「草枕」公式サイトより。
内幸町の喫茶店、「草枕」さんにお邪魔してきました。
親父がどこかのブログで知って興味を持ったらしく、お袋と2人で行ってきたらしい。かなり満足した様子で「あそこはいいぞー」と勧められたので、乗っかってみた。
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新橋駅から、徒歩10分
お店の最寄り駅は、都営三田線の内幸町駅。
ですが、虎ノ門駅と新橋駅のちょうど中間辺りに位置するので、そちらから徒歩で向かうことも可能です。
ということで、僕は新橋駅から徒歩で向かいました。
新橋駅からだと、約800mほど。徒歩でおよそ10分の距離です。
ちょっと入り口が小さいのですが、「珈琲」の看板が外に出ているので、通りがかりでパッと見てわかるはず。
うーむ……少し入るのをためらう小ささですね……。中が見えないと不安になっちゃう系男子なのです。定食屋さんとか入りづらい。
他に目的があれば通り過ぎていたところですが、今回はこちらを目的に新橋まで足を運んだので、ためらうことなく突入でござる。場違い感が出ませんように!
クラシックの流れる、物静かで落ち着いた雰囲気
自動ドアを開けて店内へ入ると、奥から「いらっしゃいませ」の声。品のある、穏やかな声色。決して、「らっしゃーせー!」的なものではない。
店内奥はこんな感じ。お店のホームページの写真です。実際は、照明がもうちょっと明るいかな。テーブル席がいくつかと、奥にカウンター。非常にコンパクトな店内で、落ち着いた雰囲気。ホッとする感じ。
「お好きなところへどうぞ」と勧められるまま、カウンター席へ。だって、ものすごい目を引くものがずらっと並んでいるんだもの。上の写真にもありますが、「本」ですね。
お店のホームページで見られる「メニュー」はシンプルですが、実際はもう少し豊富でした。
ジュースやミルク、それに、コーヒーは濃さが選べます。1時間ほどゆっくりとしていましたが、コーヒーは「濃いめ」を頼むお客さんが多かったです。皆さん、常連さんなのでしょう。
メニューを見て、「初来店だし、やっぱり基本のコーヒーかな……」とちょっと考えて、結局、気になっていた「冷たい牛乳珈琲」を注文。「珈琲牛乳」でも「カフェラテ」でも「カフェオレ」でもないんですね。うむむ?
それと、一緒に「和三盆のお菓子」も頼みます。好きなんです、はい。待っている間は、お冷をちびちびと飲みつつ、周囲をきょろきょろと観察。
ほかのお客さんは、テーブル席でまったりと会話している初老の夫婦と、入り口近くの席で何か作業をしている、ガタイのいいお兄さん。
そして、カウンター席にはノートパソコンに向かっているお姉さんと、マスターと雑談に興じるおじ様。親しげな様子で、明らかに常連さんですね。
カウンター上にはレコードプレイヤーがででんと鎮座し、店内を程よい音量で流れるクラシック曲が、お店の心地良い空気を作り出しているような。
プレイヤーの脇にレコードジャケットが立てかけてあるので、今、流れている曲が何か知ることができます。べ、べーとーべんくらい、しってるし!
そして何よりも気になるのは、目の前にずらっと並ぶ文庫本たち。
適当に羅列すると、『自省録』『人生論』『読書について』『いきの構造』『檸檬』『文章の話』『東京日記』『葉隠入門』『羅生門』『真理先生』『銀河鉄道の夜』『辺境・近境』『村上朝日堂』『恋愛論』『風立ちぬ』『火の鳥』、などなど。
あと、やっぱりありました。『草枕』。マスターが忙しそうで聞くタイミングがなかったのですが、やはりそういうことなのかしら。
そうそう、カウンターでは、ナイスミドルなマスターと、女性の店員さんが作業をしておりまして、このお二方の物腰がとても柔らかく、かつ低姿勢で、好印象しか抱きませんでした。
食器と食器が軽くぶつかるような、ちょっとした音にも「失礼しました」とお詫びを入れ、珈琲を出すときにも「お待たせ致しました」と深々。
逆に謎の申し訳なさを感じそうになるけれど、まったく “硬い” 印象は持たず、むしろ “柔らかな人柄” という言葉がしっくりくるようなお二人でした。
程なく、お菓子と珈琲が出て参りました。
牛乳珈琲は非常にあっさりとした口当たりで、苦くなくまろやかすぎず、程よい味。
たしかに、牛乳の比率は高そう。当日は暑かったこともあり、ごくごくと気持ちよく飲めそうでした。実際は、ちびちびと飲みましたが。もったいなくて。
和三盆のお菓子。
こちらは、口溶けの良いまろやかさがたまらない。これを一緒に注文したことで、シロップをほとんど使わなかったくらい。ちっちゃな金平糖もかわいい。
ちびちびと飲みつつ、つまみつつ、1時間ほどまったりと過ごしました。
この後に打ち合わせがあったので、それに関する内容を考え、メモ帳に書き書きしつつ。パソコンに向かってキーボードをカタカタカタカタ……ッターン! とするには、お店が静か過ぎますね。カウンター席のお姉さんも、ほとんど「カタカタ」はしていませんでしたし。
それよりは、ぼーっと考え事をしたり、読書をしたり、書き物をしたりするのにぴったりの空間。結構、有名人や業界人も訪れる場所らしく、検索してみると、そのようなレポート記事がちらほらと見つかります。人気なんですねー。
店舗情報
- 公式サイト:草枕
- 営業時間:10:00~23:00(土は18:00まで)
- 定休日:日・祝日
- アクセス:都営三田線『内幸町』駅A3口 徒歩2分
- 住所:東京都港区西新橋1-10-1 日美ビル 1F(地図)
- 周辺のお店:ぐるなび 新橋×カフェ