブルとつなぐ
③ テレビのHDMI端子にFire TV Stickをぶっ刺す
④ セットアップ画面が表示されるので、リモコン操作で進めていく
⑤ 言語を選び、Amazonにログインする
⑥ セットアップ完了
ここまで、およそ5分。……ね？ 簡単でしょ？
余談：音が出ない！
ちなみに、人によっては「音が出ない！」トラブルに見舞われる場合もあるとのこと。ミュートになっているわけでなく、音量がゼロということもなく、だけどなぜだか音が出ない……。自分もセットアップ後、そんな現象に襲われました。
Amazonのヘルプページを探してみたところ、「Dolby Digital Plusをオフに設定する」ことで解消されるケースが多いそう。Googleで検索してみても、同様の対応をしたら解消されたという人がちらほらと散見されました。
ところがどっこい。自分の場合、同じようにやってみたのに、それでも音が聞こえなかったのです。なんでじゃ……初期不良か……！ と思いつつ、試しに再接続してみたら……直った。
……はい、そうです、接続不良です。テレビのHDMI端子部分に埃がたまっていたのか、うまく接続されていなかったようでした。はっはっは……そんなこともあるさ！
プライムビデオ、ニコニコ動画、デジタルミュージックを利用してみた
ちゃちゃっと設定を終わらせたら、実際に動画を観賞。まずは普通に、「Amazonビデオ（プライムビデオ）」を見てみます。
ホーム画面を確認すると、ちょうどパソコンのほうで見ていた『NEW GAME!!』が一覧にあったので、そちらを選択。さて、どんな感じで映し出されるのかしら……っと。
すげえ！ テレビ画面にアニメが映ってる！（？）
テレビではあまりアニメを見ないおじさんなので*2、一周まわって新鮮に見える不思議。ネット環境・通信速度によっては低画質モードになることもありますが、画質も音声も問題なし。むしろ大画面なぶん、いつものパソコンで見るよりもきれいに見える。ひふみんかわいい。
せっかくなので、普段の視聴環境・MacBook Air (11-inch, Mid 2012) を前に並べて置いてみた。
──まあ、この辺はその人の家の視聴環境次第、テレビのサイズや種類によりけりだと思うので、比べたからどうこうという話ではないのだけれど──それでもやっぱり、画面が大きくなると印象が変わりますねー。画面が暗くてすみません。
続いて、ニコニコ動画を視聴。
アプリをダウンロードし、ログインします。
トップ画面……なんですが、なんか、僕の知ってる “ニコ動” と違うぞ……？ こちらのほうが見やすく思えるのは、いつもと違った新鮮さを感じるせいかしら……。
とりあえず、試しに見るならやっぱり “アレ” でしょう。
──ということで、ちょちょいと検索。
赤字ビッグがいつもより大きく見える以外は、特に違和感ないっすね。わーい！ たーのしー！ 関係ないけど、このときはまだ騒動が起きる前だったのだ……つらいのだ……。
普段使いするぶんには、ニコ動を大画面で見る必要は特にないかもしれませんが、イベントやオフ会でわいわい楽しむには良いかも。アニメの一挙放送とか、絶対盛り上がるでしょ、これ。
また、前述のように、動画以外に音楽やゲームを楽しめるのもFire TV Stickの魅力。Amazonデジタルミュージックで購入済みの楽曲のほか、プライム会員であれば、プライムミュージックの対象楽曲が聴き放題。いくらでも使いようがありそうですね。
不要といえば不要、プライムビデオのヘビーユーザーにはおすすめ？
以上、今更感はありますが、『Fire TV Stick』を使ってみての第一印象でした。
実際に触ってみたうえでの感触としては、「大画面にこだわらないなら不必要かも」と思いつつ、でも同時に、「日常的にプライムビデオを見ているなら、買って損はなさそう」という感じ。必須ではないけれど、あったらあったで重宝しそうな印象を受けました。
もちろんAmazonビデオに限った話ではなく、「普段からネットの動画サービスを利用している人」全般にも当てはまるものかと。大画面で見られるに越したことはないし、もし「ながら見」OKな人であれば、テレビでネット動画を見ながらパソコンで作業を──なんて使い方もできそう。
あと、これは気のせいなんじゃないかとも思うけれど、ニコニコ動画はテレビのほうが見やすいように感じました。純粋に「画面が大きくて見やすい」だけでなく、「コメントと動画中の文字、両方が読みやすい」ようなイメージ。ダラダラ視聴がはかどる。
個人的に嬉しいのが、「音楽PVやMADムービーが大画面で見られる！」という点。作品制の強い「音楽＋映像」のコンテンツが昔から好きだった一方で、それを大画面で見る機会はあまりなかったので……。これまでPCで楽しんでいたそれらを、しばらくは存分に楽しむつもりです。
そんなこんなで、一口にまとめれば、「Fire TV Stickは、思いのほかいいぞ」といった感じかしら。購入を悩んでいる方の参考になりましたら幸いです。
