ヤバオモおもしろかった!ヤバオモ!(響きが気に入った
greenz.jpの記事で興味を持って、書店で購入。その足でお隣りの喫茶店に入り、読み切ってしまいました。太田英貴(@mohideki)さんの著書、『日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。』(いろは出版)。
「働き方」に関する本では、過去の記事でも書いてきたように、最近はメイロマさんの著作を続けて読んでおりまして。とにかく「日本やべえ」を意識させられていた最中。
その「日本やべえ」をポジティブに捉えたタイトルには、思わず「おっ?」と手に取りたくなる魅力があった。
読み終えて、すっごい上手いと思った。煽り方が。やる気がむくむくと湧いてきている。
今のこの気持ちを残しておきたいが故に、IKEMENの店員さんに「閉店ですよー」って言われた喫茶店からマックに移動してまで感想を整理してるくらい。僕は影響されやすい質だと思うけれど、この本はビビっときた。
イントロダクションは、著者の経験談。どのような体験をして、どのように考えが変わり、どのように行動に移したか。この時点では、まだ懐疑的な僕。
1章は、日本の現状と事実確認。これまでに各メディアで言われ続けてきた内容ではあるが、「日本について、こんなことを話している外国人がいたよ!」という例を挙げて説明しており、「あれ?このままじゃヤバいんじゃね?」と思わせる内容。
2章は、著者が出会ってきた「世界で活躍する日本人」の実例集。この手の本やメディアで見かける成功体験集。こんな人もいるんだなー。
3章は、「じゃあ具体的に、何をどうすればいいか」というハウツー解説。海外へ出るための選択肢、国・都市選び、現地人との繋がり方、それぞれの説明。特に現地人との繋がり方に関しては、知らないサービスもあったので勉強になった。いろいろあるんだね。
4章は、英語の重要性について説いた内容。「Must+Want=Best」の方程式はなるほど、と思った。
そして、5章。軽く驚いたのが、「まずは何も考えずに海外に行ってみよう!結果は自然とついてくるから!」と言わずに、「はじめは日本で準備をした上で、海外に立ち向かうべき」と書いている点。道理である。
さらに、「食い逃げ泥棒になるな!」という煽り。「恩」を大切にする日本人らしく、「なら乗ってやろうじゃないか!」と言いたくなる文言だ。なら乗ってやr
誰もが「日本やばい」という今だからこそ、行動しなければならないのは確か。でもそれは「なんかやばいから」というだけじゃなく、「自分がそうしたいから」という確固たる意思を持ってこその行動なんだろう。
その行動も、昨今のノマド論じゃないけれど、「楽そうだから」「かっこいいから」「流行っているから」などの理由で動くのではなく、感情のもっと最初の根っこの部分、「好きだから」「おもしろいから」というところから始めるべき。そう思わせてくれる内容でした。
僕らの世代は、たくさんの情報に触れてきて、いろいろと考え過ぎなのかもしれない。根っこの感情は単純明快に、考えるべきはそれを実現するための過程。
そして、考えなさ過ぎなのかもしれない。周りに流されて、大多数に従って、安全な道を選んでいるつもり。意思なきところに安定はない。
働き方というよりも、これから考えるべきは自身の「在り方」なんじゃないかな。