ぐるりみち。

日々日々、めぐって、遠まわり。

スタバ日本第1号店と、銀座の蕎麦処と、日本橋のトヤマバー

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 日本のスターバックス1号店は、銀座にあるらしい――。

 それを知ったのは、所用で昼前の銀座に降り立った日のことだった。ひさしぶりの銀座。ザギン。ザギンでシースー。……そんなアホみたいなイメージしかわかない程度には縁のない街ではあるけれど、伊東屋*1さんは好きです。なんとなしに立ち寄ってしまう、文具店。

 そんな銀座で立ち寄ったのが、日本のスタバ国内第1号店、『スターバックスコーヒー 銀座松屋通り店』。過去に何度か訪れた記憶はあるものの、日本1号店だとは知らなかった。

 しかも、いつの間にかリニューアルしていたらしい。異常に明るくきれいな店内を覗くやいなや、違和感を覚えて思わず店先を二度見。店舗前の看板を発見し、おなじみの緑色の人魚氏が描かれているのを見て、ようやく安心。よかった、スタバだった。

 レジ前でマイタンブラーを取り出して、いつもどおりにアイスコーヒーを注文。ドリンクを用意してもらっているあいだ、どこか慣れない雰囲気にきょろきょろしていると、ふと見慣れないメニューが書かれているのが目に入った。……ないとろ? こーるどぶりゅー? はて??

 一部店舗限定らしいそのメニューを、怪訝な顔で見ていたのが目に入ったのでしょう。見るからにベテランっぽい女性店員さんが、「こちら、ご存知ですか?」と会計後に声をかけてくれた。どうやら試飲させていただけるらしく、ありがたく頂戴することに。わぁい!

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プレスリリース(2017/05/25) | スターバックス コーヒー ジャパンより

 「ナイトロ コールドブリュー コーヒー」と書かれたそれは、「窒素(nitrogen)」を注入した「水出し(cold-brew)」のコーヒーらしい。コールドブリューコーヒーはこの夏にスタバで飲んでいたけれど、 “窒素” をぶっこむのは初耳。……おいしいのかしら?

 そのお味は、一口に言えば「まろやか&なめらか」。舌ざわりがむっちゃ優しく、同時に若干のとろみを感じられる。濃厚――というよりは微妙に甘さすら感じられる味わいで、「え!? ミルク入ってないの!?」と驚くレベル。コーヒーと窒素だけでこんな味になるのか……。

 はてさて、そんなふしぎコーヒーをいただきつつ、カタカタと作業をこなした午前中。そろそろ昼メシでも食うべかーと、店を出てふらりふらりと銀座の街を歩いてみる。案の定、全体的に高級感あふれるお店が多くて、どうしてくれようかしら。牛丼のほうの “松屋” はいずこ……。

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 そんななか、「よう兄ちゃん、あっしをお探しかい?」と言わんばかりに視界に飛び込んできた、暖簾と “そば処” の文字。ランチ代がゆうに1,000円は超えそうな銀座の地で、「鳥どんセット750円」だの「50円引き」だのといったお品書きは無視できない。こりゃあ即決ですわ。

 というわけで、お昼はこちらの『桂庵 銀座三丁目店』さんに決定。「けいあん」かと思ったら、「かつらあん」だった。あとで調べてみると、銀座ではそれなりに人気のお店らしい。このときもほぼ満席に近い混み具合で、大勢のサラリーマンが蕎麦を啜っておりました。

 店員のオバちゃんの「相席でもヨロシですかー?」という声に「うす!」と元気よく答えて、テーブル席に着席。先に並んで座っていた作業着姿の2人組に断りを入れつつ、迷わず「鳥どんセット」を注文。前前前世が鶏だったらしい自分は、無性に鳥を食べたくなることがあるのだ。

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 さほど待たずに運ばれてきました、「鳥どんセット」750円でございます。全体的にちょいと量が少なめにも見えたけれど、自分にはちょうど良いくらい。割り箸を叩き割り、お手てのしわとしわを合わせて、いただきます。

 濃いめの味つけの鳥ちゃんは想像していたよりもおいしく、ご飯の上に敷かれた海苔と合わせて食べるとなお良し。蕎麦がこれまたコシのあるヤツで、ガンガンチュルッチュルできる安定の味。チェーン店で食べるなら、こっちを選ぶ。僕にとってはそのくらいのおいしさだった。

 先輩後輩関係らしい前の2人の話と、店内に映し出されたテレビの音と、忙しなく動きまわるオバちゃんの様子とを聞き流し眺めながら、黙々と蕎麦を啜り、鳥を喰らう平日お昼時。自分にとっては非日常、けれどそこでは日常であろう光景に、なんとなく安心させられたのでした。

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 さて、時は変わって、メシを食い、用事を済ませた夕暮れ時。

 「帰る前にちょちょいとぶらついて行こかー」などと、なんとなしに銀座から日本橋方面へお散歩することに。せっかくだし、どっかで寄り道していこうとGoogle Mapsを開いてみたら――なぜメモしたのかも覚えていない、謎のスポットが登録されていることに気づいた。

 東京駅から東方向、首都高速が通っている近く、日本橋付近の『日本橋とやま館』。このあたりはアンテナショップが数多くあるけれど、なにゆえ “富山” を登録していたのだろう。たしかに、最近はちらほらと富山関係の記事を読んだ記憶はあるけれど……?

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バーラウンジ - トヤマバー | 日本橋とやま館[富山県 首都圏情報発信拠点]より

  実際にお店の前まで歩いてきて、合点がいった。――バーである。バーラウンジ、すなわち酒、つまりは日本酒である。

 見てみれば、富山の地酒3種類の飲み比べセットのほか、多種多彩なおつまみも用意している様子。おそらく、この「飲み比べセット」をメディアの記事だかTwitterだかで見かけて、なんとなくメモるだけメモっていたのだろう。グッジョブ、過去の僕。

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 というわけで、「富山の銘酒の飲み比べセット」700円をいただきます。こちらは、レジ近くの棚に置いてある日本酒のなかから、好きな3種を選んで飲むことができるセット。3種×30mlに、和らぎ水の入ったグラスがついてくる。

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 自分が選んだのは、こちらの3種。フルーティーながら濃厚さも感じる純米吟醸に、リンゴの花酵母を使っているというジューシーで香り豊かな生原酒、そして「日本酒オラァ!」なパンチのある辛口純米酒。我ながら悪くないバランスの選択なんじゃなかろうか。だいまんぞく。

 純粋に、富山の地酒をこのお値段で、あれこれと試せるのはすっごくいいなーと。量的にもほろ酔い程度で帰れそうだし、もし近くに勤めていたら、しばらく通っていたかもしれない。そのくらいには魅力的に感じた。あと、店員さんの勧め方がこれまた上手なんですわ……。お品書きには写真がないにも関わらず、おつまみがどれもこれもむっちゃおいしそうに聞こえてくるんだもの……。ちーずのたべくらべ、おいちい……。

 そんなこんなで、普段はあまり行かない街・銀座〜日本橋を、ふらふらもぐもぐごっくんと堪能した、とある半日の話でした。飲み比べのできるアンテナショップ、ほかにもあるのかな?

 

店舗情報『桂庵 銀座三丁目店』

  • 営業時間:11:00~21:00(月〜金) / 11:00~17:00(土日祝)
  • アクセス:都営浅草線東銀座駅A8口 徒歩1分
  • 住所:東京都中央区銀座3-10-14(地図
  • 周辺のお店:ぐるなびぐるなび銀座×そば

※参考:食べログぐるなび

店舗情報『トヤマバー』

※参考:食べログぐるなび

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*1:参考リンク:銀座・伊東屋