オフ会に参加して感じた、ネットとリアルを同期させるモノ


 月初のまとめ記事にも書きましたが、8月は諸々のイベントに参加する機会があり、ひっじょーに刺激的な1ヶ月でありました。

 有名なブロガーさんの中にまざってモニョモニョしたり、初めて「はてな」の集まりに参加して隅っこでブルブル震えていたり。楽しかったですよ! 嘘じゃないよ! ほんとだよ!

 そのような経験を通して感じた、「ネット」と「リアル」の境界線っぽいことについて、つらつらと。前半は個人的な振り返りなので、すっ飛ばしても問題ありません。

 

これまでに“つながった”皆さん

 思い返してみると、このブログ「ぐるりみち。」を更新するようになって、初めてリアルで “つながる” ことになったのは、4月のことでした。

 昨年末くらいから購読し、自分のブログでも時たま紹介させていただいていた、ぼくら社の中の人にお誘いいただいたことがきっかけ。建物の前で何度も深呼吸してから、エレベーターに乗り込んだことを覚えています。



 

 その興奮が覚めやらぬ翌月、今度は弊ブログの読者さんから、「良かったらお茶でもしませんか?」というメールが。

 当時はまだ、記事を読んでくださった方から直接、メールで感想を頂くようなことは少なかったので、めっさ喜び飛んで行きました。

 同世代ながら、自分とは異なる働き方・世界でつながりを持って、積極的に行動しているという話を聞いて、並々ならぬ刺激を受けました。逆に、こちらからは有意義な話ができなかったように思えるので、その点は申し訳なさも。

 

 6月は、2つの記事をきっかけに、2人の方から連絡を頂きまして、都内でお会いすることになりました。

 1人は、「無職やべえ」という記事を読んで連絡をくださったそうで、社会人としての働き方や「稼ぐ」ことに関する考え方など、たくさんの助言をいただきました。

 正直、これまで20余年生きてきて、全く別世界で精力的に活動されているとのことだったので、刺激が強すぎてあばばばばー! といった格好でした。本当に感謝しております。

 

 

 もう1人は、ブログ「らふらく^^」のスズキさん。「同世代の人のブログって、どんなのがあるんだろー?」という記事で取り上げさせていただいたところ、Twitterでつながって、実際にお会いすることになりました。

 その後も、ブロガーの飲み会にお誘いいただいたり、自分も関心のある分野で活躍されている方を紹介していただいたりと、非常に多彩な機会をもらってばかりでございます。いつもありがとうございます。いつか恩返し致します。……た、たぶん! がんばる!

 

 

 そして8月は、冒頭のまとめ記事にも書きましたが、青二才さん主催のはてなブロガー食事会と、ブロガーズフェスティバルです。

 思えば、ここに来てようやっと、「はてな」界隈の皆さんと会ってお話したんですよね。いつフルボッコにされるのかとビクビクしておりましたが、まったりとした飲み会で楽しかったです。ありがたやありがたや。

 

 

 他にも、ちょくちょく食事会やお茶に誘っていただき、ありがとうございます。

 

ネットの人格をリアルの顔とをつなげる「記号」の存在

 前置きが長くなりました。

 そんな、「ブログ」という、ネットでの活動を前提にしている人同士がリアルで顔を合わせたとき。その相手とのネットでの関係性によって、その人をその人たらしめるものが異なっているように見えて、おもしろいなーと感じたのです。

 

 一口に言えば、「どうやって自己紹介しよう?」という点です。

 

 例えば、前述のぼくら社さんやスズキさんとお会いしたときのようなケースでは、問題ありません。お互いにブログを読んでいることが前提となっているので、なんとなーく相手の人となりや興味関心が分かりますし、「あの記事おもしろかったですー!」と、話題も事欠かないので。

 問題は、自分も相手も、互いに互いを全く知らない不特定多数の集まりの中に入ったとき。

 

 

 こちらのイベントに参加したときの懇親会が、まさにそうでした。HENTENNA PROJECTのフチガミさんのツイートで知って参加したので、フチガミさんを見つけて挨拶することはできたのですが、他は知らない人ばかりで、相手も自分のことを知らない状況。

 そんな場所に人見知りを放り込んだら、そりゃもうやばいっすよ。保護色を使って、壁に溶け込みたくなりますよ。まったく、どうかして……同化してるぜ!ゴホンゴホン

 

 ところが、他の参加者さんは慣れたもの。

 

 ブロガーさんだったり、ライターさんだったり、編集者さんだったりという方々が、肩書きの書かれた名刺を持って交換して回る光景。企業の外に出て初めて知る、「名刺」と「肩書き」の重要性。なるほど。たすけてママン。

 名刺がないので、やむを得ず口で説明することになるのだけど、これがまた恥ずかしい。

 

「あ、えっと、『ぐるりみち。』っていうブログをやってまして、はい。あ、いや別に個人の日記レベルなんですが、まあ好き勝手に、あ、HNは“けいろー”です、ええ」

 

 ……う、うわあああああああああああああああ!!!!(頭を壁に打ち付ける)

 

 で、その場で初めて知ったのが、Facebookの使い方。「すみません、名刺ないんで……」と話したところ、「じゃあ、Facebookアカウント教えてくれます?」との返答。なるほど、そういう使い方があったのか! Twitter民でごめんなさい!

 そんなわけで、名刺と肩書きの重要性、ついでに、Facebookは意外とまだメジャーに使われていて、ネットとリアルの関係性を行き来する媒体となり得ること、などを学んだのでした。それと、ブログ名とHNを語るのは、恥ずかしい。慣れるまでは。

 ……でもこれ、単に僕がコミュ障っぽいだけなんじゃばばばばば!

 

たったひとつの便利な「ID」

 どこに行っても名刺交換。やばし。こんなんじゃ、ただ空気の読めない無名無職泡沫ブロガーがうろついているだけだと思われてしまう。いや、実際そうなんですが。

 そんな中で唯一、毛色が違ったのが、先のはてなブロガー食事会。20代後半から30、40代と、幅広い層が参加されていたようなので、「名刺だー! 名刺が出るぞー!」と身構えていたところ、そんなことはなかった。

 

 そうなんです。はてなには、「ID」という便利な「肩書き」があったのです。

 

 正直に申しまして、参加者さんの中には、名前をお聞きしてもピンと来ない方が結構いらっしゃったのですが、「ID」もしくは「アイコン画像」を説明した途端、「ああ! あの人かー! 見たことある!」と、しっくりくるんですよね。さすがはコウモリさん。

 さらに、それで分からなくとも、日常的にはてなに接している人であれば、「代表的な記事」を聞けば分かることもあるという。実際、その説明で僕のことを把握してくださった方もいらっしゃったようで、ひとつでもヒット記事があると便利だなー、と思った次第であります。

 

 また、ブロガーズフェスティバルで「はてな」界隈の方とお話したときは、「ブログ名」で伝わった人もいたようなので、やはりタイトルは重要かと。

 逆に、僕の場合はハンドルネームが認知されていなかったようです。たまに記事がホッテントリする程度のブログなので、「あ、たまに入ってくるブログだ」と、コンテンツとしての記事が個別に評価されているような印象。積極的に名を売るつもりはないので、それはそれで。

 

 こうして見てみると、ネット人格をリアルに持ってきて交流するとき、話す相手や環境によって、「何」がその人をその人たらしめているかが異なってきて、おもしろい。

 

 全く知らなければ名刺が必要になってくるし、相手のブログや作品を知っていれば、リアルの顔と結びつけるのは割とたやすい。

 同じプラットフォームを使っていれば、そこでのIDやHNが通じる場合もある。件のはてな食事会に関しては、その点で、昔ながらのオフ会が想起され、どことなく懐かしさを覚えました。

 そんなこんなで、何が言いたいかと申しますと、アレです。

 

 ブログ名やハンドルネームは、よく考えて決めよう。

 

 という、至極当たり前の教訓でした。
 もちろん、そもそもリアルとつなげるつもりがないなら、問題のない話でしょうが。

 

 なんだよ……「ぐるりみち。」って……。
 あ、いや、割と気に入ってるよ、ほんとだよ!

 

 

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