「星のカービィ ワンフロアまるごとミュージアム」が最高に可愛くて面白かった


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 生誕25周年を前に、各地で『星のカービィ』絡みのイベントが開催されている今日このごろ。特に東京・大阪で展開中の「カービィカフェ」は連日大賑わいを見せており、お昼前にはその日の整理券がなくなってしまうほどだとか。……僕も行ったけど、ショップしか入れなかったよ! ちくせう!

 そんななか、本日から上野のヤマシロヤさんで始まったのが、「星のカービィ ワンフロアまるごとミュージアム」でございます。その名のとおりカービィ尽くしの展覧会として、9月25日までの期間限定オープン。しかも入場無料と聞いたら、そりゃあ行くしかないでしょう。

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上野駅前、ヤマシロヤの建物1階外にディスプレイがあるので、場所はすぐにわかるかと。

 正直、行く前は「ミュージアムとは言っても、カービィの関連グッズが展示されてるだけなんだべ?」とあまり期待はしていなかったのですが……。行ってみたら、端的に言って、最高だった。

 過去作品のポスターやグッズが並べられているだけでも壮観なのですが、何よりも良かったのが、過去作品の「企画書」の展示。最新作にまで引き継がれているアクション要素のコンセプトをはじめ、コピー能力のボツ案などもかいま見ることのできる資料が盛りだくさん!

 カービィカフェももちろん魅力的ですが、「 “ゲーム” としてのカービィ好き」という点で見れば、こちらのミュージアムこそ「ファン必見」でござる。写真撮影・SNS共有可能なスペースもたくさんあったので、その一部をご紹介します。アニメ版の台本もあったよ!

ワンフロアどこを見回してもカービィだらけ!

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 6階のイベントスペースまで階段を上ると、どデカいカービィがお出迎え。すぐ正面はショップになっており、展示スペースは階段から見て左手でございます。入場無料。わぁい!

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 基本的には「写真撮影・SNS共有OK」となっておりますが、後述する「設定資料」の展示スペースに関しては撮影禁止

 実際、来場者さんも設定資料のほうは目を皿のようにしてじっくりと眺める一方で、それ以外では全力で写真をパシャパシャと撮っておりました。負けらんねえ。

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歴代の作品がずらり!

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僕の初プレイは『2』でした。スパデラは何十周したか覚えてない。

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ロボボ!先日クリアしたけど、神ゲーだった。まさかラスボスが……ゲフンゲフン。

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グッズもいっぱい。なんとなく絵柄で発売時期がわかりますね。

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メタナイト卿!アニメ版のメタナイト卿じゃないか!

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カービィボウルと聞くと、ここ数年は学会動画*1を思い出しますね……。

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まさかのサークライ!桜井政博さんのカービィ色紙、欲しい。

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現ディレクターの熊崎信也さん!マホロアかわいい。

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会場内でもひときわ存在感を放っていた、ミラーボール。うおっまぶしっ。

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「ハンマーみたいな〜あなた♪」でおなじみ、『夢の泉デラックス』のCMで実際に使われたものだそう。

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ねっ♪

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HAL研究所の年賀状とか!うらやま!お中元もあったよ!

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“今年も、まんまるピンクの桃の季節となりました”

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「Into the Pixel」*2のために描かれた油絵。

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間近で見ると立体感がすごい。

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『タッチ!カービィ』は名作。

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アニメ版の台本だぞい。開かれているページが……。

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エスカルゴン、結構好きだったでげすよ。

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日本画風。2006年の年賀状ですって!クリアファイル買った。

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上段の初期カービィ、群れると謎の狂気を感じる……。

ゲームとしての「カービィ」の舞台裏も覗けちゃう

 で、なかでも個人的に最高だったのが、冒頭にも書いた「企画書」をはじめとする、過去作品の資料展示です。カービィ好きは悶絶すること間違いなしのお宝でっせ!

会場でも販売されていましたが、2012年発売のムック本未掲載の資料ばかりだとか。

 展示されているのは、開発当初の『ティンクル★ポポ』にはじまり、『夢の泉の物語』(ファミリーコンピュータ)『スーパーデラックス』(スーパーファミコン)『星のカービィ64』『星のカービィWii』、そして最新作の『ロボボプラネット』(ニンテンドー3DS)の6作品。

 それぞれ、目線の高さほどのショーケースにぎっしりと企画書やイメージスケッチが展示されている格好です。混んでいなければもっとじっくり見ていたかったと思うほど、見ごたえ満点でファン垂涎ものの内容でございました。ヘビーロブスターが! ロブスターの形が違ううううう!

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ゲームで見られる姿よりも、少し平たい感じだった。

 例えば、一番最初の企画書に書かれている名前が「はるかぜポポポ」だったり、デデデ大王の行動パターンや移動範囲がドット単位で表記されていたり、ゲームボーイの狭い画面ならではのダメージ演出が考案されていたりと、純粋に「ゲームの企画書」として見ることもできて興味深い

 他にも、『64』のオープニングムービーの絵コンテで本編にはないセリフが読めたり、『SDX』のコピー能力として「TONOSAMA」や「SATELLITE」といった案が見て取れたり、『ロボボ』のアーマーの複数のデザイン案があったり。言うなれば、「知ってるけど、知らないカービィ」の姿をかいま見ることができて、本当におもしろかったです。ちょんまげ頭のTONOSAMAカービィ……。

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先日クリアしたばかりの『ロボボプラネット』。ストーリーも音楽も、本当に最高だった。

 グッズや限定商品に興味がない人でも、これら資料の展示は間違いなく楽しめるはず。ミュージアム部分は入場無料ですし、会場も上野駅の真ん前。ちょっとしたスキマ時間にでも、ふらっと立ち寄って見学してみてはいかがでしょう! カービィはいいぞ!!

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戦利品。クロッキー帳以外は会場限定ですって!

 

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