上野には普段からよく足を運ぶ。けれど、いつもメシに悩む。
谷根千方面から歩いてくるにせよ、秋葉原から御徒町を通って向かうにせよ、いかんせん「お店が多すぎる」のです。
優柔不断っぷりに定評のある自分としては、あっちへうろうろ、こっちへうろうろと目移りし、気づけばあっという間にお昼すぎ。結果、チェーン店で落ち着く。
最近は『とんかつ 山家』のロースかつ定食のコスパの良さを知り、困ったときには自然と足が向いてしまう。
上野『とんかつ 山家』のロースかつ定食は750円でボリュームたっぷり! - ぐるりみち。
……でも、やっぱり新規開拓もしたいじゃん? 昔ながらの純喫茶も魅力的だし、近年はシャレオツなお店も多くできているらしいですしおすし。メモってる店は、実は結構ある。
そんなお店のひとつとして、今回は蕎麦屋『喜乃字屋』さんでお昼ごはんをいただいてきました。夜は“蕎麦バル”として、角打ちワインスタイルのお店になるそうな。何それ行きたい。
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上野公園すぐ横、さくらテラスの1階にて
上野駅前の「上野松竹デパート」があった区画に2014年、新たにオープンした複合商業施設がこちら、「上野の森さくらテラス」。
かなり新しい施設であるにも関わらず、外国人観光客はみんなアメヤ横丁のほうに吸い込まれているのか、さほど混雑していない模様。
多くの飲食店が3階建てにひしめき合う建物でありながら、実は3階部分は上野公園に直結。エスカレーターを使って上野の森美術館のすぐ横に出ることができ、西郷どんの像が出迎えてくれるのです。
上野に頻繁に訪れる人でも意外に知らないらしく、友人に話したらびっくりしてた。
その1階部分、施設の入り口として目立つところにあるお店が、こちらの『喜乃字屋』さん。
「蕎麦は生粉打ち ワインは角打ち」の文字が存在感を放つ、駅前のレストラン&バルでございます。
一瞬、“全部十割引”に見違えて、「実質タダ!?」なんてアホみたいなことを考えたのは、きっと僕だけ。……蕎麦粉100%使用の「十割蕎麦」のことですね、はい。
立て札には、かわいらしい字体とSNSアカウントの宣伝が。あまり、お蕎麦屋さんっぽくない(?)
それもそのはず。夜は“角打ちワインスタイル”を謳っており、さらには女性向けの変わり種メニューもあるなど、カジュアルなお蕎麦屋さんとしてのコンセプトを掲げている模様。
フォアグラエスプーマもり、ハラペーニョ冷やかけ、めれんげとろろ蕎麦などなど――さすがに頼む勇気はなかったので、興味のある方はぜひ現地で実食をば! レッツ・ハラペーニョ!
というわけで、注文したのはこちら。もりそば(かけそばも選べます)に小サイズの天丼がついた、半天丼セット(780円)。
おそらく女性を意識しての「半」なのではないかと。いっぱい食べられる人には、天ぷらの種類とご飯多めの天丼セット(900円)もあります。
お蕎麦は普通にチュルチュルと違和感なく食べられる味ながら、そこそこコシもあって良い食感。
出汁も好みの薄味で、蕎麦湯にして飲むとおいしかった。お酒と一緒に食べたあと、最後にゴクゴク飲みたい感じのアレだ……!
小さなお椀にちょこんと盛られた半天丼は、見た目がまずかわいらしい。
ただ、「半」の割には天ぷらの種類も決して少なくなく、海老、ししとう、さつまいも……だったかしら(うろ覚え)。
あと……そうだ! 卵の天ぷらだ! とろ〜り半熟卵の天ぷらは、卵好きにはたまらない一品。これがついてくるだけで、天丼セットにする価値がある。間違いない。これまたお酒と一緒に食べたら、さらに最高なんだろうなあ……。
今回はお昼に訪れましたが、次は夜にでもふらっと立ち寄りたいところ。晩ごはんにはもちろんのこと、上野公園でポケモンGOを遊んだ帰り際に軽く一杯……というのも悪くないかも。うふふ。