二日酔いから目覚めたら、タイムラインのみんなが、ヒゲのオッサンになって走ってた──。な、なにをいってるかわからねーとおもうが……いや、わかりますね、はい。マリオですね。オーキドーキィ!
そんなわけで、満を持して配信が始まりました。任天堂のスマートデバイス向けアプリ『スーパーマリオ ラン(SUPER MARIO RUN)』。iOS版が先行配信ということで、Androidスマホユーザーの自分は涙目……かと思いきや、iPadでもちゃんと遊べるじゃないですかー! やったー!
というわけで、まずは無料でプレイ可能な1-3まで、各ステージのブラックコインをコンプリートするところまで遊んでみたので、ざっくりと感想をまとめました。
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「片手であそぶ、新しいマリオ」はヌルゲー?
今年9月、「片手であそぶ、新しいマリオ。」のキャッチコピーと共に発表された、『スーパーマリオ ラン』*1。当初の自分の第一印象は、「スキマ時間に軽く遊べるスマホゲーかな?」というもの。難易度低めの、ライトユーザーに向けたアプリなのかなーという印象でした。
ジャンルはアクション──もとい、「ラン系」とも呼ばれるのかしら。自動で進むキャラクターを操り、敵や障害物を避けながらコースを駆け抜け、クリアやレコード更新を目指すゲーム。特別な操作は必要なく、直感的に遊べるアプリとして、まさにスキマ時間にぴったりでござる。
ところがどっこい。実際に遊んでみると、他のラン系ゲームとは何かが違う。見慣れたキャラにステージ、音楽に効果音と、それらはよく知る「マリオ」のもの。けれど手元に十字キーやスライドパッドの存在はなく、画面をタップするだけの単純操作。そこにまず、違和感があった。
しかし、その違和感もすぐにどっかへ吹っ飛んだ。ラン系ゲームでありながら、 “ラン” 以上に存在感を発揮する、マリオならではのあの動き──「ジャンプ」。タイミングや強弱、想像以上に繊細な操作が求められるジャンプアクションは、「やっぱりマリオじゃねーか!」と一瞬で納得できてしまう、おなじみのものだったのです。まるで『マリオRPG』の会話場面でしばしば登場した、マリオの代名詞としての「ジャンプ」を目の当たりにしたような納得感。
いつもの即堕ち2コマ展開に始まり、
安心と信頼、丁寧な任天堂式チュートリアルを経て、あとは存分に楽しむだけ! いざいざ、おなじみだけど趣きの違う、でもやっぱり「マリオ」なゲーム体験へ。
ブラックコインのため、パタパタを踏み続けた1時間弱
『スーパーマリオ ラン』は、その課金形態も大きな特徴。既存のキャラクターを使ったゲームアプリとしては珍しく(?)、「ガチャ」のたぐいはなし。しかもアイテム課金もないというので、「本当にスマホゲー?」と突っ込みたくなるほど。
じゃあ課金要素はどうなっているのかというと、ゲーム内ステージの「1-3までは無料でプレイ可能」という「一部無料」の形を採用しており、同時に「1,200円の課金で全ステージを遊べるようになる」という、売り切り型のゲームになっています。1-3までは “体験版” で、それ以降は “製品版” として1,200円で販売されている──と言い換えてもよさそう。
とはいえ、この “体験版” 部分だけでも、やりごたえは充分。
普通にクリアするだけならば、それこそ10分かそこらで1-1〜1-3まで完走できちゃうんじゃないかとも思います。でも、各ステージの「難易度」とも言える「コイン」を変更すると、途端に高難易度アクションになってびっくり。
色ごとにステージ内のコイン配置が変わり、5枚のカラーコインをコンプリートするとで高得点が狙える形。「ピンク」は簡単、慣れればすぐにクリア可能。続く「パープル」は難しめ、壁ジャンプやギミックを使う必要も出てきて、やりごたえも感じられるんじゃないかと思います。
無料プレイの1-3まで、なんとかしてコンプリートした図。
そして、「ブラック」が想像以上に凶悪でござった。
絶妙なタイミングでジャンプしないと取れない場所にあったり、一度失敗したらステージを最初から始めないと取れなかったり、「どこにもねえじゃん!」と思ったら、何の変哲もないレンガブロックに隠れてたり。……わかるか!
実際、1-3の「ブラック」だけでも、コンティニュー(やり直し)回数はおそらく30回を超えていたんじゃないかというレベル。ひたすらパタパタへの憎しみが募る1時間弱でした。……あれだよね? 僕が特別に下手なわけじゃないよね? みんな結構、苦労してるよね??
あと個人的には、「キノピオラリー」が超楽しい。ステージ内のコイン獲得数と、ジャンプを決めたときなどに加点されるキノピオの数でスコアを争う、いわゆる “対戦モード” 。
コインの出現数が増えるラッシュモードと、獲得効率と操作性が上がるスターを狙うように連続で起こして、ステージをぴょんぴょこ駆け跳ねる爽快さよ……! 相手プレイヤーを尻目に、スター状態でパックンフラワーをなぎ倒していくのが楽しくて楽しくて。イヤッフゥゥゥウウウウウ!!
──とまあ、1-3までだけでも充分に楽しめるし、やりごたえのある高難易度までプレイできるため、その時間泥棒っぷりに戦慄していたのが今日のハイライト。
スキマ時間とは何だったのか……というレベルで遊べちゃってるし、こんなん、いくら「1,200円払えば無料で全ステージ遊べる」*2とか言われても、ハマりそうで課金するのが怖い。お値段がどうこうよりも、そっちの意味で課金を躊躇いますわ、これ。
……まあ、買うんだけどね!!
いつもの。
何はともあれ、思っていた以上によく知る「マリオ」の新作ゲームとして、しばらくは楽しめそうな『スーパーマリオ ラン』。ハマりすぎないよう、また、ブラックコインが回収できずイライラしてiPadをぶん投げないよう、気をつけつつ遊んでいこうと思います。ゲームは1日1時間!
Super Mario Run
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