一人でタクシーに乗ったことがない


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 「社会に出て物欲マンになったけれど、生活が安定しないので節約マンとして生きている」というタイトルが思い浮かび、そのノリでブログでも書こうかとパソコンに向かったところ、黒猫さんからお荷物が届いた。Amazonプライム会員になってから、初のお買い物である。

 箱の中身は、Chromebookとその他諸々で、数万円の出費。とても「節約マン」を名乗るなぞ許されない額である。……だって、4年は使い続けているMacBookたそがそろそろ限界なんだもん! 1〜2時間そこらでバッテリーが死んじゃうんだもの! あと、プライムデーでガルパンも買ったぞ。

 

 

 そんな話はさておき、ノマド的節約術』さんでインタビューしていただきました。「お金に関して無頓着な人間だけど、大丈夫なんです……?」と尋ねたところ、「ぜんぜんおっけー☆」とのお話だったので、おどおどと喋らせていただいた格好です。楽しかった。

 こうして読み返してみると「節約」というより、過去にブログで書いてきたことの総集編っぽくなっているようにも感じられて、申し訳なさ半分、ありがたさ半分という気持ち。自分もたびたび調べ事でお世話になっていたサイトなので、感無量でござる。よかったら読んでくださいなー。

 

一人でタクシーに乗ったことがない

 ところで、こちらのインタビューに際して準備をするべく、あれこれと考えていたとき、気がついたんですよ。ひとり映画も、ひとりカラオケも、ひとりライブも、ひとり花火も、ひとり旅も普通にやっているのに、自分には「ひとりタクシー」の経験がないという新事実。

 で、この「一人でタクシーに乗ったことがない」って、自分の金銭感覚を端的に表しているポイントでもあるんじゃないかと、ふと思いまして。

 単純な話、「それほど慌ただしい生活を送っていないから」の一言で済ませることもできる。分刻みで人と会うような仕事に就いているわけでもなく、待ち合わせには早めに向かうし、基本的には電車・バスで行けるところへしか足を運ばない。会社員時代は、営業車があったし。

 

 とは言え、「普通ならタクシーを呼ぶし、そうしたほうが楽なんじゃね?」という場面に遭遇したことも、過去に何度もあったように思う。

 例えば、千葉のド田舎で終電を寝過ごし、ホテルはおろかコンビニすらない駅に放り出されたとき。普通なら駅前のタクシーに飛び乗るところを、Googleマップで家までの距離を確認して、「10kmなら2時間で歩けるな!わぁい!」と人っ子一人いない真っ暗夜道をとっとこ帰ったとか。

 あるいは、愛知県の離島・佐久島を訪れ、レンタサイクルで島めぐりを満喫したあと、本州に戻ってきたら帰りの路線バスがなかったとき。これまたバス乗り場にタクシー会社の電話番号が書かれていたところを、「10kmなら(略)」で車行き交う国道をずんどこ戻ったとか。

 

 もちろん、同行者がいるなら話は別です。目的地が決まっている道行きで、最短の交通手段がタクシーならそうするし、料金も折半しまする。車中では会話を楽しみながら向かうこともできるし、体力も温存できるし、一石二鳥。何も文句はございません。

 ただ、自分一人のときは、タクシーに乗ることで短縮できる「時間(メリット)」と必要となる「料金(デメリット)に対して、自分の足で歩くことで得られる「体験(メリット)」と消費される「体力・時間(デメリット)を考慮すると、決まって「徒歩」に軍配が上がるのです。

 

 というか、そんなお金やら時間やら、ややこしいことを考えるまでもなく、おそらく僕は純粋に「歩く」のが好きなんだろうな、と。とっとこ歩くよ。すみっこ歩くよ。

 そりゃあ疲れるし、無駄にかかった時間のせいで他の活動ができなくなる面はあるかもしれないけれど、自分の足で歩くのは、楽しい。いつもは車や電車で通る道も、自身の歩幅と視線の高さから見れば、新たな発見がある。そこが見知らぬ土地ならば、ただ歩くだけでもおもしろい。

 

 こういった移動手段に限らず、ある場面で「節約」することによって、何かしら他の「体験」や「価値」が生まれるケースって、結構いろいろなところに転がっているんじゃないかしら。

 あえて「お金を使わない」方法を選んだ際には、その選択の先にも意識を向けてみる。財布を閉まったことで得られる「体験」の存在を知ることで、躊躇なく行動に移すことが可能になるだけでなく、時にはそれを楽しむことだってできる。逆に、お金の使いどきには全力で、後悔なく。

 

 ……でも、タクシーを全力で駆使したぶらり旅とかも機会があればやってみたいし、昔はあちこちへ乗り回していたチャリ小僧だったからロードバイクにも興味があるし、最近はポケモンGOの影響でキックボードなんかも気になりはじめてあばばばば!

 

 

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